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言い忘れにもご注意を

「やっぱり最悪な事態だな。」


下っ端の憲兵によって分かったことはだいたいうちらが予想していたことと同じだった。


「シャイニング、アニータからの連絡は?」


「まだ来ない。なにやってんのさ、あいつ。」


連絡をしてからあんまり時間はたっていないがシャイニング大将は焦っているようだ。


「隊長〜。こいつどうします?」


「あ?あぁ、下っ端だからどうせ使い捨てだろ?お前の好きにしろや。死なない程度にな。」


「はーい。」


そう言ってサイバーは肉の塊とかした兵士を引きずって草むらのほうへ行った。


「だ、だずけ…で」


あんな血だらけになっても話せるんだからすごいもんだ。どうやって斬ったらああなるのか。


「あ!きた!」


シャイニング大将が無線を繋ぐ。


「こちらアニータ。元帥の部屋まで来た。…突入する!」


バンッ!

アニータ中将のドアを蹴り破る音がして静まる気配がする。


「アニータ!状況は?」


シャイニング大将の切迫詰まった後に聞こえてきたのは最悪のものだった。


「ミッション失敗。…殺されてる。」


あぁ、やってしまった。サイバーの師匠に言われてたのに。


「くそっ!あー!もー!とうとうやったな国王め!」


シャイニング大将の珍しく怒鳴った声だけがのこった。


*********************


改めて部屋を見まわす。元帥が死亡してからまだそんなに時間はたっていないようだ。

血が完全に固まっていないのが証拠だろう。

シャイに言われた通りに本部にはもう連絡した。


やったのは憲兵のやつらだと分かっているので下手に調べる必要もない。いや、ほんとは部屋をもう少し調べたいがどうせ犯人調査も憲兵の奴らだからそんなことをして痕跡をのこし犯人に仕立て上げられたらたまったもんじゃない。

どうしようもないんだ、もう。


「あぁ、はぁ。」


やりきれない気持ちが唸り声とため息に変わる。


「失礼します!」


憲兵の人々が入ってきた。どうしたんだ、とか事情を聞いてもいいか、とか全く反吐が出る。


憲兵の話を聞きながしながら元帥との会話を思い出した。

**************

「あぁ、そうだアニータ中将。君に言いたいことがあるんだ。」


「次の任務ですか?」


「いや、違うんだよ。実はね…この戦争を終わらそうと思って。」


「はい?皆終わらすために動いてるでしょう。」


「いや、あいつは違う。だから私達で終わらそうと思うんだ。

そのときは私について来てくれるかい?」


「はい、喜んで。」


**************


結局そのときは訪れることなく終わってしまったじゃないか。

貴方何かシャイと企んでたでしょう。知ってたんだよ私は。

多分ロスも気付いていただろう。変なこと考えてるからやられるんだよ。でも、


「貴方の意思はしっかり私が、私達がつぎます。」


戦争を終わらすために。


*********************


シャイ達はあの後ヘリで帰り基地に戻ってきた。あの後からの記憶はあまり無く気付いたらあっと言う間に葬式となっていた。


これからだったのに。

最強の部隊が出来てシャイの階級も上がり、軍事力だってでてきた。

もう直ぐそこだったのに。


あの国王は戦争を終わらす気がない。いや、最初からなかったわけじゃない。だが自軍のためにと働く兵士達、国王バンザイな市民。

戦争が起きる前は不満により王の存在が危ぶまれるほどだったらしい。

まだシャイは生まれてなかっけど。

今は教育上そんな奴らはほぼ居なくなった。

そんな素晴らしい状況になったため戦争が終わるのを怖がるのだ。


思考の波に沈んでいると花を手向けはじめた。並ばないとまずいな。


「大丈夫か?ずっとぼーっとしてたぞ。」


「大丈夫だよ。ありがとう。」


ロスに心配かける訳にはいかないと気を引き締める。


順番を待ち花を手向ける。

すっかり安らかに眠っているかのような顔が気に入らない。全てがニセモノのようにすら感じてしまいそうだ。


「貴方はこんなとこで寝ていい人じゃなかったんだけどな。」


一言言いさっさと立ち去る。後ろから追いかけてくるのはロスだ。


「死んじまったな、親父さん。」


シャイはそれには答えなかった。


さようなら元帥。


満開の花の中で眠るのはさぞかし嫌だろう。昔から花が嫌いな人だったから。少しの嫌がらせぐらいゆるしてくれるでしょう?


墓参りのときはちゃんと匂いのしない花を持ってくからさ。


スターズ・ボマーの墓に。

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