メスか短刀かと言われれば
ギャーギャー騒いでいる声の方に行くとその部隊の最高責任者がかすり傷をおっていた。
どうにも普段は本部にいるのだがたまたま視察に行っていてそのときに運悪く襲われたらしい。
「はやく私の治療をしろと言ったのにどうしてしなかったんだ!お前ら全員クビだ!」
そんな馬鹿な話で私の医者達がいなくなったら困るので急いで向かう。
「こんにちは、ロクナ中将。どうしましたか?」
「これはこれは…ビースト中将。いやぁ、あのですねぇ。」
私がいるのが分かったから途端に口を噤むロクナに呆れた。いい歳したおじさんが何してんだよ。
「重症な患者から治療しろと言ったのは私です。何かあるなら私にどうぞ。」
「じゃあ言わせてもらうがあんな兵士達より俺のほうが大切だろう。…俺はあの隊で1番偉いんだぞ!」
顔を真っ赤にしながら言うことじゃないでしょうが。
「あなたのそのかすり傷を無駄に丁寧に治療している間に何人が助かると思ってるんですか。…ふざけるな。」
思わず前の時代のころの殺気を出してしまうと顔を青くして固まった。
もうこれは置いておくとして、他の人の治療にとりかかる。といってももうほとんどいないが。
「アニータ軍医。もうお休みになるか、柳箕廻隊にお帰りになられたらどうですか?…もう、任務も終わったらしいですよ。また違う任務に行きましたが。」
「皆、怪我してた?」
「かすり傷でしたよ? 私がしっかりアニータ軍医の代わりに治療しときました。」
そう言ったのは私の助手であるミイ・ホリーナだ。勉強熱心ないい子で私も大助かり。
「うーん、いいや。カルテ書かないと行けないから。最近全然してないから溜まってるんだよね、あーあやだやだ。…ミイ手伝って?」
「もちろんですよ、私は貴方の助手何ですから。」
「ありがとう!じゃあもうひと頑張りだ!」
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私が支えてる軍医は天才だ。
どんな怪我でもすぐさまなおしてしまう。
でもそれを魔法の様だと言ったらあの人は大袈裟だと言う。
「あれ?ミイじゃん。アニータは?」
「アニータ軍医は今第八部隊の怪我の治療中です。どうしましたか?」
「じゃあミイがこいつ治療して。」
そう言いながら指差すほうをみてギョッとした。
「頭から血流れてるじゃないですか!」
「掠っただけだから大丈夫!」
「大丈夫じゃねぇだろ、はやく治療してしまえ。」
そう言いながら無理やりサイバー少尉を椅子に座らすファントム大佐は優しいと思う。
「じゃあ、見ますね。」
…確かに掠っただけなようだ。血もすぐに止まるだろう。
「頭怪我するなんて珍しいですね。」
いつもは急所の怪我はさけるのに。
「潜水艦の中にいた俺らのスパイを捕まえようとしたら、こいつがミスした。」
「いや、間違って殺そうとしただけじゃないですか!」
「捕まえるやつ殺してどうするんだよ!」
「えー、それは、まぁしょうがない。みたいな?」
この人達は相変わらず過ぎる。まぁ、急に変わられても困るが
治療を続けているとシャイニング大将の声が聞こえた。
「ロスー!サイの治療終わった?」
「終わる、もうすぐ。どうした?」
「ロスとブレイドで爆弾の解除をお願いしたいんだよね。フロスイに爆弾が仕掛けられちゃったからそれの解除。」
フロスイ、さっきの人達が警備してた所か。
「分かったすぐ行く。…サイバー、お前は一緒に来んなよ。」
「えー!隊長、僕も行きますよ!」
「そう言うことは怪我しなくなってから言え。」
そう言いながら着々と準備をしてあっと言う間に出撃体制になった。
「ロス気をつけてね!」
「隊長!死なないで下さいよ!」
「分かってる、いってきます。」
風のごとく走り出してしまったファントム大佐。
「じゃあ、シャイ達ももう行こうか。」
「うん、そうだね!」
「アニータ軍医はきっとカルテを書くと言い出すので遅くなるかと思います。」
「分かった!」
あの後やっぱりアニータ軍医はカルテを書くと言い出したので私はカルテを書くのを手伝っている。
「あー、なんか眠い。」
「一回休憩しますか?」
「うん。じゃあ、質問タイムにしよう!何でも答えちゃうよ!」
なんでも、なんでもかぁ。でもアニータ軍医のことはあるていどは知ってるし…そう思い部屋を見渡すと短刀が5本飾ってあった。かなりふるいんじゃないのかな?
「あの短刀はなんですか?」
「あれは私の武器だよ。もしものとき用かな?」
「短刀得意なんですか?」
「うん、当時に武器戦人と言われるくらいは強かったよ。」
「あれ?それはニュート大将の二つ名ですよね?」
「ううん、私たち2人合わせて武器戦人なんだよ。」
そう笑うアニータ軍医にますます意味が分からなくなってしまった。
ここからアニータ過去編です!




