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誰にも媚びない孤高のS級ヒロインが、最近なぜか俺にだけ優しいのだが ~ドS級美少女の瑛理子先輩は、俺が好きすぎてデレを隠し切れない~  作者: みなもと十華@3/25二作同時発売
第2章 瑛理子先輩は俺にだけ優しい

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第47話 瑛理子先輩が壊れた!

「はぁ♡ はぁ♡ はぁ♡ はぁ♡」


 何とか日焼け止めを塗り終えたのだが、瑛理子先輩がぐったりしてしまった。息も絶え絶えだ。


「あの、瑛理子先輩?」

「むぅ!」


 声をかけてみたら、瑛理子先輩が恨めしそうな目でジトッと睨んできた。


「ちょ、ちょっと、大崎君! 何なのよ! 手つきがいやらしいわ!」

「ええっ、普通に塗っただけなのに」

「もうっ! そうやって私をからかうのね! えっち♡」


 そんな可愛い顔で『えっち♡』とか言われましても。


「俺だって、瑛理子先輩の綺麗な肌に触れてドキドキしてたのに」

「ふ、ふーん♡ ドキドキしてたんだ。ふーん♡」

「だから瑛理子先輩は、もっと自分の可愛さに気づくべきです」

「ほらぁ! また可愛いって言ったぁ♡」


 何だろう。最近ますます瑛理子先輩が壊れ気味だ。可愛いという言葉で毎回おかしくなるような?


「と、とにかく、瑛理子先輩は自分の可愛さを自覚して、大胆な行動は控えてください」

「もうっ♡ もうっ♡ だから可愛い禁止ぃ♡」


 可愛い禁止と言われましても。

 そもそも瑛理子先輩が可愛い仕草を禁止すべきでは?


「もうぉおおっ♡ 怒ったわよ! 大崎君ったら、私をからかってばかりいて! 覚悟しなさい! 今度は私が塗ってあげるわ!」


 そう言って瑛理子先輩は俺を強引に寝かせると、何か限界っぽい顔で迫ってきた。


「せ、先輩?」

「そうね♡ 大崎君には足で塗ってあげるわ♡」

「なっ! 瑛理子先輩の美脚で……だと」

「何で嬉しそうなのよぉ!」


 しまった、思い切り顔に出ていたか!


「ほら、こうよ、こう!」


 瑛理子先輩は俺の背中に日焼け止めクリームを落とすと、その上に美しいおみ足を乗せてきた。


 グチュ! ズリュリュリュ!


「うぎゃあぁああっ! これはヤバいって!」

「ほらぁ♡ ほらほらぁ♡ どうかしら?」


 久しぶりにくらった瑛理子先輩のドS女王様プレイに、俺の理性が崩壊寸前だ。

 少しだけザラザラした足裏の感触が、めちゃくちゃ気持ち良くて昇天しそうになる。こんなの耐えられない。


「あははっ♡ やっぱりこれよね♡ ゾクゾクしちゃう♡ 大崎君って、やっぱり素質あるわ♡ これからは毎日踏んであげるから感謝しなさい♡」

「わぁああああ! もう勘弁してくれぇええ!」


 背中を踏まれるのがこんなに気持ち良いなんて。ヤバい、クセになりそうだ。

 俺に変なフェチを植え付けないでくれぇええ!


「もうっ♡ このくらいで許してあげるわ♡ これに懲りたら、私にエッチなからかいは控えることね♡」


 ドSプレイで満足したのか、はたまた急に恥ずかしくなったのか、瑛理子先輩は日焼け止めをしまうと、メアリー先輩たちの泳いでいる海に走って行ってしまった。


「くっ、とんでもない目に遭ったぞ。俺を変態の道に引き込むんじゃねえ……」


 レジャーシートから起き上がると、もの凄い眼光で俺を睨んでいる視線に気づいた。

 しまった、操ちゃんの存在を忘れていた。


「おい、大崎」

「は、はい……何でしょうか、先生」


 先生の前でエッチなことをしてしまった。

 これは説教パターンか?


「わ、私にも……日焼け止めを塗ってくれないか?」

「は?」


 説教じゃなくお願いだった。


「そ、その、何だ。私も生徒に体を触られたくてだな……」

「何を言ってるんですか。事案になりますよ」

「ち、違う! おお、大崎に、て、手を出すとかじゃなくてだな。純粋に日焼け止めを……」


 操ちゃんがしどろもどろだ。

 この先生ヤバいかもしれない。


「うがぁああっ! 私だけおあずけする気か? 目の前で生徒がイチャイチャするのを見せつけられて、もうムラムラが限界なんだぞ! この天然ご主人様め!」


 あ、やっぱりアウトっぽい。

 操ちゃんが、水着の紐をズラして迫ってきた。


「えっと、俺も泳いできますね。先生は一人焦らしプレイでもしててください」

「おいこらぁ! お前、とんでもない男だな!」


 俺は危険レベルになっている操ちゃんを残し、先輩たちの泳ぐ海へと走った。



 ◆ ◇ ◆



「確かこの辺りで泳いでいたはずだけど……」


 海に入ってはみたものの、先輩たちの姿が見えない。何処に行ってしまったのやら。


「潮で流されたのだろうか?」


 俺が横を向いた時だった。


 ザバアッ!

