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【旧】異世界見切り発車  作者: syouzi kobayashi
都市エリアル
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三十二話 PTでの初依頼、初報酬

「どれがいいかなぁ~?」


「私はFランクだから受けれるものが少ない、すまない」


買い物を終えて、二人はギルドに来ていた。

依頼を受けるためだ。


「そんなこと言うなって、俺だってまだ二回しか受けてないぜ!クエスト」


「二回!?そんなに早くDになれるものなのか?」


「いにゃ、運がよかっただけだよ。」


「そうか・・・」


「やっぱり、この薬草採取の依頼しかないんじゃないか?まず貢献度稼がないとな」


「アキがそういうならそうしよう」


と、二人で薬草採取依頼を受けることにした。


「ランクFの薬草採取以来ですね。ギルドカードを確認させてもらいます・・・はいランクFですね。依頼を受諾しました。薬草は西門を出て少し歩くと草原がありますのでそこでよく採取できますよ。」


「ありがとうございます。では、」


依頼を受けて、受付から説明を受けた。

その後、西門から街を出て草原までたどり着く。


「ついたー!見渡す限り草ばっかだなぁ」


「そうだな。この辺は魔物もいないし凶暴な動物もいない安心して採取ができそうだ。」


「よし、採取すっか!」


「私はこの辺を探そう、アキは奥で探してみてくれ」


「わかった。じゃあ俺は奥にいくぜ」


と、アキは草原の奥へと進む。


「さてと、薬草とろうかねっと・・・」


「・・・」


「薬草ってどんな草なんだ?」


薬草に関する知識がまったくないアキであった。


「ん?アキどうした?何か問題でも起きたのか?」


すぐに戻ってきたアキに、問いかけるタエコ


「いやぁ・・・あのさ、薬草ってどれかなー?って・・・」


「・・・知らないのに受けようと言ったのか?」


「・・・うん。」


その後、丁寧にタエコに薬草の知識を教えてもらうアキだった。


「この草は潰して塗ると怪我の治りが早くなる。こっちは解毒、こっちは腹痛などによく・・・」


「なるほど・・・わからん!」


「ならこの、一番生えている怪我の治りが早くなる草だけを重点的に集めてくれ。」


「それならできそうだ!まかせてくれ。」


「私は他の種類を集めよう。」


と、言って黙々と採取し始める二人。

といっても、すぐに集まってしまった。


「案外すぐに集まったなぁ」


「そうだな、では街にもどろうか。」


「街に戻ったら、どこで食おうか?」


「アキはそればかりだな。」


タエコはそう言いながら楽しそうに笑った。

その後無事に街まで戻り、ギルドに報告する二人。


「お疲れ様でした。こちらが報酬になります。」


とタエコが報酬を受け取り、


「じゃあ、さっき見つけたたこ焼きもどき食いに行こうぜ!!」


「たこ焼きもどき?なんだそれは・・・」


「あー、さっき防具(?)買いに行ったときに見つけた焼き物だよ。」


「ああ、私が見つけたおいしそうなやつか」


「そうそう!それ」


「フフ、じゃあ行こうか場所は私が覚えている。アキには任せられないからな?」


「ぐぬぬ・・・反論できん」


タエコの案内のもと、二人は焼き物を食べに歩きだした。


「あった・・・こんなに近かったのか・・・」


「アキは同じところを行ったりきたりしてたからな。」


「な、そう気付いてたなら言ってくれても、」


「最初は私もわからなかったんだ。歩いてるうちに覚えた。」


「むぅ・・・俺が方向音痴みたいじゃんか」


「違うのか?」


「違う!・・・はず」


「これからは、道を覚えるのは私の役目になりそうだな」


と、話しながらたこ焼きもどきを買う二人。


「私が出そう。最初のおごりだ。」


タエコが二人分買う。


「これは、おいしそうな匂いだな。」


「んーうまそうだ!タコ入ってるのかな?」


「この上にかかってるのはなんだ?」


「ソース・・・かなぁ?」


「とりあえず食べてみよう。」


「おっしゃ、いただきまーす!・・・あっちち」


「まだ熱いみたいだな。」


「お、俺を実験台にしたのか!」


涙目で抗議するアキを尻目にタエコはたこ焼きもどきを冷まし始めた。

それに倣いアキも


「ふーふー!あむ・・・あっつ、でもうまい!」


「そうか、それはよかった。」


「具なし・・・タコ入ってない、でもソースがあってよかった!」


「ふむ、このソースと言うのか?おいしいな」


「だろ!(どや)」


自分で作ったわけでもないのにドヤ顔するアキ。


「まだ食べたいなぁ・・・もうちょい買おうかな?」


「やめておこう、もういい時間だ。宿に戻ろう」


「そっか、宿でも飯があるもんな!!」


「フフフ、アキは本当にそればかりなんだな。」


宿に戻り、二人は夕飯を食べた。


「私は、さきほど食べたばかりなのですこし少なめでいい」


「俺はいつも通りで!」


そして食べ終わり、部屋に戻る。


「そういえば、宿の部屋は分けなくていいのか?」


「んー、いいっしょわけなくてPTなんだから」


PTなんだから部屋を一緒にするというのはおかしな言い分であるのだが。


「そうか、アキがそう言うなら甘えさせてもらおう」


と、タエコが返すのであった。

その後お風呂に入り(途中再びタエコが乱入したが)二人で出て、

ベッドに入る。


「今日はありがとう。冒険者になりたての私を誘ってくれて、こんな防具(?)まで」


「言ったろ?飯をおごってもらうって」


「ああ、これからおごらせてもらおう。」


「後、俺は方向音痴らしいからな・・・タエコがいてくれないと迷っちまう。だからこれからもよろしくな。」


「これからよろしく、アキ・・・」


「ふぁー、もう眠い・・・寝る・・・」


「おやすみ、アキ」


「ああ、おやすみ・・・タエコ」


かなり眠かったのか、もう寝息を立て始めるアキであった。


「本当に、ありがとうアキ・・・おやすみ」


つぶやくようにタエコは言い、明かりを消してタエコもベッドに入る

そして暗くなった室内には二人分の寝息が音を立てていた。

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