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塾長の衝撃の過去! 熱血塾!!

 塾長と思しき人影は、森の光に消えていった。

塾長ではなく猟師の人だったのかもしれない。

俺は、塾長とおぼしき人影が立っていた所に向かった。

まだ、人影の姿が見えるかもしれないと思ったからだ。しかし、実際向かってみたが見えなかった。

ふと、視線を下にずらした。すると、そこには土がついた汚らしい鉄の箱があった。

中を開けてみると、自分史と書かれた日記用のノートがあった。

俺は、一ページ目をめくった。。。。。。


 私は織田勲。私は1945年 昭和20年 11月8日に生まれた。

私の父親は戦争で戦死した。中国で感染病に感染し死んだらしい。

私の母親は工場で働いていた。工場はとても劣悪な環境でひどい悪臭がするとか。

なおかつ、賃金も低い。だから、家は貧しかった。

家にお金を入れるため、私は6歳ながらも一生懸命働いた。死ぬほど働いた。

母は、私に小学校に入学させてくれた。母は私を小学校に行かすため、倍の量働いた。

そんな、母に恩を返そうと、私も勉学に励んだ。

私は、勉学で周りの奴らに劣ることはなかった。

順調に小学校生活を送っているとき、事件は起きた。小学6年生の時だった。

何度探してもどこを探しても、私の集金袋がなかったのだ。

犯人はだいたい見当はついている。腕っぷしが強い大山君だ。

私は大山君に聞いた。「私の集金袋を知らないか?」

「ケケ!お前は勉強ばっかして、勉強のことしか頭にねえ!さあ?俺は集金袋なんて知らねえぞ?」

「そうか、ありがとう大山君」

といいつつも、私は大山君を疑っていた。

大山君が、正直に話してくれる方法は一つしかないと思った。

私は、その日の昼休みに家庭科室に忍び込み、包丁棚の中から、一本の包丁を拝借した。

そのあと、大山君を中庭に呼び出した。

大山君は時間通りに中庭にやってきた。しかも、ひとりで。

絶好のチャンスだと思ってしまった。

私は、バカ正直に来た、大山君に包丁を持って詰め寄った。

大山君はおびえていた。その様子を見るのは、楽しかった。十分に楽しんだ後、私は本題に入った。

「集金袋を取ったのはお前か?」

「はい・・・・ごめんなさああい」涙目になりながら言った。

意外とすぐ終わってつまらなかった。

それから、大山君は私になにも言ってこなくなった。

 私は中学、高校と何の面倒もなく上がってくることができた。

なぜなら、私は成績優秀で優等生、学費免除のエリート高校に行ったからだ。

全て母のおかげだと思う。

高校を卒業し、私はアメリカへ留学することに決めた。母の恩返しをするためだ。

アメリカで2年勉強した後、ハーバード大学に入学した。

学友たちと切磋琢磨しながら、4年間過ごし大学を卒業した。

そのあと、電気機器関係の仕事に就職した。私の役職は経営だった。

日本での劣悪な働き場所とは違い、快適な場所だった。

私の働きぶりは評価されほかの社員の目標となった。

私はどんどん出世した。そして多くのお金を稼いだ。母の恩返しに使うと決めていた。

私の人生に狂いはなかったはずだった・・・・・・

私はこの会社に入って3年。

 あるとき、私は1年に1回の会社のデータを点検していたら、大きな欠落があることに気づいた。

この欠落は私の上司のウィリアムの仕事だった。

私は、この欠落をウィリアムに伝えに行った。

だが、ウィリアムは知らないとシラを切り始めた。自分の失敗を認めたくないのだ。

だが、そうも言ってられない、この欠落を治さなければ会社がつぶれてしまうのだ。

おのれ、ウィリアムめこのままシラを切りとおすつもりか?

