第48話:RB産業に優秀な営業マンが欲しい
この時、既にロボット2種類で40台が完成。しかし残りの2種類のリハビリ用のロボット装具は、長谷川先生が、リハビリ病院でのテストで不具合が見つかり発売できなくなった。それによると、筋力に対する補助機能がどの位、必要になるのか、不明だった。
患者さんにより要求される能力が、かなり変わるので多くの患者さんにこれが良いと言うわけには行かないことが判明した。むしろ、持ち上げる能力を歩ジュするロボット装具の方がニーズが、はっきりしていて、強力タイプと汎用タイプの2種類ですんだ。製造費用300万円として、3年リースで月額9万円で貸し出すことに決めた。
貸し出すエリアを京葉工業地帯、京浜工業地帯と倉庫の多い、橫浜、千葉、東京の湾岸エリアで仕事を始めることにした。2005年12月末で市場に無料貸し出しして、状況が把握できた。2006年から月9万円で貸し出すことにして、YK電機と製造工程の改善と使用部材のコストダウン、製造個数を引き上げ、コストダウンで300万円を200万円。
将来は150万円まで下げるのを目標にした。先が見えてきて、安心した富士川先生が池辺さんと常本と忘年会を開こうという話になり2005年12月26日、上野で西郷さんの銅像前に15時に集合することになった。常本は10分前に到着すると、富士川先生と池辺さんが次々とやってきた。
そしてレストランに入りビールで乾杯し、つまみを食べながら、話し始めた。話の冒頭、常本が池辺さんに白髪が増えましたねと言うと、これでも白髪染めしていると話した。染めてると特に白髪が目立つんだと笑いながら言った。所で今年でいくつになるのですか57歳と言った。これを聞き、長谷川先生が、驚いた様に同じ年だと言った。
実はね、ここだけの話ですがと言い、約1年前、人事副部長から、人事部長に昇進したと打ち明けた。その理由が、以前の人事部長が60歳で定年を迎えたからポストが空いたから、私に、人事部長の役職が回ってきた。しかし、1年後に、私と同じ様に、1歳下の地方の営業所長が人事部の副部長になるという噂がたっていると話した。
つまり、会社に貢献した人を退職時に、部長待遇で退職させたいという行こうが働いてると話した。噂によると、部長ポストがないから、庶務部に部長のポストを新設する話も出ていて、ゴタゴタしてると言った。この話を聞いて、常本が、部長になったのだから池辺さんは、退職金も年金も多いから良いじゃないですかとつげた。
それは、そうだが、小手先の事で肩書きをコロコロ替えて部長と言っても、やる仕事は商談の時に顔を出したり、書類の決裁をするくらいで、全く面白くないと語った。すると、そんなの贅沢な悩みですよと、笑いながら言うと、それはわかっているが、会社って所は、そんなものだと言った。
最近は不景気で、早期退職制度というのが新設されて、1年早く退職する10%、退職金が増える制度までできたと言った。それでも、一流企業の副部長と言ったら年収、1500万円は下らないのでしょうと聞くと、まーねと言った。その話を聞いて長谷川先生が、もし良かったら、うちで働かないかと言った。
その話を聞いて、具体的に、どんな仕事なのですかと富士川先生に聞いた。ベンチャー企業で、不安定だが新製品が完成して順調に行きそうなのだと言った。しかし、技術屋さんはいるのだが、優秀な営業マンが1人もいないのが最大の難点で、池辺さんのような百戦錬磨のやり手、営業マンを迎入れて、営業部長になってもらう。
将来的には、新製品の営業攻勢かけて欲しいのと優秀な営業マンの育成をして欲しいと話した。そこで何をやってると聞くとカバンから商品の写真を見せ、人の筋力を補助するロボット装具というと、面白そうですねと言った。池辺さんが、その資料をみて、時代のニーズにもマッチしてるし売れると言い、面白いところに目をつけましたねと誉めた。
すると、実は、以前、信州大学で仕事をしてる時に教授から電気のプロだからリハビリ患者さんの歩行を補助する機械作れないか言われ勉強を始めたのが10年前だと打ち明けた。その後、医療機械の展示会の時、今の会社の布施社長に会った。そして、人間の動きを補助する装具が、これからの少子、高齢化で将来人手不足の時代にマッチしてると説明を受けた。




