925.再び異世界(19) ナヤダン帝国(5)
「ダナル、司教やる?」
「私が・・ですか?」
「布教が目的だからね」
「元下っ端兵士ですよ」
「大丈夫、とりあえずエラン女神教に勉強しに行ってもらうから、ほぼおんなじだから」
あとはデストラ姉さんの像を設置して、・・・ついでに小さな我々の像も仲間として付けておいた。
「領主、解決してきました、今後ともポワロット・ホームズ探偵社をよろしく」
そもそもポワロットもゴーモンも全然役に立っていなかった初仕事だ。
あ、仕事って言っても報酬は?
ひょっとしてタダ働き? 営業許可を取り消されなかっただけ?
「領主様、なんか報酬頂戴」
「そうだな、良い働きをしてくれた、
だが残念なことに金は無い、金や物以外のものだ」
「お金や物以外?」
「国際営業許可を取ってやろう、
今の営業許可はこの領内の物だ、この許可証であれば何処でも営業できる。
もちろん私が許可するわけではなく、私が申請して国が許可を出すんだがな」
それはいいけど、私って、国から直接許可もらえるんじゃないだろうか?
シカル以外の天界人には侵略行為を止めて引き続きこの国を導く役目を与えている。
私が頼めばそんな許可証ぐらいはもらえるはずだ。
「だがな、申請から許可が降りるまでは1か月以上かかる」
いや、そんなに待てないよ
「それ私が直接もらうから要らないわ」
「直接だと、お前は何者だ?」
「なんだろう? この国の実質的な支配者・・かなぁ? 指導者に指導できるんだから・・」
「そんな者がなんで探偵社などを・・」
「趣味です。
許可証は自分で手配するから、仕事がありそうな知り合いに紹介状書いてもらえるとかだと嬉しい」
「そうだな、そういえば近隣領で困ったことがあると相談を受けたな・・
こちらも余裕がなくて助けられなかったが・・行ってみるか?
その領はここより金回りは良いから報酬は貰えるだろう」
「それ良いですね、どんな内容?」
「森での行方不明者が増えているらしいんだ。
その森はこの領にも接しているから私も不安なんだが、
情けないことに合同調査隊に加わる余裕もなくて断らざるを得なかった」
なんていう貧乏な領に拠点を置いてしまったのだろう。
「拷問官は関係なさそうだけど・・ポワロット向けかな、とりあえずやってみる」
「よし、紹介状を書こう」
もちろん国際営業許可はすぐに貰えた。 権力の乱用かな? 悪いことに使うんじゃないから良いか。
ま、くれないと拷問官さんにお願いする事になるって言っただけだけどね。・・・それって脅迫か・・
実は脅迫しなくても私はヴァルキリーヌ様の加護極大を持っているので、その手下の手下でしかない彼らは私に逆らうことは出来ないんだけどね。
拷問官さんには店番をお願いしてポワロットと私で出向くことにした。
が、暇だから同行したいという・・・だよね。結局全員で行くことになった。
実は森での行方不明者なら元々人が少ない場所だからシリルに頼んで軌道上からスキャンすればすぐに見つけられるはずだ。
でもこれは趣味の世界、探偵+拷問官の実験だからね私達だけでなんとかしよう。
ま、趣味でやっているって言ったら叱られるからここ以外では言わないけどね。




