949.再び異世界(43) マイア帝国(13) ヤルデラン星(11) 森の調査(3)
問題は、今回の調査で発見したものが栽培できるかどうかである。採取では大量に入手する事ができない。
でも秘策がある、豊穣神ヴィーナルスの加護極大により、土壌改良とか、栽培促進とか便利な魔法が使えるようになっているのだぁ。
調査を進めていくと、ついに見つけた、『ジコ虫』この虫に噛まれるとセロトニンの分泌が抑制されて精神に影響が生じるみたいだ。 地球にも居るんじゃないだろうか?
あのオバチャンはこの虫に噛まれたのだろう・・・推測でしかないけど。
これは生物兵器として使えるな。敵の組織を分断するのに良さそうだ。
あのオバチャンは敵から送り込まれた生物兵器だったのかもしれない・・・。
魔豚と魔鹿を生け捕りにして牧場ダンジョンに放り込んでいく。
魔熊は怖いので放置。魔羊と魔牛も魔鶏も捕らえた。
とりあえず採取と魔獣の捕獲はこれだけとれれば充分だろう、あまり多いと、あとのフォローが大変だ。
次は気になっていた巨大な岩山の調査だ。
バラ・エル兄妹は一度行ったことがあるらしいが、植物も動物もいないのでそのまま引き返したらしい。
近くまで来てみると巨大な岩盤が幾層も重なった大きな山だ。
山肌は黒く苔か何かに覆われている・・・ひょっとして岩茸じゃないだろうか?
鑑定してみる
『名称:岩だけ、地衣類、食用。効能:食物繊維が豊富、免疫機能を高める』
“岩茸” ではなく “岩だけ” らしい、岩だけにしか育たないから・・・?
とにかく食用だから有用な資源だ。
“岩だけ”を採取していくと、・・・岩に彫り込まれた文字が見えてきた。
遺跡?
この星に入植する前に文明が有ったの?
文字はスキルがあるので読める。
『封印石』
どうやら何かを封印した場所の様だ・・・何を?
わからない時は、鑑定
『名称:封印石。 封印物:不明』
鑑定もわかんないじゃん
岩山という事は孫悟空とかそういうやつかな?
残念ながら私はサルが嫌いだ。 その場合は放置だね。
『そこの者』
あー嫌だ、きっと封印されたやつが念話で話しかけているんだろう。
無視しておいたほうが良いよね。
『おいっ、聞こえているだろ、無視するな』
いや、無視一択でしょ。
『あー、きつくあたってすまんな、聞いてくれないか?』
「なんか耳鳴りがするなぁ」
『絶対に聞こえてるじゃろ』
「んー、そろそろ帰るかな」
『お願いです、無視しないでください。
もう何万年もこうやって封印されているんです。
助けてください』
「どっしよーかなー」
『やっぱり聞こえているんだろ』
「早く帰らないと日が暮れちゃうから、寄り道はいけないよね」
『泣くぞ』
「だってサル嫌いだもん」
『サルじゃないわ』
「そうなの、でも封印されるにはそれなりの理由があるんじゃない?
そんな封印解いたら、みんなに迷惑かけちゃうなぁー」
『聞いてくれ、儂は無実じゃ』
「そんなの私には、わかんないー」
『とにかく話を聞いてくれ、それで判断してくれて構わない』
「私、封印なんて解けない〜」
『お前は、神、だろ。 そのくらい出来るだろ』
「言葉に敬意が感じられないーー」
『神様、お願いです。話を聞いて下さい、なんでも言うことを聞きます』
「じゃあ、ティム! 名前は『ズール』 ずる賢いのズール」
『なんだと・・・そんなばかな・・・私を隷属化するなんて・・・普通の神には出来るはずがない』
なんといっても私は7つの加護極大を持つ、レインボーマイだからね。




