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ぽしょなれ異世界  作者: ぽしょなれ


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926/1005

926.再び異世界(20) ナヤダン帝国(6) 隣領(1)

近隣領への移動は電車だ。近隣と言っても百数十キロは離れている。


装甲車で行っても良かったけど、街に装甲車で乗り付けるのはいかがなものかと止めた。


途中、件の森の端をかすめるように鉄道が走っていると、いつまで立っても終わらない森の景色、かなり深い森であることがわかる。

森林域を抜けるのに数十キロはあった。


そこは野鳥が飛び交い、動物たちの住処である様だ。


一応地図は貰ってきた、地図をくれる予算はあった様だ、

・・・領主の私物だった。小学校の教材だったらしい。


だから今は少し変わっていると言って手書きで修正してくれた・・・新しいのくれよ。


それでも名残惜しそうにその地図を見つめる領主を見ると、文句は言えない。喉元に湧き上がる言葉をぐっと抑えて、その代わりに “ありがとう” と言って満面の笑みで受け取る以外の選択肢はなかった。


領主邸を出る時に門番はにこにこして、“良かったな” って声をかけてくれた。 明るいだけが取り柄の門番しか雇えないんだ、と思うと涙が出てきそうになったが・・・

なんで私がこんなに気を使わないといけないのかと気を持ち直して “また来るね” と挨拶して出てきた。


何だったんだろうと、狐につままれた様な気分で探偵社に戻ったのを思い出した。


そして電車に揺られながら、ふとその地図をみると端に “狐のゴンタ” と名が入っていた。


なに? あれは領主じゃなかったの?


行方不明になっているって狐じゃないよね・・・隣の狐領?


不安がよぎったが、紹介状は領主宛の物だったので、なにか誤解しいるに違いないと思い直し、それ以上の思考を止めて、電車に揺られる睡魔と戦いに敗れ寝入ってしまった。


「マトソン君着いたよ」


ポワロットに起こされた。 そうだ、私はマトソン役だった。


あれ、夢だったのかなと地図を見ると、やはり “狐のゴンタ” と書かれている・・・


夢じゃなかった。


隣領に着くとまず領主邸をめざした。


紹介状が有効か少し不安だったが、門番に渡すと


「これは隣領のものだな、開封は領主が行う」


と返されて、人を呼ぶと、執事風の年配者が出てきて応接室に案内された。


本物の書状だったんだと、ほっと安心した。


しばらくすると領主らしき小太りの男性が出てきた。


「私が領主のハナルダと言う、この書状は確かに隣領主のものだ。

 お前たちは?」


「私はマトソン、そしてポワロットとゴーモンです。

 探偵社をやっています。」


尋問もやっているけど・・心証が悪そうなので今は言わないでいた。


領主に貰った地図を出し、

「この森での行方不明者が増えていると聞いたので、調査を依頼してもらえないかとやってきました」


「いやぁ懐かしい地図だな、やつはな儂の同級生でな、森で拾った狐を飼っていたから、

 儂が “狐のゴンタ” ってあだ名を付けたんだよ、これは儂が書いたんだよ、はっはは」


と地図に書かれた名前を指さした。


じゃあ別に化かされたわけではなさそうだ。


・・門番がその狐じゃないよねよ


「今はすっかり落ちぶれて門番も雇えないそうだ」


狐だったかもしれない


「それで行方不明者の方は何か進展はありましたか?」


「それがな、調査隊を送っても戻ってこんのだ。

 さてどうしようかと・・

 で、助けてもらえるのか?」


「はい、・・報酬はいただきますけど」


「はっは、やつの所で貰えなかったみたいだな。

 よし、とりあえず準備費として100万ドンを渡そう、

 あとは、調査結果によって報酬を加算しよう」


100万ドンといえば地球勝ちで100万円ぐらい、普通であれば準備費ていどだけど、私はそういった準備は既にある。なのでそのまま儲けになる。


「わかりました、森の広さを考えると何度か調査が必要だと思われます。

 なので・・」


「わかった、遠征一度一週間程度に対して更に20万ドン追加しよう」


やったぁ、これで調査が長引いても元が取れる


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545.御神幸(245) ミルナリア帝国(65) エルナミア防衛軍(16) 移動中(3)
に登場する猫ちゃんのみゃーちゃんが探偵になって、主であるジーン達の助けを得ながら活躍します。
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