922.再び異世界(16) ナヤダン帝国(2)
あとは客を待つだけだ
・・待つだけだ・・・
・・待った・・
こんなことなら “みゃー探偵社” に運営のノウハウを聞いておくんだった。
よしっ、営業に出よう。
領主なら何か問題を抱えていてもおかしくないよね。 私がそうだったし。
ここは領主邸・・しょぼいね
「何者だ?」
当然の様に門番に止められた。
「ポワロット・ホームズ探偵社の者ですけど、なにかご用命が無いかと」
「あるわけ無いだろ、商業ギルドへでも行け」
そうか、商業ギルドには会社設立を登録して以来行ってないな、
“依頼求む”とかの依頼広告を貼り出してもらおう。
「そうですね、ありがとうございます」
「あ、待て、これを持っていけ」
?名刺?
「困ったことがあったら、そこに頼むと良い」
「親切な門番さんありがとう・・・でも私がそういう依頼を欲しいんですけどね」
いちおうその門番さんに探偵社のチラシを渡しておく
「なんだ、この拷問代行ってのは?」
「はい、当社には優秀な拷問官がおりまして、
尋問とかも得意なんですよ」
「ぶっそうだな」
「物事は綺麗事だけでは成り立ちませんからね」
「拷問とか尋問とか聞こえたが何をしている?」
「あ、領主様、実はこの者が・・・」
「来なさい、話がある」
領主様からのまさかのご招待・・あっちの方じゃないよね?
「門番さん、私、大丈夫?」
「大丈夫に決まってるだろ、ああ見えても領主様はデブ専なんだ」
「門番! 聞こえているぞ、
すまんな、門番の出来が悪くて」
「いえいえ、とても優しくて良い人ですよ。
私の所の門番なんて、ほんと使えないんで」
「そうか、だが門番は厳格でないとな」
「・・そうですね、別の仕事を与えたほうが良さそうですね。領民相談課とか・・」
応接室に通された
「少し相談があるんだが、
どうも街中で怪しい宗教を布教している者がいてな、
捕らえたんだが・・・なかなか事情を説明してもらえなくて、
どう対処していいか困っているのだ。
優秀な尋問官が居るのなら頼みたいんだが」
犯人は・・私だぁ!!
解決?
初ミッションクリア?
依頼達成率100%?
「それはもう、完璧に解決して差し上げます。
ポワトッロ・ホームズ探偵社にお任せください」
達成率100%のためには真実を語るしか無い。
しかしてその容疑者?に会ってみると・・・やはり、元下っ端兵士ダナルだった。
今はデストラ姉さんを崇めるデストラード教の使徒?ダナル。
「ダナル、ご苦労さま、
領主様、実は・・・」
成り行きを説明した。
「すると、彼はこの世を管理するデストラ神の使徒で、その布教を担っていると。
神の国ナルハヤ帝国を汚したナヤダン帝国が犯した罪の贖罪のために働いていると言うことか」
「まあ、堅苦しく言うとそういう事ですね」
間違いじゃないけど、そんなに考えてやったことではない・・・とは言えない。
「それで、なぜお前が知っている?」
そうなるよね、なんて言おう
「ここだけの話にしていただきたいのですが、
私もデストラ様からこの世界の監視を頼まれた者なのです、
この事が知られるとこれからの活動が行いにくくなりデストラ様に迷惑がかかるかと、
くれぐれも内密に」
迷惑はかからないか・・
「そうか、だがにわかには信じがたいな」
どうしたら信じてもらえるかな
月でも破壊して見せようか・・