もう、知らん。私の責任ではない。上司が責任を取ればいいのだ。まず、私の仕事ではない。

数日後、会社へ出勤すると、社長が私を睨みつけていた。

「社長、どうしましたか?」

「勲君、この欠落はどういうことだね!!!ウィリアム君から聞いたよ!!」

「いえ、違います。ウィリアムさんの仕事です!!!」

「シラを切るのはやめたまえ。責任者には勲と書いてあるがね!!!」

「!!!??」

ウィリアムに勝手に書き換えられたと思う。

「この、会社はおわりだよ・・・・・・どうしてくれるんだ!!!!??」

社長は泣きながら私の胸ぐらをつかみ、力なく倒れこんだ。

3か月後、会社は徐々に圧迫され、ついには倒産した。

俺は何もかも失った気がした。そしてウィリアムへの憎しみだけが残った。

 ウィリアムの家は知っていた。一度行ったことがある。

ウィリアムの白くてでかい家に私は腹が立った。

私はウィリアムの家のインターホンを鳴らした。左手の人差し指で押した。

右手には、大学時代の友達から買った、散弾銃を持っていたからだ。

ウィリアムがドアを開けた瞬間、散弾銃を構えた。

ウィリアムは両手を上げこう言った。

「助けてくれ、すまなかった。許してくれ。仕事のやり方がわからなかったんだよう」

「なら、私に聞けばよかったんじゃないか?」

「部下に聞くなんて、私のプライドが許さなかったんだ・・・」

その言葉を聞いて、ものすごく腹が立った。

「頼む勲。許してくれ」

お前の下らんプライドのせいで私はすべてを失った・・・・・

ドン!!!ドン!!!・・・・血のしぶきが散った

散弾銃は2発発射され、ウィリアムの胸と腹にあたった。

ウィリアムの胸と腹は赤黒い血で染まり、死体には血だまりができた。

その時、私は楽しさを感じ、気づけば笑っていたのだ。

楽しくてしょうがなかった。

そのあと、私は警察に現行犯逮捕された。20日留置所で過ごした。

精神鑑定の結果、私の精神は異常をきたしたしていることが分かった。

そのため、実刑を受けることなく。その代り、日本へ強制送還された。

 私は日本へ戻った後、母の死を知った。

誰も、葬式などあげることはなく、死体処理だけ行われたという。

その後、警察が私に精神病院の入院を命じた。

私は、病院の中で悔やんだ。あんなに尽くしてくれた母に何もできなかった。

自分がとても憎い憎い・・・・・・・

私に残されたのは、多くの財産だけだった。そんなもの、心に何の影響を及ぼさない。

そうしているうちに、20年がたった。

ずっと病院生活、何もせず病院にいることが居心地がよかった。

心の傷をいやすには、ここしかないと思った。

だが、ある日私に政府から手紙が届いた。その手紙は

私に先生になってほしいというものだった。こんな、異常者のじじいに先生などできるものか

私は、断った。だが政府は勉学ではなく社会の厳しさを教えてほしいといった。

手紙と一緒に、昔没収された、私の散弾銃もついてきた。

その、散弾銃を手にした途端昔の興奮が呼び起された。

私は、先生になることを決意したのだった。

私は国に青年育成指導者として正式に任命された。

青年育成指導者とは、いかなる手段を使っても、青年を更正し立派な社会人として社会に送り出す者のこと、殺人、傷害なども許されてしまう。

私は、自分が経験した社会の厳しさを、ゆるみきった青年どもに叩き込むと張り切った。

私と同じ目にあう可能性があるのなら、死ぬほうがましなのだ。

・・・・・・・


 俺は織田勲の自分史の最後のページをめくった。

最後のページにはこう書いてあった。

 「毎年、いろんな生徒を育成しているが、今年は不作の年だ。」

 「全員抹殺の可能性が大きい」

俺は目を見開き息ができなくなった。

「はあ はあ ううっ」

みんなに知らせなくては、しかしここがどこなのかもわからない。

空は暗くなり始めていた。死が近づいていることを悟った・・・・・

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