第3話 テラフォーリアについて勉強中です
ジョルダンは、次にここで暮らす種族や大陸、国について話した。
「ここテラフォーリアには、5つの大陸があり、それぞれの大陸には、多くの国があり、多くの種族が暮らしています。
まずは、今みなさんがいる場所は、『パンゲニア大陸』にある『コロラド王国』の地方都市カランです。」
光莉は手を挙げて、基本的なことを質問した。
「ジョルダンさん、地図を私たちがもらうことができますか?できれば、地図の上で説明してくださるとありがたいのですが…。」
ジョルダンは、
「これは失礼いたしました。すぐに地図をお持ちしますので、しばらくお待ちください。」
と、申し訳なさそうに謝ると、地図を取りに席を立った。
しばらくすると、手にたくさんの地図を抱えて戻ってきた。一番大きな地図を黒板に張り、あとの地図を光莉たちに渡した。
「先ほどは失礼しました。皆さんには、ここにある地図でお教えしたいと思います。今配った地図は、皆さんに差し上げます。前の地図と縮尺は違いますが、同じものです。
では、コロラド王国のカランはここになります。」
ジョルダンは、差し棒で黒板の地図の一点を指す。光莉たちは、配られた地図で確認した。
1時間ほど地理の勉強をした後、次の課題に移った。
ジョルダンは、光莉たちにこの世界に流通する貨幣を配った。
「地理の後は、経済やいろいろな単位の勉強をしていこうと思います。
まず最初に使われている貨幣の勉強です。一部の地域を除き、基本的には、みなさんにお配りした硬貨が使われています。
まずは単位として、『テラ』が使われます。『1テラ』は、一番小さな銅貨です。」
そういうと、ジョルダンは、手元にある硬貨の中で一番小さな銅貨を取り出した。光莉たちは、ちょうど1円玉くらいの銅貨を手元の効果の中から取り出す。それを確認すると、ジョルダンは、10円玉サイズの硬貨を取り出した。
「次の硬貨は、鉄貨です。銅貨100枚で鉄貨になります。
鉄火100枚で銀貨になり、銀貨100枚で金貨になります。
また、銅貨、鉄貨、銀貨の中央に穴の開いたものは、それぞれ、5テラ、500テラ、50,000テラになります。
ここまではよろしいですね。」
光莉たちの確認作業を見ながら、頃合いを見て次に進めていく。
「次は、仕事についてお話します。ここテラフォーリアでは、さまざまな職業があります。
まず、私のような行政を担当する『行政公務員』です。仕事内容は、町や村などの運営全般です。これは、年1回行われる試験によって選ばれます。
次に『国軍、地方軍』です。こちらも公務員に大別されます。この国では志願制を採っており、戦時体制に入らない限りは、徴兵されることはありません。雇い主は、国王や町や地方を収める貴族です。
あとは、町や村の中のみで商いをする町商人、町屋村を定期的に巡回し、荷物を流通している行商人、職人、農民、漁民などの一般職。
そして、冒険者があります。冒険者の仕事は、魔物や盗賊の討伐、災害時の救助活動、薬草採取など多義にわたっています。
ここまでで何か質問はありますか?」
ジョルダンの問いかけに、代表して光莉が答えた。
「一点目は、、ここで暮らしていくのに必要な生活資金は、先ほど仰った職業から選ぶとして、どのようにすればそれらに就くことができますか?
二点目は、当座の暮らしていくための一軒家を借りたり買ったりすることはできますか?この大所帯では、宿屋暮らしになると、お金がいくらあっても足りないので…。また、生活必需品は、何処で売っていますか?」
「まずは、生活資金からお話ししましょう。
ほかの国では、どのようになっているのかは解りませんが、この国では、みなさんのように、初めてこの大地に立たれた人たちのために、国の予算から一人10万テラ(銀貨10枚)の資金が渡されます。これだけあると、普通に暮らせば大体一月分くらいは、暮らしていくことができます。その間に、各自の能力にあった仕事を探していくことになります。
これに伴って、みなさんには、この町で住民登録を行ってもらいます。これは、税金から出ている以上、他の町での二重取りを防止するためと、納税のための処置です。税金については、後程お話します。
先ほどお話しした職業についてですが、冒険者と軍に入るのには、『魔法』を使えることが前提条件になります。後の職業は、誰でもなることが出来るし、事業を立ち上げることも可能です。
冒険者は、冒険者ギルドを通して仕事を受ける形になります。冒険者は、ギルド登録をした後、それぞれのランクに合わせて、ギルドから仕事をもらうことになります。
当然、ランクと、危険の伴う依頼ほど、依頼金が上がっていきます。
次に暮らしていくための住処ですが、みなさんの場合、大所帯ですので、一軒家が宛がわれます。そこでは、今日より一年間、家賃を払わずに済むことが出来ます。必要な家財道具は、みなさんに渡した生活資金から出していただきます。
また、与えられた家は、一年後、みなさんが買い取って持ち家にすることもできます。買い取り金額は、大体1000万テラといったところでしょうか。買い取れない場合は、家賃を収めていく方法もあります。
そろそろ夕刻の時間になるので、身分証を発行して、みなさんの暮らす家まで案内しましょう。」
「ジョルダンさん、とりあえず私たち全員分の冒険者登録はできますか?
また、先ほどのお話の中に出てきた『魔法』とは何ですか?
それは、私たちにも使うことができますか?」
「いいですよ。それでは、身分証の作成と一緒に、冒険者登録も行いましょう。
それから、『魔法』の事についてですが、力の強弱はあれ、誰にでも使うことが出来ますよ。」
ジョルダンは、ヒカリたちに身分証の発行手続きの書類と、冒険者登録の書類をを配ると、教えながら記入をさせた。
冒険者登録の際、ヒカリたちは、このメンバーで仕事を受けていくことにしたので、パーティの名前を『パーティ鷺宮』とした。
「それでは、この町の案内を兼ねてあなたたちに与えられた家まで案内しましょう。私の後についてきてください。」
ジョルダンの先導で、光莉たちは、町に繰り出していった。
町の正門の脇にある建物から町の中心まで光莉たちは歩いて行った。
「今歩いている通りが、このカランを東西に分けている『スオウ通り』です。幅が約100メートルあります。
そして、その先に見える建物が、『カラン城』です。あそこは、この地方の領主『セイビア様』がお暮しになっている場所で、みなさんの目的地である役場と、冒険者ギルドがある場所です。」
通りの中ほどまで歩くと、ジョルダンは、いったん立ち止まり、光莉たちに質問した。
「さて、みなさんに与えられた家は、こちらになります。」
そう言われてジョルダンの手のさすほうを見ると、通りの交わる交差点の一等地に三階建の石造りの建物があった。
ジョルダンに続いて建物の中に入ると、しばらく誰も住んでいなかったのか、少しカビくさい空気が支配している。ジョルダンが建物について説明をした。
「この建物は、築10年くらいです。1年前までは、宿屋がありましたが、今はご覧のとおりです。宿屋の設備は当時とそのままに残っているので、寝具等の心配もありません。
この建物を皆さんに与えますので、お好きに使ってください。設備を有効活用して、宿屋を開くもよし、食堂部分のみの営業にするもよし、これからの皆さんの生活資金をこの建物で稼いでいってください。
今日はもう役所が閉まっていますので、明日の朝、役所と冒険者ギルドに行くために迎えに参ります。
今日書いてもらった書類は、私が役所とギルドに代理で提出しておきます。」
「食料品とかを売っている店はどこですか?」
話の矛盾点を修正しつつ、加筆しています。




