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私達、『パーティ鷺宮』です。  作者: ai-emu
第1章 亜空間に引き込まれました
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第5話 私たちはいったい…

朝の9時ごろになると、ジョルダンが光莉たちを迎えにきた。

光莉たちは、ジョルダンの案内で、役所と冒険者ギルドに案内された。

昨日のうちにジョルダンがヒカリたちの書類を役所とギルドに提出していてくれたおかげで、光莉たちは、ただカードをもらうだけで済んでいた。

光莉は、早速ギルドで仕事を探した。光莉たち女子8人は、町の近くの森で薬草の採取を請け負い、己の武力や体術に自信のある男子は、狩猟の依頼を請け負った。校長先生は、宿屋の留守番をしてもらった。

光莉たちが森で採取をしている時に事件は起こった。普段は魔物などは現れない場所での採取なのに、今日に限って現れたのだ。それもランクBの魔物が。

冒険者ギルドで説明を受けた時、説明してくれたお姉さんが、ギルドランクと魔物、魔獣のランクを説明してくれた。お姉さんは、キツネ耳をつけた(モフモフの尻尾付き)獣人族の人で、種別は星の数ほどいるそうだ(長い歴史の中で、いろいろな種族の混血が生まれたため)。

お姉さんの説明によると、ランクは、A~Fまでの6段階あり、その上にSランクがある。Fランクから始まってAランクまで順繰りに上がっていくそうだ。

魔物のランクも同じで、Fランクの魔物は弱く(弱いといってもライオンや虎よりも強い)、Aランクの魔物は、ランクの低い冒険者は、「出会ったら何も考えずに逃げろ」と教えられていた。

いま、光莉たちの目の前にいるのは、集団で狩りをするBランクの魔物ラリアークが3匹。カランの町に来るときに遭遇したことがあるが、あの時は、毅と謙治がタイマンで仕留めたが、今現在、ここには女子しかいない。光莉も一応体術は習得しているが、それは護身術程度。

じりじりと追い詰められながら固まり、これまでかと思った時、

「氷結刃(フリーズカッター)」

どこからともなく、氷の魔法が飛んできて、3匹のラリアークを一瞬で胴体と首に分けた。

「怪我はなかった?」

木々の間からひょっこり出てきたのは、見た目は光莉たちとあまり変わらないエルフの少女だった。

「ありがとうございます。おかげでみな怪我もなく助かりました。

遅らせながら、私は、今宮光莉と申します。若輩者ですが、この者たちのリーダーをしております。

あなた様のお名前を伺ってもよろしいですか。」

「これはこれはご丁寧に、私は、キャロル。あなたたちがここに落ちてきた時から探していたの。」

「キャロルさん、どうして私たちの事を探していたのですか?」

光莉は、キャロルと名乗ったエルフの自己紹介に疑問を持った。

「私のことは呼び捨てで『キャロル』と呼んでちょうだい。

私があなたたちを探していたのは、あなたたとの誰かが、このテラフォーリアの運命を握っているから…。そして、あなたたちのすべてが、強大な魔力を持っている。今はまだ、その力を発現はしていないけれど、その身の内には、しっかりと息づいているわ。力が発現すれば、だれが運命を握っているのかもわかるわ。

私は、あなたたちを導く存在なの。」

「あっ、私のことも呼び捨てでいいですよ。…キャロル、なぜそこまで私たちを、気にかけてくれるんですか?」

キャロルは、しばしの沈黙の後、ヒカリたちが落ちてきた日のことを話した。

「光莉たちがここテラフォーリアに落ちてきたあの日、私は、天に輝く大きな光を追っていた。

その光は、私の他一部の者たちしか見ることができない光です。

その光は、突然5つに分かれて、テラフォーリアの各地に落ちていった。私は、その別れた光の中で一番近い光を追っていった。その光の中に、運命を握っている強い存在がいた。

そして、光が落ちたと思われる場所を中心に探すと、誰も載っていない一台の乗り物が草原の中に放置されていた。

その中は、血の海になっており、まだその血も半分乾いてはいなかった。

しかし、まだ運命を背負う存在は、生きていると私は感じ取っていたから、必死になって私は探した。

その最中に、魔物に襲われている光莉たちを見つけて、今に至るわけ。ここまではいい?」

「キャロル、2つ3つ質問があるおだけれどもいいかしら。」

「どうぞ。」

「では1つ目の質問です。先ほど『光は5つに分かれてテラフォーリアの各地に落ちた』と言いました。

私たちは、あの日、5台のバスで隊列を組んで移動していました。ここから察するに、その5台の光は、『私たちが乗っていたバス』ということになります。

そういうことならば、探せばこの世界のどこかに、私たちの学園の仲間が生存している可能性があります。私たちのように、運が良ければの話ですが…。」

「…そうね、運が良ければ世界のどこかに生存している可能性があるわね。その仲間たちを探すのには、最低限『自分の身は自分で守れる力』が必要よ。町から離れれば、魔物や魔獣が跋扈しているから。さらに、盗賊もそこら辺にいるから、旅をするなら力は必要よ。」

「そうですね、もしほかの仲間を見つけるたびに出るならば、力は必要だと思います。それに関連するかもしれませんが、キャロルは、『私たちには強大な魔力がある』と言いました。そして、『今は、まだ身の内にあって発現していない』とも言いました。

それでは、私たちが『その力を使えるように修行をしてください』とキャロルに頼めば、修行を受けることはできますか?」

「私はそのためにここまであなたたちを探しに来たのだから。あなたたちが望めば、その魔力を力に変える方法も教えるし、テラフォーリアについてもなんでも教える用意があるわ。」

「それについては、後でほかのみんなと相談して、修行を受けたいときは、後日改めて頼みに来ます。

次に質問ですが、…私たちは、ここに落ちてきたとき、40人ほどでバスに乗っていました。ここにいるメンバーのほかに、後15人ほど仲間がいますが、その仲間は、私の考えに賛同してくれた人たちです。

そして、私は、考えに賛同しなかった者たちをバスに置き去りにしてきました。そのことについては、私は後悔をしてません。意見の相違は仕方がありませんし、残った者たちにも何か考えがあってのことだと、納得しています。

先程キャロルは、『バスの中は誰もいず、生乾きの血だまりがあった』と言いました。…、バスに…、バスに残っていた者たちは、…もうこの世には存在していないと考えたほうがいいのでしょうか?」

「…残念だけど、そう考えたほうがいいわね。」

光莉は、体を震わせながら、頷いた。ここにいたほかのメンバーも、ただ体を震わせてなくのを我慢するしかなかった。

そして、光莉は、最後の質問をキャロルに投げかけた。

「それでは最後の質問をします。キャロルは『一部の者しか見えない光を追って私たちを探し出した』と言いました。その『一部の者たち』とはどんな存在の者たちですか?そして、キャロル、あなたはいったい何なのですか?」

話の矛盾点を修正しつつ、加筆しています。

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