948.再び異世界(42) マイア帝国(12) ヤルデラン星(10) 森の調査(2)
よく採取する物や、狩る物をサンプル採取してもらい、鑑定にかけてみる。
『魔豚、食用、美味しい、食べると疲労回復する』
『カンポポ、根は食用、適切な調理をすれば美味しい、食物繊維が多く健康的』
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『魔鹿、食用、美味しい、食べると疲労回復する』
『ヤリクリソウ、葉は食用、薬味として用いられる、ビタミンBが多く健康的』
街の近くには毒を持ったものはなかった。
街の周辺の動植物生息域とその内容は把握した。
結構食用に出来るものが多かった。 あと、街の近くでも彼らが採取しないものの中に、いわゆるスパイス類もいくつか発見できた。
彼らは毒草だと思っていたらしい・・・舌が痺れるし
しかし食堂で出すカレーの材料としてはあとひとつ足らない物がある。ターメリックだ。
「黄色い粉? だったら火口にいっぱいあったぞ」
それはイオウでしょ
「いや、植物の根茎を乾燥させて粉にするんだよ、色は黄色で苦い」
「ひょっとしてメタリックの事か?」
ターメリックに似た名前だけど、鉱物っぽい名前。
「それならもう少し進んだところに有ったと思う」
とにかく現物を見てみよう。
あった、葉っぱは似てるな
鑑定!
『名称:メタリック(薬草)、
用法:根茎を乾燥させて粉末として使う、
効能:二日酔いに良い、
注意:苦い、摂り過ぎに注意』
これだぁ、多分。
採取は周りの土と一緒にアイテムボックスに入れていく。
日が暮れる前に野営の準備をするとバラ・エル兄妹が言い出した。
「大丈夫」
さっと整地をすると、ぽんとプレハブハウスを出した、土台ごと。
「なんですかそれは? ずるくないですか」
「2棟あるから、1棟は使ってもいいよ。
便利でしょ、バリシールドも張れるから安全だし」
食事はキッチンの付いている私の棟で摂る事にした。
「今日は初日なので決起集会です
冷たいビールを用意しました。
調査の成功を願って、乾杯!」
「「乾杯!」」
私は某ビールに体が拒否反応を示すので、別のメーカーのを持ってきている。
神になって毒は効かなくなったと思うけど、まずいと感じてしまうので某ビールは飲まない。
原材料に変なものは入っていないが・・製造過程の残留物は材料に書かれない。
これは憶測でしかないけど、ホップが弱っちいので容器に強力な消毒をしてから造ったとする。消毒後は洗わない、洗うと菌がつくから・・で、そのまま醸造過程において残留物として消毒液などが残って製品に含まれることになる。こんな場合は原材料名ではないので書かれない。 じゃないかと疑っている。
ま、疑うなら飲まなきゃ良いだけだけど。
地球のビールは彼らにも好評だった。
食事は準備時間がなかったので申し訳ないけど、食堂のカツカレーだ。
今回採取したスパイスで再現できるといいけどね。
初日でだいぶ収穫が有ったけど一ヶ月ということは帰りも考えると15日程度しかない。離れるほど面積が増えるので、効率は悪いかもしれないけど螺旋状に進むことにした。
実はシリルにはもう軌道上に来てもらっている。 軌道上からの観測であるていどの目処はたてている。
螺旋状に回りながら、『巨大岩山』、『滝』、『湖』などのポイントを押さえていくルートをとる。




