932.再び異世界(26) ヤミゾラ帝国(3)
今回はいつもとは異なり、物資ではなく、世渡り装置を最優先で押収する。
異世界への全ネットワーク拠点は宇宙船などを送るためにヤミゾラ星の月にある。
探査機によるとヤミゾラの拠点は要塞になっていて、そこにも必ず最低1つは世渡り装置があるはずだ。
でもまだ要塞内部まで調査は終わっていない。
要塞の外にあるものは転送マーカースタンプを押して確保する準備は出来ているが、逃げられないためには要塞にある世渡り装置の押収が優先される。
外部からの探査では見つからなかった。潜入するか。
異世界に送った我が召喚体達からの連絡によると神との交渉はほぼ終わったみたいだ、
まとめると
・良いよ、でもその国だけね・・・60%
・お好きにどうぞ・・・・・・・・20%
・だめに決まってるだろ、でもあなた次第では・・、“バシィ!”で解決・・10%
・管理神の居ない世界・・・・・・10%(見捨てられた世界、放置世界)
いい加減なものだ、が、それで助かっている。
私とアルミタで潜入する事にした。 ・・・人員はそれしか居ないか。
出入り口には門番がいる。
でも絶対にいつかは交代する。 交代したあとの気の緩んだ所で拉致する。そしてその門番を召喚する。
その召喚した門番は私の言いなりだ、次の交代後にはその門番にすんなりと通してもらえる。
更に役所の受付嬢も拉致し、代わりに召喚体を送り込む。
受付嬢の案内付きで内部をみられる。更に重要な区域も同様にして召喚体に案内人をさせる。
その手法でかなりの範囲を探索したが見つからなかった。重要機密事項だから厳重に隠蔽されているのかも。
でも、要塞の中で見つからない場所を特定する事で、それ以外の場所に存在するのだとわかる。
いわゆる消去法だ。
そして、残った区域は・・・なかった。
そんなはずはない。絶対にあるはずだ。
ひょっとして “灯台下ぐらし” ・・・要塞自体が世渡り装置では?
要塞ごと異世界に逃げる・・・
ただ逃げるだけでは、逃げた先には生きていくのに必要なものが充分無いかもしれない・・
であれば、ある程度の備蓄を一緒に運ぶ必要がある。そのための要塞という事か。
要塞を押収するのは難しい。人がたくさん乗っているからアイテムボックスには入らないし転送出来る大きさではない。
そうだ、私には大師匠の加護極大があるではないか、大師匠は迷宮神。
ダンジョンの中に取り込んだらどうなるかな?
いや、空間魔法であればダンジョンの中からは抜け出せないけど、やつらの世渡り装置は魔法とは違い、現在位置も行き先の位置も未定で動作してしまうので逃げられる可能性が高いなぁ。
要塞は破壊するしかなさそうだ。
とりあえず、保険として空間の歪みが生じたら爆発する装置を要所要所にセットしておく。
その場合要塞都市の人間は全滅してしまうので、そうなる前に制圧出来る様に頑張ろう。
最もオーソドックスな方法は換気システムに睡眠薬を注入する方法だ。この方法の欠点は独立した換気システムがあった場合に対応できないということ。対策としてはこの要塞の設計図を手に入れるか、事前に睡眠薬以外のマーカー的なものを散布してそれが行き届かないエリアを調べたりする必要がある。