「俊ゲットだぜぇ!」

「うわぁああ!」


 突然、海中から出現したデカい金髪美少女に、俺は両脇を抱えられてしまった。


「うわぁ! め、メアリー先輩! ビキニ姿で抱きつかないでください! 胸が! 生肌がぁ!」

「ぬっへへぇ♡ 海は裸の付き合いだろぉ♡ 無礼講ぶれいこうで行こうぜぇ♡」


 むぎゅ♡ むぎゅ♡ むぎゅ♡


 背中に圧倒的な物量感が! これがグレート・アメリカ・ビッグパイか! って、パイだけ日本語だった!


「せ、先輩! もう当たってるってレベルじゃねーぞ!」

「ぬふふぅ♡ もろちん当ててるのさ」

「しかも『もろちん』とか『無礼講』とか、オッサンか!」


 前から思っていたけど、メアリー先輩って見た目はアメリカンギャルなのに、中身はオッサンっぽい。

 何かうちの姉と似ていて親近感があるぜ。


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!


 さっきから凄い威圧感がすると思ったら、目の前に瑛理子先輩が立っていた。


「ぐぬぬっ! 大崎君(・・・)!」

「ひぃいいっ!」

「あなた、やっぱり私をからかってるわね!」


 どうしたらそうなるんだ?

 俺はメアリー先輩に襲われているだけなのに。


「もうっ! 黒森さんだけズルいわ! 私にも構いなさい!」


 プリプリと怒った瑛理子先輩は、俺の正面に抱きついてきた。


「ええっ! えええっ! な、なな、何でぇええ!」

「もう怒ったわよ♡ これでもくらいなさい♡」


 瑛理子先輩が壊れた!

 ビキニ姿のまま俺に抱きついているのだが!?

 メアリー先輩に影響されてドスケベになったのか?


「ちょ、え、瑛理子先輩! 当たってます! 思い切り当たってますから!」

「当ててるのよ♡ どうかしら? 嬉しいでしょ! こうよ、こうっ!」


 瑛理子先輩の超絶美しい肢体が、俺の体に絡みつく。吸い付くように滑らかでしっとりした美肌だ。

 しかも、後ろに張り付いていたメアリー先輩まで、より体を絡めてきた。


「ぬへっ♡ 瑛理子もやるねぇ。でも俊はあたしのモノだけどね♡」

「ちょっとメアリー先輩! 瑛理子先輩を挑発しないで!」

「もう遅いわよ!」


 予想どおり、瑛理子先輩の顔色が変わった。

 この人、ほんと単純というかポンコツというか。


「もぉおおおおぉ~! 俊君は私のモノよ! 誰にも渡さないわ!」


 瑛理子先輩が大声で主張し始めた。犬なのかモノなのかどっちなんだ。

 しかも、いつの間にか『大崎君』から『俊君』になってるし。ちょっと嬉しい。


「相変わらず激しいっスねえ。早く付き合っちゃってくださいっスよ」


 横から雅先輩の声がした。

 浮き輪に乗ったちびっ子かと思っていたけど、よく見たら雅先輩だったようだ。


「ちょっと、そこの雅先輩! 助けて!」

「ほー、ふむふむ、ちょうどハーレム系を書く参考になるっスね。観察させてもらうっス」

「って、聞いてねえし! このメスガキ先輩がぁ!」

「ガキって言うんじゃないわよ! この生意気後輩!」


 聞こえていたようだ。というか『メスガキ』というワードにだけ反応するらしい。


 それよりさっきから周囲の視線が痛い。

 凄い注目を集めているのだが。


「おい、何だあれ?」

「黒髪お嬢様と金髪ギャルに挟まれてるだと!」

「どっちも凄い美少女だな。スタイルもモデル級じゃねえか」

「くっそ、羨ましい」

「そこ変われよ!」


 男たちの噂する声が聞こえる。誰もが俺を羨んでいるようだ。


「ちょっと、二人とも! 見られてるから! 離れろって!」

「ほれほれぇ♡ 俊、あとで一発やっとくぅ?」


 ついにメアリー先輩から『一発』発言が出た。

 何をやるんだ、何を!


「もおおっ! 一発なんてさせないわよ!」


 瑛理子先輩がキレた。


「エッチしたいなら私としなさい!」

「え、えええ、エッチぃ!?」

「絶対に俊君は私意外とエッチさせないから!」

「何で!?」


 もう瑛理子先輩が支離滅裂だ。俺とエッチするのか? いやいやいや、それはないだろ。

 興奮して我を忘れているだけだ。たぶん。



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