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ぽしょなれ異世界  作者: ぽしょなれ


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840/1005

840.番外編(3) 皇舞亜の場合(51) ロントロの末裔(43) コンパス帝国(11) コンパスδ(1)

私達は逃げる様にして早々にコンパスγ(ガンマ)を出発し、コンパスδ(デルタ)に向かった。


出来る事はした。 これ以上出来る事もない。 あとは時間がなんとかするはずだ。


ただ、フィルターから出た危険物質・・錬金術を使えばこれから結構有用な素材が高い効率で得られる。


なので、フィルターから出たゴミは私が有料で引き取ってあげる事にした。


そしてゴミの袋は有害部室を通さない特殊な物なので、これも消耗品として売る。


塔にとって素材は必要不可欠なもの。処分費を取って更に有用な素材も得る。ダブルで美味しい取引である。


コンパスγはというと、危険物質を自分たちで処分するよりも安全に安く処分できるので嬉しい。


全てが良い方に向かった。 めでたしめでたし。


・・・・


次の星、コンパスδは軍需産業の星らしい・・恐い。


軌道上には宇宙ステーション、宇宙ドックと軍艦が多数駐留していた。


私達は、事前に連絡しているので大丈夫と思っていたら、一隻の巡視船らしき船に呼び止められた。


『そこの戦艦、何処から来た』


『許可は取ってある、識別コードを送った、確認して』


『視察だと・・戦艦でか?』


『私の自家用戦艦だからね』


『識別コードは確認した、問題ないようだ、係留場所に案内する

 この座標に向え』


『了解』


座標を送ってきたが・・隅っこだね。 邪魔ってことか。 ・・だよね。


『戦艦には滞在中こちらの者が乗船する』


『私が許可したものしか乗船できません』


『ここの決まりだ』


仕方がない、破壊工作でもされたら大変なので、大師匠に作ってもらったダミー戦艦ダンジョンの入口を開けて入ってもらう。 大師匠もこういう時に爆発物を持ち込まれた事があったので部外者の扱いはこうするのが常識らしい。


案内はライに頼んだ、威圧感が必要だからね。


宰相は・・多分信用できるので私達と同じフロアに居る。


さて、シャトル(戦闘機)で地上に降りよう。 ライとシウがお留守番だ、ライはどうせ戦闘もないしトレーニングルームで過ごすらしい。

乗船した監視員はダミー戦艦のクルーゴーレムが相手をしてくれている。 食事も美味しいし満足してくれるだろう。 監視員はダミー戦艦自体が監視してくれていて、問題があればダンジョンマスターの私に連絡が来る様になっている。 便利だね。


『第三大陸の首都の第128着陸ポートを使ってくれ、代表が迎える、私の案内ここまでだ』


『ありがとう』


えらく事務的だね。まあ親しげに話されても困るから良いけど。


指示に従い指定された着陸ポートにシャトルを着けた。


シャトルから装甲車を降ろし、入出獄ゲートに向かった。


装甲車とシャトルは盗まれると嫌なのでアイテムボックスに入れ、ドリによる幻影ダミーを置きバリシールドで保護した。


帰ったらバラバラにされてたなんて嫌だからね。 まあ、バラバラにすることは出来ないだろうけど汚されたりされるのは嫌だからね。


ちょっと危険な匂いがする。


数々の戦闘を経験して、そういう嗅覚を持てた様だ、シバも同じく要注意と言っていたので、宰相にも伝えた。 宰相も、ちょっと不安感を覚えたらしい。


よく考えたら、ここで開発された兵器をもろともせずに下したのがこの私だ。 良い感情を持たれるわけがなかった。 “メンツを丸つぶれにされた” というやつである。

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