856.番外編(3) 皇舞亜の場合(67) ロントロの末裔(59) コンパス帝国(27) キンクロ星(6)
次の日、朝食はパンとハムエッグ定食。
もちろん彼らは注文した。
・・毎食・・
でも手持ちのお金が無くなったという事で、ツケ払いにしてあげた。
私も鬼じゃない。
・・・・・
そうして、草木をかき分けて洞窟にたどり着いた。
「この奥だ」
さほど大きくない洞窟、暫く進むと急に広くなった。
そこは、小さな村ぐらいの広さがあり、建物もいくつか建っていた。
そして一つの建物へと案内された。
「ようこそ、キンクロ星の首都へ
私が代表の ヒメ・ハジロ だ」
?首都??
「えっと、この村が首都ですか? ? ?」
「そうだ、残念ながらね」
「説明をお願いできます?」
話を聞くと、彼が従来の星の代表だったが、独立派が台頭し勢力を伸ばしてついにクーデターが起き、首都を奪われてしまったのだそうだ。
そして現在、戦力を集め、復権を画策しているのだとか。
「で、なぜ私達を連れてきたの?」
「あなた方の安全のためです、彼らは、貴方方を騙して船を奪い、更に帝国への人質にしようとしていましたので、阻止しなければと手を差し伸べました。」
なるほど、帝国へ媚を売るためか。
まあ、味方?・・なのかな。
「それでこれからどうするのです?」
「帝国へ救援をお願いしたく、手を貸していただけないかと。
宇宙ポートは全て占拠され、使えないのです」
「通信は?」
「通信施設も占拠されています」
さて、信じてよいのだろうか?
『ドリ、付いてきている?』
『マイ様、ひどい、速すぎますよー
鳥に変身して、なんとか着きましたが、・・・疲れた』
『ごめん、 疲れている所悪いんだけど・・・ちょっとこのアジトを調べてもらえない? かな?』
『やりますけど・・ちょっと働き過ぎの様な・・』
『ここの件が片付いたら次の星までは休みよ』
『ほんとですかい?』
『のっぴきならない事が起きない限り・・』
『それって起こるのほぼ確定みたいじゃないですか』
『私にもわからないからね、お願い』
『わかりましたよ、あっ俺にも “豚汁うどん” もらえる?』
『今、会議中だから後でね』
ちょっとドリに頼りすぎているのは自覚している。
アミタ君を見ると、ぴょんぴょん跳ねて『俺やるよ』って言っている。
『じゃあ、アミタ君は、街の様子を見てきてくれる?』
ぽぽぽっんっ と分体を作って飛ばしている。
街には何日か前に居たからフェロモンウォープで分体を瞬時に送り出せる。・・便利だ。
アミタ君の出番も考えないとね。
―――――アミタ視点
久々に主のリクエスト。
出番が少ないのであまり活躍出来ていない。マスコットキャラで終わってしまうのではないかと思った。
「俺やるよ」
とアピールしたら仕事をくれた。 街の調査だって、漠然とした依頼だけど、主の知りたいことをちゃんと調べてこないといけない。
主は今ここに居る星の代表が本物なのかどうかを知りたい、そして街に居る偽物がどうなったのか?そしてどう動こうとしているのか? だ。
レポートにして出したいぐらいだけど、残念ながら字が書けない。
ん?
いい方法を思いついた。字は書けなくても、体を凹ませてスタンプにしたら良いのでは?
スタンプは複数枚のものに使うという固定概念が邪魔をしていた、別に一回のためにあってもいいのだ。
報告書は簡潔にレポート用紙1枚。あとは添付資料だ。




