933.再び異世界(27) ヤミゾラ帝国(4)
誰かが気がついて非常換気装置を起動させるとまずいので、排出口と吸入口をダンジョンで繋いだ。
例えば
“ うっ、眠気が みんな寝てしまった、やばい、非常換気装置を・・・
起動しないぞ、寝てはいけない、火災用の排煙装置ならなんとか・・・ ”
とか、換気装置が起動しないようにしてしまうと頑張って別の手を講じられると困るからね。
起動だけはする様にした。
“ うっ、眠気が みんな寝てしまった、やばい、非常換気装置を・・・
“ぶぉーーー”、 よし起動できたぞ、これで大丈夫、おやすみ・・・ ”
となるはずだ。実際には排気されたものが戻ってくるので大丈夫じゃない。
ダミーの睡眠剤を拡散させて拡散範囲を確認してみたけど、さすがに指導者である皇帝のいるエリアは完全隔離出来る設計になっていた。排気ダクトや電源回路なども全て独立している。が、今回は設計図を入手しているので無理やりダクトを繋いでしまったので大丈夫。
今回は制圧だけではなくてアルミタへの政権交代も必要なので色々と演出が必要であるはずだ。
要塞の設計図がるのでそれを元にして、ダミー要塞ダンジョンを作った。調度品まで複製スキルを駆使して再現した。
睡眠薬で眠らせた要塞内の住人はすべてそこに転送してしまう。
気がついても、“あっ寝ちゃった” と思うだけで要塞が入れ替わったとはわからない。通常の機能は同じだけど武器とか世渡り装置とかはダミーである。
しかも世渡り装置を使用すると、要塞の外の景色まで変わる様に作り込んだ。・・必要性は?だけど。
要塞から遠く離れようとしない限り気が付かないだろう。
そして本物の要塞は押収してしまう。
という算段だ。
準備は完了した。
実行だ
要塞の中には約1000人の人が生活し働いている。
そして “千三” の法則が働く
“千三”は法則じゃないけどね。
マーケッティング用語だと言うけど違う。
マーケッティングでは1000件当たれば3件受注できるなどと言っているけど。
“千三”は確率で言う所の3σを超える部分。 つまり正規分布している事象で1000回に3回は3σを超えたイレギュラーが発生し得る事を示している。
“下手な鉄砲数撃ちゃ当たる” = “弘法も筆の誤り”(弘法様のσは小さいけどね)
まぐれでなく、ほとんど起こり得ないことではなく、どんなに頑張っても起こってしまう事を言う。
そして、実際に2人ほど睡眠薬が効かない人が居た。 強い睡眠剤を使うと後遺症が出たり、死んだりするかもしれないのであまり強くは出来ない・・・出ても良いか?
実際死亡した人も1人居た・・ゴメン、全滅より良いと思ってほしい・・死んでるから知らないか。
合計して3名のイレギュラー、ちょうど千三だ。
この睡眠薬の効果は正しく正規分布している様だ。
睡眠薬が効かなかった者はスリープ魔法で就寝願った。要塞全体にスリープ魔法かけられたら良いのにな。
エラン大師匠ならセイレーンモードを発動するだろうけど、うるさい職場の人は聞こえないかもしれない。
そして全世渡り装置を制圧、要塞の人員をダミー要塞へと転送を完了した。・・死亡した3人を除いて。
神隠しにあったと言うことにしよう。 ちなみに神隠しは正規分布するものでもない・・と思う。
ここまでくればミッションはほぼ完了である。




