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動き出す歴史
女の子と、その祖父に助けられたらしい
辺りを見渡すと、時代劇の農家によく有る景色
農機具に囲炉裏や土間、野菜が吊りさげられ
納屋の壁の隙間から見える外は、何もない大自然
考える時間が欲しかったが、頭によぎるのは、
死後の世界、夢の中、事故の後、知らない山中に
誘拐され連れて来られたか?
(ここは何処ですか?)
出た声は、素直に問いかける言葉だった
清洲春日井の北、山川の庄
(はて?どこだそこ)和希
(旅の方はご存知ないでしょう)
(尾張国の清洲城の北にございまする)
尾張の清洲、回らない頭で考えた、浮かぶのは織田の居城
(して、年は?)
もしや、ここは
(永禄3年 睦月)
やはり、タヌキやキツネにばかされた気分のまま
認めたくない事実を、その胸にとどめた




