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ふたとき
矢を受け倒れる和希、意識が遠のいていく。
重たい目がゆっくりと開く天井の蛍光灯がぼんやり見える
(あなた、しっかり)妻
(父ちゃん目が、目が)長男
声が聞こえる懐かしい聞き覚えのある家族の声が
(ここは)和希
戻りつつの意識の中で、ここが病院のベットと理解するのに
時間はそんなにかからなかった
(事故で運ばれたのよ分かる?)妻
しばらく考えた、死をさまよい長い夢を見ていたのか
(集中治療室に入った時はもう駄目かと)妻
そう言うと泣き出す妻と子供たちに精一杯の笑顔を見せた和希
(すまなかったみんな)和希
事故の経緯を聞きトラックが信号を無視して衝突した事
急ぎ救急車で病院に運ばれたこと
ICU集中治療室で心臓が止まって電気ショックまで受けた事
それから2日経ったこと
戦乱の世を1年過ごした事がまるで夢かの如く
生きるか死ぬかを考えたときが嘘のようだった
事故の怪我は車に挟まれた分、足の骨折に胸部強打、
鎖骨の粉砕骨折と頭部の外傷に内出血の診断
数日の時が経った痛さにもなれ妻の見舞いに世話
子供たちとの久々の会話、何でもない事が幸せだったと思う
病室でテレビを見て新聞を開く、片腕しか使えないが
和希はこの時代に戻れて嬉しさを感じていた
あれは夢のまた夢と、思えていた、、、、。




