841.番外編(3) 皇舞亜の場合(52) ロントロの末裔(44) コンパス帝国(12) コンパスδ(2)
「ようこそデルタフォースへ」
何処かで聞いたなだけど、『コンパスデルタフォース』が正式名称で、通常はデルタフォースと略しているらしい。 何処かで聞いたものとは別である。 当然だけど
代表の挨拶の後、宰相が私達を紹介してくれた。 代表と宰相は学生時代の同期らしい。
「こちらが、塔の国 国王のマイ様、そしてその護衛のシバ、ドリ、ダイです」
「3人も護衛ですかな、治安は良いと自負しておりますが」
敵意に対して治安を言われてもね
「私のお目付け役です、彼らも見学できて喜んでいます」
と返しておいた。 彼らは私がやりすぎないようにストッパーとして居る。 どちらかと言うと敵を守っているとも言える。
まあシバは軍事オタクでもあるらしいし、見ごたえはあるはず。
「最新軍事研究施設ですので、整備された見学コースなどはございませんのでご容赦を」
コンパスγに比べればどこでも天国だ。
「ですが、資料館はあります。 我が国の歴史を物語るものとして過去の武器類の展示などしております。
今日はその資料館を見た後、宿泊施設に向かいます。
ただ、宿泊施設と言っても、豪華客室とかはございませんのでご容赦を」
“容赦さん” と呼ぼう
資料館はその宿泊施設との間にあるのでついでに寄るらしい。
「帝国の歴史は、軍事歴史といっても良いと思います。
母星・・コンパスαですが、ここで宇宙開発技術が生まれ発展していきます。
そして、次々と星を支配下におき、拡大して行きました。
最初は、この写真のような単なる母艦と小型爆撃機だけでしたが、
徐々に戦艦、巡洋艦、補給艦などが生まれ、軍隊と呼ばれる形になりました。
そして先日、その軍隊も・・貴方に壊滅させられましたけどね。(ふん)
現在、軍隊を一新し、新たな艦隊を建造中です。
ある意味、私は感謝しているのですよ、古い軍艦を始末してくれて・・
そして新しい軍隊を構築できる。
これは私の天職ですな。 感謝を」
代表も軍事オタクの様だ、シバと話が合いそうだね。
『警告、ダミー戦艦内で監視員による探索活動を確認。』
ほら、連絡が入った。
『監視員の監視を継続、爆発物などを確認したら、宇宙ステーションに転送しておいて』
一応対策しておこう。
「シバ、潜入員の活動を確認した。 警戒態勢に入って」
「やはりな」
資料館で歴史を追って丁寧に説明を受けた後、宿泊施設へと向かった。
どうやら私達の技術を盗もうと画策している様だ。
コンパス帝国にも新たな軍隊は必要だろうけど、私達の技術を盗まれるのは面白くない。
宿泊施設は、軍仕様で豪華ではないが機能的でくつろげた、高官向け仕様の部屋らしい。
盗聴器は遮音シールドで覆い、音楽を流しておいた。 もちろん他のメンバーのところも。
監視カメラには同じ画像が流れるフィルターシールドで覆った。
盗撮・盗聴禁止である。
夕食は特別職という物は無く、高官用の食券をもらっていたので食堂に行ったが・・軍仕様なので特筆する内容はない、
カロリーと栄養はあるらしい。 一般用と内容は変わらず、高官用はそれに前菜とデサートが付く。
よし、食堂の隅を借りて、ロントロうどんの屋台を開いた。
いつでもどこでも出来るように準備している。
結構売れたけど、食堂の人に止めてくれと言われて、店をたたみ、すごすごと席に戻った。
屋台に並んでいた人たちからはブーイングが起きたが、食堂の人も準備の都合があるから困るのだろう。
この星で店を開いたら結構儲けられそうだ。
そして極新鮮復元機も食堂の厨房に設置する話を進めた。 何しに来たのかな?
部屋に戻ると、アラートが・・
食事中に侵入しようとた者が罠ダンジョンに捕らえられたらしい。
これも大師匠が経験上必要だろうと持たせてくれたものだ、すごく助かる。
罠に落ちた者はスリープ状態にされて保管庫に収納されるらしい、取り出す事も可能だけど、寝ているだけなので長時間放置すると餓死してしまうので注意が必要らしい。 星を出る時纏めて捨てていこう。
ちなみに他の部屋は大丈夫だったらしい。 ・・なんで私だけ。
扉は錬金術で周りと一体化してロックした。
安全確認をしたのでその日はゆっくりと部屋で休めた。




