生徒(バカ)がいる。
遅れました。
2人一組をさせてサイと私が見てた訳だが…
「これは。えーと、うん。」
「下手くそだね!」
「サイバー正直すぎるよ!」
確かにこれは凄いなぁ。戦争行って死ぬ気なのかね?
話が聞こえていたのであろう。1人の生徒が問いかけてきた。
「何故ですか? しっかり教本通りにしてるじゃないですか。」
「自分でそんなこと言う時点で間違ってるわ。」呆れるよ、全く。
サイはその生徒に問いかけた。
「色々可笑しいんだよ。なんで相手が受け身とってるの?」
「受け身取らないと痛いじゃないですか?」
「受け身とってる間敵は待ってくれるの?大体、動作が遅い!」
「え?」
生徒はポカンとした顔をしていた。
「大体さぁ、2人一組なんだから相手殺すぐらいでかかれよ。君たちがやってるのは武道だよ。刀を使った武道。なんだっけ?剣道みたいなやつ?」
サイが生徒全員に木刀を向けながら答えた。
「戦争舐めてんなよ、お前ら。」
「戦争において刀を使うってことは銃弾が飛び交う中で飛び込んで敵を殺すってことだ。受け身なんかとってる間に敵に撃ち殺されるよ?…刀は一撃で人を殺すのが基本。死にたくないなら攻撃だけをしろ、守りには入るな。ま、死にたいなら別だけどね?」
生徒全員が静かになってしまった訳だが2人一組は全く意味ないしどうしようかなぁ?
「サイ、どうする?」
「じゃあ、僕ら2人で1人ずつ指導しますか!」
「…凄い人数なんだけど。」
「頑張ろう!
じゃあ、1人ずつ並んでね!」
皆が並びはじめたころにまた同じ生徒が言った。
「ビースト中将もやるんですか?」
あぁ、そっか普通軍医が戦ったらびっくりだよね。
「そうだよ。あ!君名前はなに?」
さっき質問してきた生徒を指差す。
「え?自分はラフィア・プルースです。」
「じゃあプルース君、私と戦いましょうか。」
「え?でも…」「軍医である私には負けないんじゃない?」
少しだけ煽るようなことを言うと刀を構えてくるプルース君。
「いきます!」
「どーぞ。」
律儀に掛け声をかけて刀を振り上げる。私はその刀を受け止めながらいなしていく。そのまま刀を流してバランスを崩したときに回り込んで首に自分の木刀をつきつけた。
周りの生徒は私が此処まで動けると思わなかったのであろう。びっくりしている。
「じゃあ、アニータの実力も分かったことだし!はやく並べ!」
サイがせかすようにそう言った。
今日の訓練は長くなりそうだ。
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パンッ!パンッ!パンッ!
銃声が辺りに響くがいつもは聞こえる悲鳴が聞こえない。
あぁ、そっか。ペイント弾だからか。
隊長は囮となって走り回ったりリーダーを撃ったりして混乱を誘っている。そうだとしてもこんな簡単に崩れるなんて。
訓練用の無線から声が聞こえる。
「こちらクラスター。こっちはほぼ全滅にちかい。そっちは?」
「こっちも全滅に近いです。…遠距離攻撃の訓練とはいっても自分の周りに敵がきたときに対処できないようでは困り者ですよ。」
「そうだな。お前みたいに来る前に撃ち殺せるならいいけどな。」
本当に今年の兵士は大丈夫だろうか?たった2人の兵に全てのグループが壊滅状態に陥るなんてあり得ないだろう。
暫くしてから一回兵士を集合場所に集めた。どの兵士も頭や心臓にペイント弾をつけている。色は黒が多いな。黒はうちらの色だ。
うちは全員を見ながら言った。
「貴方達は遠距離攻撃の難しさを何も分かってない。遠距離攻撃の訓練だからって全員が遠距離にまわるのはバカのすること。」
バカの1人が手を挙げる。
「しかし、相手は遠距離ですから近づいたら撃たれますよ⁈」
「…バカすぎ。隊長は撃たれてない。」
「それは柳箕廻隊の方々だからでしょう?」
「止まってる人より、走ってる人のほうが撃たれにくい。あんたらもこれぐらい分かるでしょ?」
しょうがないからもう一戦やるか
「分かったやつから並んでもう一回やるから。」
すると隊長が
「いや、お前ら全員対俺ら2人は?」
それは…
「隊長無理ですよ。こいつらなら直ぐに負けですよ。」
もの言いが気に食わなかったのかさっきのバカが
「それでいいです!お願いします。」
と言った。
どうしてこんなにバカなのにプライドの高いやつばかりなんだろう。
あぁ、馬鹿のすることは分からない。
「じゃあ、もう一戦だ!」
隊長、嬉しそうですね…




