842.番外編(3) 皇舞亜の場合(53) ロントロの末裔(45) コンパス帝国(13) コンパスδ(3)
次の日は軍需工場の見学。
地上戦用の戦車などを作っている所だ。
分業はされているが、筺体の位置は変えず、人が行き来して工程をこなしていく。
今回は5台を組み立てている現場を見せてもらった。
あっ、これロロ星でみたやつだ。
「マイ様は、戦車はどうですかな」
どうですかって言われても
「主砲をちょっと細工されたら終わりですね」
経験に基づく意見である
「そんなに簡単にやられるものですか、はっはっは」
私、やっちゃったけどね。
「最近ビーム砲もありますから、問題ありません」
それは師匠達がロロ星でやっちゃったけどね。
「反射されたら終わりですよね」
「このエネルギー量を跳ね返すには強大な力が必要になりますからね・・まず無理でしょう」
いや、出来てたし。
「そして我々は、遂にロクブナイト(アンドロメダイト)のコーティング技術を確立したのです。」
コーティング、そういう発想はなかったな、
錬金術で比較的自由に加工できたのでコーティングは考えてなかった。
「マイ様、こちらに昔風の剣があります。
こちらであの像を切ってみてもらえますか?」
なるほど、剣にロクブナイトコーティングがしてあるんだね。
剣術はあまり得意ではないけど、
「兜割り!」
ガキンッ
しまった、私ってまだまだ未熟だなぁ、剣がバラバラになっちゃった。
「ごめんなさい・・剣が・・壊れちゃった・・てへぺろ」
笑って誤魔化そう。
少し間を開けて・・ずりずりずり・・切った位置で像がズレて・・ガシャーン
良かった、かろうじて像を切ることが出来ていたみたいだ。
「でも、像は切れてたね、さすがロクブナイトコーティングの剣、すごいね」
「・・いや、ロクブナイトコーティングをしていたのは像で、剣はただの鉄剣だ、
・・いや、ロクブナイトコーティングをしていなくても、鉄剣で切れないよな、
“傷つかないよね” って言おうと思ったのに・・・」
なんか微妙なことをしてしまったらしい。
こういう時は普通、剣にコーティングしておいて鉄の像が切れるよねってノリだよね。
・・・しばらく沈黙が続いたが、
「次は、こちらの組立工場を御覧いただきます」
無かった事にしたようだ。
ちなみに像は皇帝の像だったけど良いのかな?
「組立工場と言ってもここでパーツを作り、軌道上で組み立てます。」
「じゃあ宇宙戦艦は大気圏内で飛べないんだ」
シリルは飛べるもんね。
「そうですね・・宇宙戦艦ですから」
「宇宙空間でも重力場の歪のある所とかけっこう厳しいと思うんですけど、大丈夫なんですか?」
「そういう所は避けますので。それに航行中は障害物の除去フィールドを張りますので強化されるんです」
「なるほど」
『監視員が船を離れます』
ん? まだ帰らないよ・・ひょっとして爆発物を・・
「そして今日のメインイベント、夜空を御覧ください(ぐふふ)」
かちっ、
なんかスイッチ押したね
「おおーーー綺麗だ、花火かぁ 、凄い、大気圏で燃えて色々な光を・・炎色反応・・素晴らしい」
「なんか位置が違うぞ・・あれは宇宙ステーションのある位置・・」
「ありがとう、代表、私達のために花火をあげてくれたんですね、
こんなきれいな花火、初めてです」
「あっあーーはい、お楽しみいただけて準備したかいがありました。
・・少し席を外します」
宇宙ステーション破壊しちゃんたんだから、大変だよね・・多分。
あっ、花火の続きだ、近くの船に誘爆していってるみたい
シリルは離れているから大丈夫そうだ。バリシールド張っているし。




