921.再び異世界(15) ナヤダン帝国(1) 探偵社
そして神々の戦いは終わった。
ナルハヤ帝国の復興はナヤダン帝国の援助で行われる事になった。
援助というか賠償というか。それはもう彼らに任せよう。
・・・あ、唐突に思い立った。
今回下っ端兵士ダナルに使った拷問官って使い道がありそう。
『拷問・尋問代行社』を設立しよう。
誰が使うかって? そりゃ権力者とか、復讐したい人とか・・・色々。
そのためには事実確認する名探偵も必要・・それも召喚しよう。
“ポワロット・ホームズ召喚”ってアバウトな召喚でも異世界の何処かに居れば出てきてくれる。
なんか問題のありそうな会社なのでナヤダン帝国に出店した。
ここなら問題を起こしても大丈夫?。 ここで事業化のリサーチしよう。
オリンポス国見学はどうした? と言う人がいるかも知れないけど、大丈夫、元の場所と時間に戻れるからね。
そう、私、一人でも世渡りできる様になったんだよ。 便利だね。
ちょっとここで
“『ポワロット・ホームズ探偵社』拷問代行承ります”
ってやってみようと思う。
・・もちろんちゃんとデストラ姉さんの許可は取ってあるよ。
どちらかというと許可というより “やってしまいなさい” だけどね。いくら暗躍神ヤミヤの介入があったからと言って、デストラード教の国を攻撃されたんだから面白くないよね。
だから私が少しやらかしたぐらいでは気が収まらないって事らしい。むしろ問題を起こせって感じだった。
私は真面目に商売したいんだけどね、今回はその実証実験ってだけで。
受付嬢は私、探偵はポワロット・ホームズ、拷問官は・・なんて名だっけ、ゴーモンでいいか。
人件費は・・・只だね。
場所はとある領の繁華街からちょろっと路地を入り込んだ人通りの少ない場所にある寂れたビル、
221区画Bエリア、ベイカリーの2階、テナント料はそれほど高くない。
高かったとしても、押収した時に大量の現金をゲットしているから全く問題ない。
え? 助手が要るって? 私がやろうじゃないの、ドクター・マトソン役。
「マトソン君、こちらに向かってくるあの女性」
「あ、依頼者ですかね」
「いや、探偵社のチラシを作って貰った印刷所の人だ」
会った事あるのか?
「印刷の最終確認ですかね?」
「いいや、おそらくはこちらの身元調査」
そっか印刷してお金を払わないでトンズラされたら商売あがったりだし、初めての取引だからね。
「伝を使って私がその依頼を受けた」
なにそれ、ってどんな伝?
「反対側で女の子が遊んでいるだろ、見張りだ・・
あの子に飴玉をあげて買収して、手先になってこちらの情報を流した」
子供の使い?
「彼女は二重スパイだ、印刷屋と私のね」
あ、印刷屋の人も飴玉を渡している。 ・・・飴玉は換金できないよね。
「これで信用されたみたいだ」
ポワロット・ホームズって・・遣り手なのか?
探偵社のチラシは無事に印刷され・・そしてばらまかれた。




