第4話:樽住まいの何が悪い? 家賃0円、税金0円、ついでに羞恥心も0にしたら人生のステータスがカンストした件
アテナイの正午。
太陽の光は、万物に等しく「熱」という名の余計な荷物を、これでもかと押し付けてくる。
俺は市場のど真ん中、愛用の樽の横で、全裸のまま「自然の巡り」に身を任せていた。
「ちょっと! あなた、公共の場で何を――▲■◎%★なことをしているのよ!!」
パンタシアが喉を裂かんばかりの勢いで絶叫する。
だが、俺の「腕」の動きは、止まるどころか加速していく。一定の、それでいて強烈なリズム。それはもはや、宇宙が誕生した瞬間の大爆発の再現ですらあった。
「おいおい、お嬢ちゃん。何をそんなに慌てている。腹が減ったら飯を食う。それと同じように、ここに★○※◎◇が溜まったら、外へ放つ。これぞ、命の正しい『巡り』ってもんだろ?」
「放つって……そんな、人前で堂々と◎●§※していいはずがないわ! それは、知性を捨てた獣のすることよ!」
「カカッ! 獣だって? だったら聞くが、お前さんは空腹の時、人目を気にして餓死を選ぶのか? 飯を食う喜びを人前で晒せるなら、この▼■◇●★の悦楽も、同じ『自然』がくれた宝物じゃねぇか。ほれ、見ろ。俺の右手の髑髏杖が、今まさに臨界を超えて、真っ赤な煩悩の火を噴いてるぜ」
俺の右手が激しく、そして「身も蓋もない」執拗さで動き続けるたびに、髑髏の瞳は血のように赤く光り、アテナイの空には言語を絶する★§◎▲の波動が満ちていく。
【煩悩:∞∞∞(臨界点突破:§◎★×▼◇※により時空が歪曲中)】
「ああ……あああ……っ!」
パンタシアは、そのあまりにも堂々とした、そして救いようのないほど剥き出しの◎●◆§の光景に、ついに脳の回路が焼き切れた。
「……信じられない。彼は今、他人の視線という『檻』を完全に破壊して、自分一人で完結する無限の天国を顕現させている……。
これぞ、ゼノンもエピクロスも辿り着けなかった究極の『自足』だというの!?
私たちが一生をかけて追い求める『至福』は、ただの、ただの腕一本の▲×※◎の中にあったというのねぇぇ!!」
もはや何に対して泣いているのかも分からず、パンタシアはその場に崩れ落ちた。
その横で、俺は最後の一押し、宇宙の根源的なエネルギーを空へ向けて★◎※◇▲した。
「ふぅ。……空腹が腹を撫でれば治るように、★●§◎もこうして撫でるだけで解決する。世の中、これくらい身も蓋もないモンなんだよ。ポクポク、チーン」
賢者が賢者であるために、服も家も、そして「恥」という名の余計な蓄えさえも不要。
アテナイの広場には、ただ清々しいまでの「空」と、聖なる飛沫(という名の記号)が、キラキラと輝きながら舞っていた。
【今回の狂歌】
「恥を捨て 晒してしまえば 極楽よ 隠す心に 鬼は宿らん」
【あとがき】
「隠すから、病になる。晒してしまえば、ただの風。……さて、明日は何を『放流』してやろうか」
【次話予告】
次回:『真昼間にランタンを灯して「人間」を探していたら、街中が「動く肉の塊」だらけだと判明して絶望した』
「おい一休、真昼間から火を灯して何を探しているの?」
「人間だ。……だが、どこを見ても『着飾った肉』しかいねぇなぁ」
次回、一休の髑髏杖が、アテナイの闇(偽善)を炙り出す!




