短刀を持つ
私の懐かしい過去の話をしよう。
私はあの国王事件のせいで当時17歳で兵士となり私は救護部隊の第二部隊にいた。
だけれど人数の少なかった当時は救護部隊も戦場に何人か参加していて私はそのうちの1人だった。
「アニータ。今日も一緒の部隊だね。」
「あ、ニュート!」
あの時ニュートは殲滅部隊の第五部隊の隊長をしていた。地位は大佐だ。
「しかし相変わらずろくな武器が無いね。」
「私もそう思うよ。でもとりあえずはこの短刀二本でいいかな。」
私はお気に入りの短刀を取り出すと少しふってみて感覚を確かめる。うん、良い感じ!
「あたしはアサルトぐらいでいいや。どうせ、現地調達するんだし。」
「確かにそうだね。じゃあ何選んでも一緒か。」
この時期は西軍に比べると東軍はかなり武器が劣っていた。
だからニュートは1人倒してそいつの武器を貰うスタイルだ。
「じゃあ、そろそろ行きますか!」
「了解です、ニュート大佐!」
「それなれないからやめなさい。」
「えー、分かったよ。」
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そうしていつも通りに作戦を成功させてきた。
「じゃあ、怪我した人は言って下さいね。応急処置します。」
帰るまでの間もつ応急処置をすれば十分だろう。そう思い一人一人手際良く治療をしていく。
「はい、じゃあこれで最後!」
「ありがとう、アニータ。」
「どういたしまして。」
全員の治療を終えトラックみたいなのに乗り込み皆で帰った。
1人呟く。
「あー、お腹すいたなぁ。」
「じゃあ食堂行くか。」
「ニュート!報告書はもういいの?」
「あぁ、ある程度済ませたからね。それより、ほら行くわよ!」
「あぁ!待ってよ!」
ニュートに引っ張られるように座り2人でご飯をたべる。
2人で雑談していると誰かからの噂話が入ってきた。
「なぁ、武器戦人って知ってるか?」
「俺は知らないなぁ。」
「俺知ってるぜ!短刀振り回しながら敵の武器を自分の物として戦う奴だろ!」
「あぁ、そうだ!恐ろしく強いらしいぜ。」
ん?短刀振り回しながら敵の武器を自分の物として戦う奴?
それって…
「見事にあんたとあたしが混ざってるわね。」
「やっぱり⁈何でそんなことに?」
「あんたが救護部隊なのに強いからよ。あとはたまたま毎回あたしと同じ部隊に入ってくるからそうなったんでしょ。」
「そっかぁ。救護部隊なんだから皆私が戦ってるのしらないよね。」
「そうよ。てか気付いてなかったのねやっぱり。」
「え、ニュートは気付いてたの?」
「もちろんよ。あんたは相変わらず鈍臭いのが治らないわね。」
酷いなぁニュートは。其の後私たちは食事を終えてそれぞれの部屋に入って行った。
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やっぱりあのバカは気付いていなかった。あんなに強いのに何処か抜けている。とりあえず今日の作戦のついでにとってきた武器を開発局において行くとしよう。
コンコンッ
「失礼するよ。」
中には誰もいなかった。…いや、気配はするから1人だけいるんだろう。
「こんにちは。ここにいる人は今全員ではらっています。」
「こんにちは、お嬢さん。じゃあここに置いておくよ。」
無表情な女の子だ。機械みたいな目をしている。はやくここを出た方がいいだろう。開発局はこの子を見られたく無いと感じるはずだ。
「じゃああたしは行くよ。バイバイ。」
「はい、さようなら。」
早足で立ち去り、また考える。
あいつを殲滅部隊に引き込むかどうか。アニータは確かに使える、この先のどんな作戦にも役に立つだろう。だけれどアニータは戦うことを望んではいないだろう。救護部隊にわざわざ入ったぐらいだ。
刀であいつに勝てるやつはいなかった。少なくともあたしの同期には誰もいないだろう。
「あいつの意見を尊重するべきかしないべきか。」
この問題の答えは次の作戦中に出ることとなった。




