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電子カルテの創成期  作者: 播磨王65
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第49話:池辺さんがRB産業の営業部長に転職か?!

 その時、面白そうだと思い、大学を辞めて、その会社に出資して、副社長になったと話した。この話を聞いて、池辺さんが、そのアイディアは、素晴らしい。間違いなく、時代のニーズにマッチしてると思う。人間の動きを補助する素晴らしい装具が売れれば、さらに裾野が広がると熱く語った。


 転職の件、女房とも話して富士川さんに電話しますねと言った。それを聞いて、是非、宜しくと富士川先生が言った。その話を聞き常本が、実は、私の仲の良い、同じ東京工業大学電気科卒業の木下先輩が、昨年の正月過ぎ、インフルエンザで亡くなったと話した。


 そして、その先輩は、東北の田舎の出身で苦学し努力の末、東京工業大学電気科に入り孤独で友達もいなかった。会社に入って、その木下先輩が、僕に目をかけてくれ、いろんな事を教えてくれた。しかし、自分の事は全く語らなかった。実は、両親は、彼が若いときに感染症にかかり、両親が一度に亡くなって、天涯孤独になっていた。


 やがて、私が結婚して、子供ができると、自分の事のように、喜んでくれた、心根の優しい、素晴らしい人でした。その人が、今年の1月に、インフルエンザにかかって1人寂しく、自宅の布団の上で倒れて死んだと話した。それを聞いていた富士川さんも、僕も彼と常本君を通じて知り合いになったが、腰の低い、木の優しい人だったと言った。


 彼が、株投資ので得た、お金を我が社に1億円投資してくれたと話した。また、常本が、話を始め、その姿を見てると1回きりの人生、挑戦しないで死ねるかという気になって木下先輩が僕に残してくれた遺産を富士川先生の会社に投資したと話した。富士川先生が、実は、常本君が、うちの会社の筆頭株主だと言った。


 それを聞いて、池辺さんが、涙をふきながら、そんな事があったのかと言い、常本君の人徳だ、その気持ちわかる気がすると語った。そうだよな、俺ももう少しで60歳、いつ何時、死ぬかも知れない、自分の好きなように生きるべきだよなと言って、宙を見た。わかった、俺も今の会社で、悶々として定年を迎えるくらいなら辞めると言い切った。


 そして、君らに、俺の実力を見せてやると言い、その補助装具を宣伝して、売りまくってみせると豪語した。こう見えても以前、製薬会社で営業の販売キャンペーンで、赤井も全国一になった、その腕を見せてやろうと言ってくれた。それでは、是非、うちの布施社長に会って欲しいと、富士川先生が言った。


 すると、池辺さんが、会社を辞めたら、直ぐに電話しますから、布施社長に会いましょうと言った。富士川も常本も池辺さんが入れば、百人力だと、喜んだ。長い話になり、時計を見ると、既に21時を過ぎていて全員で乾杯して店を出て各自、家路を急いだ。その後、2006年を迎えた。


 息子の常本優一と常本優也は1月5日から営業活動を開始して、常本優一が東京の大手建設業者、倉庫業者、を訪問して売り込みをかけ、常本優也が首都圏の湾岸地域の荷受け業者を訪問してまわった。月9万円のリース業で100キロまで安全に荷物を持てるロボット装具への注目度は高く、大手でのニーズが高い。


 その結果、1月中に、ロボット40台、全てリース契約をとれた。そこで、新たに100台、製造元に発注をかけ製造単価を200万円にさせた。納期は、1ケ月2月中旬完成予定。その後、池辺さんが2月からRB産業に入社することが決まったと連絡が入った。その頃、富士川先生は、リハビリ病院で筋力補助の力を制御する方法を考えついた。


 そしてモーターのトルクを制御できる機械を完成させた。これで2週間、試用して問題なければ発売を考えた。しかし製造費用が400万円かかりリース料が高くなるのが難点。その後、池辺さんがRB産業に入社して、営業部長として常本優一と常本優也の上司として営業のやり方を指導していき3人で連絡を取り合いながら営業活動をすすめていった。


 富士川先生は、同じ長野県、軽井沢に東京大学電気科卒で同期の三峯貴弘がいる事を大学の同窓会の会報で見つけて、電話して、個人的に情報をもらおうと、MB精機軽井沢工場を訪ねた。そこでトルクの小型モーターを使う事を提案されて、MB精機製のトルクの小型モーター2種類を奨められ、それで歩行補助装具を2種類製作することに成功した。早速、YK電機に10機ずつ製造を依頼した。

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