11.何もない日に訪れた再会(3)
着ていたドレスに合うようにアクセサリーを着けてから
市内で行きたい例の店の場所への地図で説明する。
ロロナが把握した後馬子に頼んで市内へと出発した。
市内へと着いた後、馬子には待機してもらい
リリアーナが最初に行きたい場所へ地図に書いてある方向を目指して行く。その場所へ向かっている間、リリアーナは気づいてないがロロナは時より妙な表情をリリアーナに向けていた。
その時のロロナの心情はこうだった。
(本当にあのお店へ行くの?)
着いた先は、人が余りいない場所。
2人の目の前には廃洋館を連想させるような建物が
建っている。
此処こそがリリアーナが行きたいと思っていた場所である魔法書や魔道具などが売っている例の店だった。
リリアーナの住む王国は古くから魔道士がいたという伝承があり、今もなお数は少ないが
魔道士はどこかで暮らしている。
イリアスや、目の前にある店の店主のように。
そしてここの店の店主は、秀才な魔道士で
今は使っていた魔導書や魔法道具の他に
魔法石などを売る商売をしているとのこと。
リリアーナはそれに目をつけた。
魔法道具や魔法石もいいが、特に魔導書に目をつけた。
時を戻す魔法に関する魔導書がもしかしたらあるかもしれないと思ったからだ。
息抜きというのにこの場所に連れてきてしまいロロナには申し訳なく感じお詫びにここから出たあとは
ロロナが好むケーキ屋さんへ行こうと思う。
ケーキ屋さんへ行くまで少しだけ我慢をしてほしいと思いながらリリアーナは扉を開く。
中はダークアンティークを連想させる内装。
先にはカウンターらしき場所があり、椅子に座って静かに黒猫を優しく撫でるローブを羽織った女の人がいた。
店へリリアーナ達が入ってきたのに気づけば
「…いらっしゃい。」と静かな声で言った後、また黒猫を優しく撫でていた。
それから、リリアーナは所々のブースを見てみる。
水魔法が込められている魔法石を加工したペンダントやその他にも炎魔法や風魔法などのペンダントも置いてあり、他のブースには奇妙な色をしているが疲労効果のあるポーションが置いてあった。
(さすが、魔道士色々なものを作ったりしているのね。)
ずっと黒猫を撫でているあの女性…よほど秀才な魔道士なんだと魔法道具などを見て思い知る。
ブースを見てからは魔導書がないか視線をチラつかせる。
ふと1つの棚が目に付く。
入った時に気づかなかったが、リリアーナ以外にも客がいた。何やら、本棚の方をまじまじと見ていた。
(何かを見ているのかしら?)
本棚の方へと歩いていき
まじまじと見ている人の隣に立つ。
本棚を見てみればズラリと魔法書が沢山置いてあり
これは…!と思いながら左端から右端へと目を向ける。
そしてふと青い魔導書に目を着けて棚から取り出す。表には時計のような図画が書いてありふと魔導書のタイトルを見てみる。普通の人なら分からない文字で書いてあるのを淡々とリリアーナは読んだ。
「時空巻き戻し魔法…。」
そう読んだ後、隣にいた人がリリアーナの方を向く。
濃い赤紫色系統の髪と瞳をした1人の青年と目が合う。
目が合いふとお茶会の時を思い出す。
(お茶会で会った人…)
こんな所で出会うなんてと思っているとふと彼は
口を開いた。
「お前…、それ読めるの?」
読んでいただきありがとうございます。




