コンクールについて
学生時代から、吹奏楽コンクールが大好きだ。
といっても、大した結果を出したことはない。一番良くて県大会(小編成)金賞。しかも高校1年の時で、楽器変えたばっかりだったから、ほとんど私の力は入っていない。
それでも、コンクールは楽しい。まず、各々が自分なりのベストをぶつけ合うガチンコ勝負が気持ち良い。
それから、びっくりするくらいいろんな曲があって面白い。自由曲のタイトル一覧を眺めているだけで小一時間楽しめる。知ってる曲があるとテンションが上がるし、最近の曲はやたらかっこいいのとか物語性があるものとかが多い。古典の名曲もシブい。何校か曲が被っていることもあって、当事者からしたら困るのかもしれないけど、聴く側は違いを聴き比べることができて面白い。
次に、小編成のコンクールの県大会はかなり面白い。今では10人未満とかの学校も珍しくなくなってきたんだけど、いくつか楽器をかけもちしていたり、少人数でもしっかりアンサンブルをしていたりと見応えがある。普通にハラハラする演奏もある。大編成向けの曲をなんとか極小編成でやってるのも、フレキシブルアンサンブルで無理なく演奏しているのも、やっぱり自分たちにとってのベストをいっぱい考えて選んだのだと思うと、物語が大きく膨らむ感じがする。強豪校だけがドラマではないのだ。
あと、指揮を見るのも好きだ。テンポをしっかり提示するタイプと、表現の比率が高めなタイプがある。基本は右手でテンポと拍、左手で表現って感じなのかな〜と思うけど、強豪校の先生ほど癖があって面白い。両手で表現の人とか、背伸びする人とか。
(でもやっぱり、一番上手いのは自分とこの指揮者だと思っている)
指揮者の服装もいろいろあって、基本はスーツかタキシードだけど、強いところはマオスーツも多い。(学ランみたいなやつ) 白いタキシード着てる人は(良い意味)でヤバいと思う。
コンクールで音楽を競い合うことについては賛否両論あるけれど、現在も参加してる立場としては、ベストを尽くしてそれを評価の場に出すのは、演奏会とはまた別の楽しさがあると思う。(冬の童話祭と小説賞みたいなもん) コンクールで少しでも良い結果を出すために、いろんなこと__例えば、座る位置や審査員席での聞こえ方まで研究したり__そんな執念と努力の果てに、賞の色関係なしに誇れる素晴らしい演奏が待っているはずだ。
社会人バンドに入ってからコンクールの会場に来て、学生時代にはなかった感慨を抱いた。ここにいる大人たちはみんな、吹奏楽を愛する仲間だという連帯感というか、親しみというか。競争だけど、戦争じゃないと思った。




