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私達、『パーティ鷺宮』です。  作者: ai-emu
第1章 亜空間に引き込まれました
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第2話 とりあえず町を探しましょう

翌日、日が昇る前から光莉たちは、行動を起こした。

簡単な朝食の後、光莉は、今後の行動を話した。

「皆さん、準備はできましたか。今後の工程を話したいと思います。

まずは、私も含めて、制服では動きずらいので、動きやすい服装に着替えたいと思います。まあ、今手持ちの服から選ぶと、体操着にジャージでしょうね。先生たちは、私たちの中から、体格の合う人からジャージを借りてください。

そして、大事なことですが、バスには、二度と戻る気はありません。バスに残った者は、可哀そうですが見捨てることにします。

私たちはこれから『パーティ鷺宮』と名乗り、この世界で暮らしていくことになります。

まず第一の目標は、『生き抜くこと』です。元の世界に戻れる保証は、限りなくゼロに近い確率ですが、生きていなければ、戻ることもできません。

バスに残った者を非難するつもりはありませんが、来るかどうかも解らない救助を待つくらいなら、私は、現地民を探す為に荒野を歩き、生存の確立を高めます。

とりあえず、この世界の情報を集めるため、何処にあるのかは解りませんが、町か村を目指そうと思います。危険ではありますが、このまま、目の前にある川に沿って川下に向かって歩いて行こうと思います。

それでは、ここにいても仕方がないので、さっくと着替えて、川べりを河口に向けて歩いていきましょう。」

『パーティ鷺宮』一行は、制服からジャージに着替えると、護衛組を前後につけて町を探して歩き出した。

途中、野営のために薪を集めたり、植物の採取、動物の捕獲などを積極的に行っていった。それは、生き抜くためであり、元の世界に戻りたいためでもあった。

幸い、植物は、地球にあるものと限りなく近く、地球の知識が使えた。これについては、バスの運転手の鍵沼さんと、ガイドの嶋村さんが、一から教えてくれた。2人は、山岳ガイドの免許も持っており、趣味の一環で、人外未踏地を歩いており、プロ顔負けの知識を持って降り、今の光莉たちにとって、一番の戦力になっていた。

「薪用の枯れ枝は、2種類用意していく。細いものと、太いものだ。

ある程度たまったら、長い草や蔓、蔦などで一纏めにして背負子に括り付けるんだぞ。

その草は、虫除けになるから、たくさん採っておけ。」

「よくそんなこと知っていますね、鍵沼さん。いくら趣味で山に登っていても、薪用の枝を歩きながら準備するなんて、思いつきませんよ。

それに、即席で背負子なんて道具まで作れちゃうんだもの。」

感心して光莉が、鍵沼さんを褒めながら、枯れ枝を集めている。鍵沼さんは昨晩、パーティ全員分の背負子を、近くにあった木の枝などから制作していたのだ。

「なあに、これぐらいなら朝飯前だ。わしらの趣味は、『現地で調達した材料で、必要な道具を作る』事から始めなくてはいけないからな。それに火だって起こすことができるぞ。」

「いや、私達には無理です。鍵沼さんがいてくれてとても助かりました。」

「いや、そんなに謙遜するな。俺だって、光莉さんや毅君には驚いているんだ。あの時、ほかの皆が動転している中で、2人は皆を鎮め、方向性を示してくれた。適材適所に人材を配置する能力は、大人顔負けだ。

そろそろ日が傾きかけているな。今日はここまでにして、野営の準備をしようか。まだ2日目だから準備に手間取るだろうから。」

まだ日没までは、2時間くらいあるが、野営の準備が終わるころには、完全に沈むだろうと予想しての判断だった。

光莉たちは、少し開けた場所まで歩くと野営の準備を始めた。

「今日はここで野営します。男子は、鍵沼さんの指示に従って、寝床の準備に取り掛かってください。女子は、嶋村さんと一緒に、ご飯の準備をしましょう。」

光莉の指示で野営の準備が始まった。そこにハント組が、今日の成果を引き下げて戻ってきた。大きな獣が3匹、木の枝に括られていた。

夕食を済ました後、鍵沼さんがご褒美をくれた。

「今日は、みんなには慣れない事を押し付けてしまい、すまなかったと思っている。明日以降も、今日と同じように枯れ枝を拾いながら行軍していかなくてはならない。

手伝ってくれた子たちはすでに知っているが、若人たちにご褒美として、風呂を作ってみたので入ってもらいたい。

もちろん、男女それぞれ用意したからな。」

鍵沼さんの言葉に、皆が歓喜を挙げた。最低限、何処かの町に着くまで風呂など入れるとは思わなかったからだ。

鍵沼さんについて案内された場所には、モクモクと煙を出した湯船が鎮座していた。早速光莉たちは、異世界で初めてとなる入浴を楽しんだ。夜空を見上げれば、漆黒の闇の中に、3つの月が輝いている。

それから3日歩いた先に、初めて人工物である長い壁が姿を現した。

光莉は、門番に自分たちの状況を説明した。

「すいません。」

「なんだ?」

光莉の問いかけに、門番の男が反応した。言葉は通じるようだ。

「私たち、5日ほど前にこの世界に来たのですが、この町に入ることができますか?」

「5日前…、あの5つに割れた流星があった日か。とすると、お前たちは、この世界に流れていた者か。」

「はい、…たぶんあっています。」

「身分証を発行するから、人数を教えてくれ。」

「22人です。」

「わかった。全員俺についてきてくれ。」

光莉は皆を手招きで呼び寄せると、門番の男に続いて門の横の建物の中に入っていった。

会議室みたいな部屋に通され、そこにある椅子に座るように指示を受けた。全員が座るのを確認すると、担当者らしき男性が門場bbの男の代わりに部屋にはいってきた。

「ようこそ、テラフォーリアへ、異世界の住人よ。私があなたたちの担当をします『ジョヅダン=ハークネル』といいます。

ここでは、簡単にこの世界についての知識と、身分証の発行手続きをします。何か解らない事があったら、その都度お受けしますので、どんどん質問してください。まずは、この世界について、簡単に説明いたします。

まず、ここは、時空の狭間にある亜空間にある世界です。この世界の定義によると、すべての世界『あなた方がいた世界も含めて』は、それぞれ干渉しあって共存しています。それぞれの世界には、いろいろな理論や仮説が存在しています。あなた方の世界にも、似たような仮説があるんじゃないですか?」

「並行宇宙とか、私たちの暮らす宇宙は、無限にある波打つ球体の一つに過ぎないとかいう仮説ですか?」

ヒカリが、ジョヅダンの問いに答えた。

「そんな感じのでいいですよ。

この世界での見解は、『世界とは、無数に存在する球体である。それぞれの球体は、大きく揺らめきながら漆黒の空間を移動し、互いに干渉しあっている。

2つの球体がぶつかる時、次元に切れ目ができ、それぞれの球体の中に存在るる物体が、時限の切れ目に取り込めれ、この亜空間に引き込まれる。』となっています。

この説に基づくならば、我々の暮らすこの星も、もとはどこかの世界にあった『物体』の一つになります。

ここまではいいですか?」

光莉たちは、頷いて肯定のサインを出した。

話の矛盾点を修正しつつ、加筆しています。

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