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夢の刻  作者: 和希
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現実

 暖かい陽射しが差し込む病室のベットの上

和希は事故から7日が過ぎて妻の介護のもと安静にしていた

 (ずーと体を拭いてないでしょ)妻

 (お風呂にも入れないから体を拭きましょう)妻

 (あー頼む)和希

病院着を脱がせてもらい温かいタオルで上半身を胸から

優しく拭いて背中にまわった瞬間

 (あっあなた背中に大きい傷が二つ)妻

 (こんなひどい傷、前からあった?事故の傷?)妻

小さい時から背中には傷を受けた記憶はない

もっもしや、夢の中の矢傷が二ヶ所

鏡で見て、その傷が尋常ではない傷なのは明らかだった

 (記憶にない)和希

心配で動揺を隠せない妻は沈黙ののち話し出した

 (あなた車の中に何をのせてたか覚えてる?)妻

その言葉に検討もつかない怪しいアダルトでも載せてたのか

 (事故の時、あなたは腕に日本刀を持っていたの)妻

病院に搬送中に右手には日本刀を硬く握り離さなかったらしい

ICU集中治療室で電気ショックを受けた際にやっと外せたとの事

そう言う妻は病室のベットの下から日本刀を取り出した

 (これよ見覚えある?)妻


 それは上様、信長より桶狭間の戦いの武功にて拝領した刀だった

やはり傷に日本刀も実在し夢の如く過ごした時代は本物だったのだ


 (実は、私は)和希

そう妻に言いかけ日本刀を鞘からゆっくり引き出した

ひかり輝く刀から閃光が走り光に病室は包まれ意識が遠のいていった。

 




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