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43、フローレス家のパーティー

 一月の終わり頃、町人を招き新年を祝う、ささやかなパーティーを開くのがフローレス家の伝統だった。


「お父様、お母様、今年は修道院の子ども達も招いても良いですか?」

「うーん、それはちょっと難しいんじゃ無いか? ベティ?」

「あら、何故ですの?」

 ベティは不思議そうな表情で、両親の顔を見比べた。


「やはり、孤児達と町民は相容れないものがあるからですわ」

「お母様、同じ人間ですもの。会って話をすればきっとわかり合えますわ」

 ベティがそう言うと、ロージーが会話に割って入った。


「ベティ様、もう少し世間を知って下さい。孤児は嫌われ者なんですよ?」

「まあロージーまでそんなことを言うのですか?」

 ベティは残念そうにため息を付いた。

「そのうち、機会を見てまた修道院の子ども達のことは考えよう。今回は、いつも通り町人達だけを呼んで、パーティーを開こう」

「分かりましたわ、お父様」


 パーティーはささやかと言っても、お屋敷の大広間を解放してご馳走を並べ、庭では弦楽の四重奏を行う。フローレス家では最も大きなパーティーと言って良かった。

「それではロージー、他のメイド達の手伝いをして下さい」

「はい、奥様」

「私も手伝いますわ」


 それを聞いてロージーは首を横に振った。

「ベティ様は、部屋でゆっくりしていて下さい。逆に手間取ることになりますから」

「あら、ロージーも言いたいことを言うようになったのですね」

 ベティは微笑みながら自分の部屋に戻ると、パーティーの準備が整うまで本を読み出した。

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