譲れないものがある。
僕らは軍学校にきていた。
「うわ、懐かしいなぁ。」
アニータが懐かしそうに建物を見つめた。
「俺はここには2度ときたくないと思ってたけどな。」
「ロス、学校とか嫌いだったもんね。」とシャイちゃんが笑った。
「シャイニングは馴染んでたな。座学も一位だったし。」
「いや、総合一位に言われても嫌味だよね。」
「隊長とシャイちゃんって同期なんですか?」 始めて知った!
「まぁ、一応な。」
ブレイドはほうけているようだったがやがて
「学校…。本当にそんなもの存在したんですね。」
と、言った。
「え?ブレイド学校行かなかったの⁈僕からしたらそっちのほうがびっくりだよ!」
「⁇はい、暗殺に必要なことは生きてるうちに叩き込まれました。」
「じゃあ、ブレイド学校で教官出来ないんじゃない?」
アニータがシャイちゃんに聞くと
「そのためのロスだよ!しっかりフォローしてね。」
「は?ふざけんなよ!無理だろ⁈」
なんて話をしながら学校に入って行く。
「第一殲滅部隊の方ですね?こちらにどうぞ」と1人の男に案内してもらいながら一つの部屋に案内された。
「ハロー、アニータ。バカ弟子。第一殲滅部隊の方々。」
やけにふかふかなソファーにはかつて学校で教わっていた、師匠がいた。
「え?ニュート師匠?」
「え、何知り合いか?」
「私の学校時代の同期だよロス。」
「そして、今回の任務を出してきた人だよ!」
「え、それほんとですか⁈シャイちゃん?」
えー、師匠からの任務とか嫌な予感しかしない!
「まぁまぁ、無駄話はこれぐらいにしてそろそろ本題にはいろうかな?」
と、師匠が紅茶を飲みながら言った。
「今回の任務はうちとサイバーが教官をするんですよね?」
「うん、そうだよブレイド中尉。でも座学なんかは後でもシャイニング大将が教えてくれるらしいから、実技のほうだけよろしくね。」
「了解。/了解です!」
僕らでも実技ならなんとかなる…よね?
「じゃあ俺らは補佐するから。」
「なるべく傷つけたりしないでね。」
そう、アニータが言うと師匠が
「いや、殺しはさすがにまずいけどそれ以外は何でもOKだよ。最近戦争を舐めてる兵が出てきたからね。」
「…一向に戦況が変わらないから?」
「さすがシャイニング大将だね。その通りだから、存分に本当の戦争を見せつけて欲しい。」
そう笑う師匠は…う、うん。怖い。
「ほう?そんな馬鹿どもには地獄を見せるとするか?行くぞ、お前ら。」
あぁ、隊長も怖い。ニヤニヤしないで! ブレイドもスイッチいれないで! 殺すわけじゃ無いんだから!
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ロス達が扉を出て行ったあと、シャイはソファに座っているニュート大将のむかい側に座った。
「いや、任務というより依頼みたいなものなのに受けて貰ってすいません。」
「いえ、大丈夫です。…貴方には助けてもらいましたから。」
「いや、気にしないで下さい。元はあたしの弟子のせいですから。」
そう、この人には借りがある。
あの諜報部隊事件のあと、諜報部隊の殺害のことで色々イチャモンのような罪をなすりつけられていたのだ。(ブレイドが殺した人達だ。)
片すのは難しく無いが時間は掛かると思っていたがあっさりとなくなった。
その理由がこの人が無実を証明する書類を出してきたからだ。
軍学校のトップであり大将であり元前線で戦っていた人からの書類を無視出来る人はいないだろう。
「あの書類のおかげでシャイ達は何の罪にも問われなかったんですからお礼を言わない訳にはいきませんよ。」
「それは何回も聞きましたよ。いや貴方1人でも何とななったでしょう?」
…中々いい性格してるなこの人。
「いえ、シャイだけではとてもとても。天才軍師など名ばかりですから。」
「嘘ばかり。そんなに若くして大将なんて貴方以外にはいない。内にどんな野望を秘めてることやら。」
「野望、ではないですよ。でも絶対に譲れないものはありますが。」
「それが怖いんだよ、シャイニング大将。」
そう笑う、ニュート大将の目にもあった。確かに譲れないものの影が。
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うちらは学校にきている。
学校は少年部と青年部があり少年部は12歳まででそこからは青年部でだいたい18歳に卒業、軍隊に入る。と言った感じらしい。
この国では18歳から大人扱いだ。
さっき隊長に聞いた話だ。
だが青年部のほうでは15歳には入る部隊を大体きめておくのが普通だ。だからクラスも大体同じ部隊志望が多くなるらしい。
うちと隊長が行くのは暗殺部隊志望と殲滅部隊志望の教室だ。今日は2クラスぐらいを教えるらしい。
少し楽しみだ。学校、行ったこと無い未知の世界。
「おい、ブレイド!どうした?変なとこで立ち止まってんな!もう教室はいるぞ!」
「はい、隊長。今いきます。」
もう、教室。記憶飛んでた。
ガラガラッ
隊長が扉を迷いなくあけると教室の人達が固まった。
「あ?やけに静かだな、おい。」
そう言ってずかずか教室の前の大きな机(教卓と言うらしい。)の前に立ち、うちに向かって手招きをする。
隊長、普通なにも言わずに人がきたらビビりますよ。
「えーと、貴方達は誰ですか?」
と、うちが隊長の隣に立ったときに男子が言ってきた。中々の強者だ。
「あぁ、俺たちは今日から二日間教官をやる。おら普通お前からだろ。」
そう言って、チョークを投げてきた。
「え、はい。
うちらは今日から二日間教官としてきた第一殲滅部隊、通称柳箕廻隊のブラッディ・ブレイドです。」
「俺はファントム・ロスト・クラスターだ。」
自己紹介をした瞬間に騒がしくなる教室。「マジかよ!すげー!」 「え?嘘本物?」 「化け物の奴らかよ。」 「…お前馬鹿か!柳箕廻隊は凄いんだぞ?」 「なんでここに?」「てか隊長って女だったんだ。」
ガヤガヤとうっとおしいなぁ。
隊長もそう思ったらしく、何かしようとしてる。
チョークをもった。振りかぶって…投げた! チョークは勢いよく後ろの壁にぶつかった。
バンッ‼︎
パラパラとチョークが粉々になってしまうころには全員静かになっていた。
「じゃあ、授業始めるから全員訓練所に来い。こいつが遠距離攻撃の仕方を教える。」




