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誰にも媚びない孤高のS級ヒロインが、最近なぜか俺にだけ優しいのだが ~ドS級美少女の瑛理子先輩は、俺が好きすぎてデレを隠し切れない~  作者: みなもと十華@3/25二作同時発売
第2章 瑛理子先輩は俺にだけ優しい

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第46話 変な声を出さないでください

 水着の上に服を重ね準備を整えると、別荘の横にある道を下りてビーチへと歩く。

 海が近くて完璧なロケーションだ。


 ただ、メアリー先輩がビキニ姿のままなのだが。


「メアリー先輩、それ逮捕されたりしないですかね?」


 数分で海に出るとはいえ、水着姿で歩くとか大丈夫なのだろうか。

 しかしメアリー先輩は動じない。


「大丈夫さ。ほら、あたしが水着だと違和感ないだろ」


 ニカッと良い笑顔のメアリー先輩が、グッと腕でポーズをとる。

 メアリー先輩が力説するように、確かに街にビキニ姿が溶け込んでいる。まるで欧米のビーチリゾートのように。


「うーむ、確かに金髪美女がビキニ姿になってるのは自然なような? これがメアリー先輩マジックか」

「だろぉ♡ ほれほれぇ、Tバックにしちゃうぞ♡」

「や、やめてください」


 メアリー先輩がビキニを尻に食い込ませようとしたので、慌てて彼女の手を掴んで止めた。


「ちょ、見せるな!」

「見たいくせにぃ♡」


 メアリー先輩がイタズラな顔になる。俺に尻を見せようとして。

 水泳で鍛え抜かれたデカい尻が、黒い柄のビキニによく似合っている。凄まじい破壊力だ。


「見える、見えるって!」

「見せてるんだよ♡」

「先輩は恥じらいが無いんですか!」

「失礼なぁ、あたしだって恥じらいはあるんだぞ。でも俊にはあたしの全てを見せたいんだよぉ」

「見せなくていいから! だから見えちゃうって」


 俺は必死にメアリー先輩のデカ尻に覆いかぶさって、周囲から見えないようにする。こんなの誰かに見られたら問題だ。


「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ!」


 誰かじゃなく瑛理子先輩に見られていた。

 後ろに立っていた瑛理子先輩から、途轍とてつもない殺気のようなものを感じるのだ。


「ひぃ! え、瑛理子先輩、これはですね……」

「むぅううっ! そこ、イチャイチャしない! 大崎君、あなたねえ」


 瑛理子先輩は、俺に人差し指をビシッと突き付ける。

 死刑宣告かな?


「これは違うんです。周囲から見えないように隠してですね……」

「もうっ! もうもうっ! 黒森さんばかりズルいわ」


 何がズルいのか分からないが、瑛理子先輩の機嫌が悪化の一途だ。到着した時は良い感じだったのに。


「てへっ♡」


 肝心のメアリー先輩は反省していない。可愛く舌を出しておどけている。


「くっそ、メアリー先輩のせいで俺がドスケベみたいな印象に」

「ぬっへへぇ♡」


 いつかこの先輩の尻を張り飛ばしてやりたい。

 まあ、反撃されてデカ尻に敷かれそうだが。


「はぁ……」


 俺たちを見つめていた操ちゃんが、大きな溜め息を吐いた。


「何で私は生徒のイチャイチャを見せつけられているのだ。ただでさえストレスや性欲が溜まってるのに、ガキ共のエロ行為を見せつけられるとか最悪だ」


 操ちゃんから本音が漏れまくっている。この先生、大丈夫なのだろうか。

 いつか溜まりに溜まった性欲が爆発するのでは。もう事案を起こさないように祈るしかない。



 ◆ ◇ ◆



 ビーチに到着した俺は、砂浜にパラソルを刺し、シートを敷いて荷物を置いた。

 潮の香りが鼻をくすぐり、照り付ける夏の太陽が肌を刺激する。普段はインドア派の俺には、なんとも新鮮な感覚だ。


「いえぇーい! 海だぁああ!」

「うわーい! 海ッスよぉ!」


 メアリー先輩と雅先輩が、海に向かって一目散に走っていった。子供かな?


「私はここで荷物番をしてるぞ。お前ら危ないことはするなよ」


 操ちゃんはパラソルの下に腰を下ろし、どうやら留守番に徹するらしい。


「先生、やっぱり日焼けは天敵ですよね」

「おいこら大崎、私がアラサーだから言ってるのか?」

「め、滅相も無い」


 操ちゃんの視線が怖いので顔を逸らす。


「設置も完了したし、これで一段落か」


 腕で汗を拭いながら顔を上げると、パーカー姿の瑛理子先輩が視界に入った。


「瑛理子先輩、それ暑くないですか? 脱いで海に行った方が」

「うううっ♡」


 瑛理子先輩はパーカーの裾を掴んだまま、モジモジと体をくねらせる。

 この人、たまに可愛い仕草をするよな。


「は、恥ずかしいのよ……」

「えっ?」


 今、瑛理子先輩の口から変な言葉が出た気がする。


「瑛理子先輩、変な物でも食べましたか?」

「食べてないわよ! 水着姿を見せるのが恥ずかしいの!」

「男の顔を足で踏んだりパンチラを見せつける女王が、水着を恥ずかしがるだと?」


 変だな。この清純派っぽい美少女は、本当のあのポンコツ女王なのか?


