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前世持ちのエルフ冒険者さんは、気楽に生きたい  作者: 待っててコイサンマン
クソ面倒でクソ厄介なクソ仕事

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まさかの4人目


 王宮を後にしたヘルガが準備の続きをする為、何処で昼食を食べようか?決めあぐねながら歩みを進めていると、とあるハイエルフに対し、目が足と共に止まった。

 そのハイエルフ……双子の姉であるグローリヴルはヘルガに気づくと、声を掛けながら駆け寄って来る。


 「ケレン」


 「姉さん!?」


 ヘルガは驚いてしまう。

 だが、目の前に来たグローリヴルは気にせずに語り掛ける。


 「昨日ぶりかしら?」


 「そりゃそうだけど……何で居るのよ?」


 ヘルガが当然の疑問をぶつけると、グローリヴルは答える。


 「母さんからケレンの仕事に手を貸して来いって言われたのよ……ほら、私も貴女の銃って奴の扱いを知ってるから」


 グローリヴルが銃を扱える。

 コレは事実だ。

 幼少の頃。母親であるエレンミアから完全に禁じられる前、ヘルガは姉のグローリヴルと共にそれを撃ったり、2人でどう扱えば良いのか?子供ながらに知ろうとした。

 勿論、その後にエレンミアからこっ酷く怒られ、尻叩きをされた。

 だが、その頃のヘルガとグローリヴルは悪童よりであったが、故にコソコソと学ぼうとした。

 で、その度にエレンミアからこっ酷く怒られまくった。

 20年以上経った頃と言える、ヘルガが冒険者となる10年前と言える今から20年近く前。

 エレンミアから解禁された時、ヘルガはグローリヴルと共に本格的に取り扱いを学び、当時のグローリヴルはヘルガを介して知識を吸収。

 そして、10年の月日で当時のヘルガと同等の技量を会得。

 それ故にヘルガと再会した時にグローリヴルは「10年も戦士として堕落してる訳ね」と、言ったのだ。自身も銃の利便性をヘルガと共に学んだが故に……

 そんな姉にヘルガは協力を求めるべきか?悩んでしまう。

 すると、グローリヴルは妹のその気持ちを理解した上で告げる。


 「ケレン。貴女は昔から1人で抱え込み過ぎる……私は貴女のお姉ちゃんなんだから頼っても良いのよ?昔みたいに」


 妹を今も愛する優しい姉としてグローリヴルが告げれば、ヘルガは白旗を挙げる様に求めた。


 「ありがとう。お願いするわ」


 「素直でよろしい。それで?作戦は何処まで考えてるの?貴女の事だから例の怪物2匹を殺す計画を既に立ててるんでしょ?」


 当時のヘルガを姉として知るグローリヴルは確認する様に問うと、ヘルガは答える。


 「殺すよりも先に助けないとならない人達が居るから、先ずはその人達を助けてからになる……で、その際に私1人だと厳しいから姉さんが来てくれて滅茶苦茶助かるのが本音よ」


 「なら、私が来たのは無駄じゃなかったわね」


 グローリヴルがアッケラカンに返すと、ヘルガは確認する様に尋ねる。


 「今も撃ち方覚えてる?」


 「10年ぶりでも忘れないわよ。アレ、アホでも簡単に人殺しになれるデタラメ極まる武器だし……それでも改めて貴女から教わった方が良いのは理解してるわよ」


 妹であっても、その指揮下に躊躇いなく入る部下の如くグローリヴルがおさらいしたい。

 そう答えれば、ヘルガは「喜んで教えるわ。姉さんには分隊長して貰いたいから」と、本心から答えた。

 それを聞いたグローリヴルは部下として尋ねる。


 「分隊長して欲しいって……具体的に何をさせたいの?」


 「私は陽動で敵を釣って、引っ張り出す。だから、その時に3人の人間を部下として率いて私の援護をして欲しいのよ」


 「成る程。要は貴女の常套手段を敵にやりたいって事ね」


 ヘルガの常套手段である伏兵の利用を知るグローリヴルが敢えて確認すれば、ヘルガは肯定し、想定される状況を語る。


 「そう言う事。で、その際に多分だけどアホみたいな数のアンデッドが敵として来るかもしれないから、最大の火力をブチ込む必要があるのよ……」


 「最大の火力……機関銃とか?」


 「後、グレネードランチャーと可能ならカールグスタフ(無反動砲)も」


 「カールグスタフは2人に使い方を教えれば良いとして、機関銃とグレネードランチャーの両方は厳しくない?1人は周辺警戒に充てないと無防備になるし……」


 「其処が悩み。人員が2人か3人追加されるのは決まってるから、何人来るか次第で編成も変わる……だから、それ次第な……」


 2人と3人では全然違う。

 特にグローリヴルと言うダヴィド、エヴァンジェル、ティナと並ぶ4人目の仲間が編入した今なら尚更そうだ。

 だからこそ、ヘルガは自分に差し出される人員次第と答えかけると共にグローリヴルが参加という変更点に対し、装備の選び直しをする事が必要と気付いた。


 「装備を見直さなきゃ……」


 「どう言う事?」


 「姉さんが来てくれたから、私の思い描く本当にしたい事を完璧とはいかないまでも出来る様になる。だから、本格的な装備に選び直すのよ……」


 そう返してヘルガは早足に自宅に向かうとする。

 だが、ヘルガはグローリヴルを肩を掴まれてしまう。


 「姉さん?」


 「先ずはちゃんとご飯食べなさい。私もお昼食べる前に母さんに送られた(転移させられた)からお腹ペコペコなのよ……」


 そう言う事になれば、ヘルガはグローリヴルを連れて何処かへ適当な食堂を捜すのであった。



ブクマと星評価。

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