「むぐぅ、後で覚えときなさい……」

「ひぃいいっ!」


 モジモジしていた瑛理子先輩だが、急に女王然とした表情になった。可愛かったり怖かったり忙しい人だ。


「変なこと言ってないで早く脱いでください」

「うくぅ♡ 私に服を脱げだなんて、大崎君って大胆よね」

「変な意味じゃないですよ。海ですよ」


 ファサッ!


 しばらく躊躇ちゅうちょしていた瑛理子先輩だが、やっとパーカーを脱いで水着姿になった。


「こ、これで満足かしら♡」


 瑛理子先輩の水着姿は輝いていた。

 白く艶めかしい肌に白いビキニが似合っている。ところどころフリルが付いていて可愛らしい。

 スレンダーだと思っていたけど、脱ぐと意外に出るとこは出ているというか……。まさに均整の取れた完璧なプロポーションだ。


 特筆すべきは、長く美しい曲線を描く脚だろう。スリムなのに意外と肉付きが良く、思わず見惚れるほどにエロい。

 これは国宝ものだ。


「ごくりっ、瑛理子先輩……綺麗だ」

「んっんんぅ♡」


 ぼふっ――


 瑛理子先輩の顔が、恥じらうように赤く染まっていく。いや、顔だけじゃない。首筋から胸元にかけても、すっかり赤く染まっている。


「あ、あなた、それ無意識なの! 急にそういうの禁止よ!」

「えっ、俺は思ったことを言っただけなのに」

「もうっ♡ もうもうっ♡」


 真っ赤になって両手をブンブン振っている瑛理子先輩が可愛い。


「でも意外ですね」

「えっ?」

「瑛理子先輩だから、きっと黒いボンテージ風の女王様水着だと思ってました……って、あれ?」


 ズゥウウウウウウゥーン!


 瑛理子先輩の威圧感が急上昇だ。もうオヤクソクかもしれない。


「大崎君、踏まれたいのかしら?」

「じょ、冗談ですよ! 先輩はどんな水着でも似合います!」

「本当かしら?」

「本当です。その白い水着姿も、天使みたいに可愛いです」

「んんぅ~ん♡」


 また瑛理子先輩が挙動不審になった。

 おかしい。出会った頃は、俺が『可愛い』と言っても、眉一つ動かさなかったのに。


「も、もうっ♡」

「ほら、早く海に入りましょう」

「待って。まだ背中や脚に日焼け止めを塗ってないのよ」


 瑛理子先輩は腕を背中に回し、ぎこちなく日焼け止めを塗ろうとしている。

 その不器用そうな仕草が、思わず手を貸したくなるほどだ。


「瑛理子先輩、手伝いましょうか?」

「きゃっ♡」


 何故か胸を隠す瑛理子先輩。


「だから背中を塗りましょうかって言ったのですが」

「へ、変な意味じゃないのよね?」

「変な意味って何ですか?」

「な、何でもないわ♡」


 瑛理子先輩は操ちゃんに一瞬だけ視線を向け、躊躇ためらいがちにうつ伏せになった。

 俺は日焼け止めを手に取ると、瑛理子先輩の背中へと腕を伸ばす。


「じゃあ塗りますね」

「え、ええ♡」


 ピトッ!

「んんっ♡」


 瑛理子先輩の体がピクっとなって、変な声が漏れた。


「大丈夫ですか?」

「え、ええ、何ともないわ。ちょっと冷たかっただけよ」


 大丈夫そうなので、背中に置いた日焼け止めクリームを延ばしていく。白く艶やかな柔肌に。


 にゅるっ! ぬちゃ!


「んんっ♡ あっ♡ んぁあっ♡」

「せ、先輩、変な声を出さないでください」

「だ、出してっ♡ ないわ♡ あっ♡」


 出してるのだが。めちゃくちゃエッチな声が出ているのだが。

 これじゃ俺が変なことしているみたいじゃないか。


 ぬりぬりぬりぬりぬり!


 俺の手が瑛理子先輩の脇腹に入ったところだった。


「んぁあああぁん♡」


 瑛理子先輩は足をバタつかせ、思わず色っぽい声を上げた。


「えっと、瑛理子先輩?」

「はぁ♡ はぁ♡ はぁ♡ だ、だいじょ……ぶ……」

「そうですか。じゃあ脚も塗りますね」


 瑛理子先輩に返事はなく、荒い息に合わせて胸を上下させている。


「では」


 腕を太ももに伸ばしたところで気づいた。瑛理子先輩の魅惑の脚に触れてよいのかと。


 えっ? 先輩の太ももに塗るのか? このエッチで官能的な脚に? めっちゃエッチなのだが?

 そもそもこれ、どこまで塗るんだ? 太ももの付け根なのか? 何処までが太ももで、何処からが危険な場所なんだ?

 ええぇーい! もう進むしかない!


 俺は日焼け止めクリームを乗せた手を伸ばした。


 ピトッ! にゅるにゅる!

「んんんっ~ん♡ んっ♡ あぅ♡ んくぅ~ん♡」


 瑛理子先輩の体が小刻みに震えている。ときおりビクッビクッと痙攣けいれんするように。

 くすぐったいのだろうか?


「んっ♡ んぁ♡ んんっ♡ うくぅ~♡」

「くすぐったいですか?」

「んぐぅ♡ ううぅ~」

「あと少しで終わりますから」


 早く終わらせねば。何か瑛理子先輩が我慢しているみたいだし。なるべく手早く終わらせよう。


 俺は指先を駆使して、瑛理子先輩の美脚に日焼け止めを塗り込んでいった。



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