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過去の夢

俺達は無事また基地に帰ってくることが出来た。

だがサイバーが元に戻らない。

シャイニングにはあらかた説明終えたが難しい顔をして黙り込んだ。


「サイー。大丈夫?」

アニータがさっきから話しかけているが、一向に返事をしない。

あー、イライラする殴ってやろうかこいつ。


イライラしながら周りを見るが皆困り顔でどうしようもなさそうだ。


どうしてこいつが諜報部隊のやつらに襲われたかも尋ねないといけないのに。めんどくさい。


皆でどうするか相談しようとサイバーを部屋に戻そうとした時再びアニータが問いかけた。


「サイ、諜報部隊が言っていた女神って誰?」


女神?なんだよそれ。


皆が頭の上に?を浮かべていたがサイバーがそれに反応した。


「僕の親友のアッカーズ・リマーナです。」


まだ笑ったままだったがさっきと違い柔らかい笑みを浮かべている。


シャイニングが続ける様に質問する。

「その親友は今何処にいるの?」


サイバーは天井を見上げながら

「…天国にいます。僕が殺しました。」

と言った。


そして少し考えこんでから言った。

「僕がどうして殺したのか、説明しますね。皆には迷惑かけちゃいましたから。」


そしてサイバーは静かに語り出した。


***************


僕とリマーナは同期で訓練生のころから仲が良かった。歳はあっちの方が2歳上だったが彼女が良いと言うのでタメではなしていた。


「あー!コンピューターばっかいじって頭可笑しくなりそうだわ!」


「ふふっ!サイバーらしいね。私達諜報部隊なんだから当たり前じゃない!」


「僕は歌をうたいたい!ギターでもキーボードでもいいから音楽と触れ合いたい!」


「いつも触れ合ってるじゃない。休み時間とかに。」


困った様に微笑む彼女はとっても可愛いい。そこらへんの男が見惚れているのが分かる。


「サイバーは機械もいじれるけどナイフも得意よね!ナイフ振り回しながら私を守ってくれた時には惚れるかと思った!」


「僕に惚れてもいいんだよ。(ドヤァ」


「じゃあ男になってサイバー。」



馬鹿らしくなって2人で大笑い。

なんてふざけ合いながら日々を過ごしていた。

でも、それは長くは続いてくれなかった。


あんまり好きじゃない上司に言われた。

「今日はフェリーノに忍びこんで情報収集をしてこい。」


「了解です。」


今日はフェリーノか。諜報部隊が全員行くわけじゃないけどこの隊は人数が少ないからほとんどは駆り出される。


あんまり、リマーナを戦争には行かせたくない。あの子はデータの管理が得意で良く情報をまとめてくれるがサイバー攻撃やウイルスとかは苦手だからね。


僕らは基本的には歩きが多い。今日も目標の建物まで歩きだ。

もう着くな。巡回している人も少ないし今日は余裕だろう。



「ダイス隊長。今なら敵は少ないです!すぐ忍べます、どうしますか?」

ダイス隊長は暫く考えたあと


「行くぞ!…サイバー。お前はもしもの時の囮を頼む、死ぬなよ!」


「了解!」


僕はそれからひっそりと忍びみはりをひとつきで音を消す様に殺して行く。

誰も気付かない。アホじゃないのか?そうこうしてるうちに情報をつかんだようで何人もの味方とすれ違う。

僕が最後だな。逃げようとして辺りをみた。

近くに敵は2人。殺さなくてもいけるな、迂回しよう。

右端に2人を捉えた時に僕は近くのものかげに隠れた。

なんで、リマーナがいるんだ⁈

男と話しているようだ話を聞こう。


「今回の情報はこれです。」

いつもリマーナがデータをいれていたUSBを渡す。


「ありがとう、リマーナ。これでまた西軍が有利になる。」


「はい、早く戦争おわらせましょう。私東軍は嫌いなので。」


普段は決してしない冷たい表情だった。だから敵だと間違えたのかも。いつもと雰囲気が違い過ぎる。何で?何で?どうしてなの?


男が去って行く。

僕はリマーナが去る前に素早く飛びかかる、ナイフを首に当てるのを忘れずに。


「…あら、サイバーいたの?」

そんな笑い方知らない。


「何してたの?リマーナ。」


「見れば分かるでしょ?私スパイだったのよ。」

僕の親友はそんな冷たい話し方しないよ。


「お前、誰だよ。」

ナイフを持つ手が震える。


「それは酷い、サイバー。ずっと一緒だったじゃない?」


「リマーナはそんな笑い方も話し方もしない!」


「違うわ。今までのは嘘よ。こっちが本当よ!」


「違う!違う!だって…」

叫ぶと涙が溢れる。

彼女の頬にも僕の涙がつたう。

彼女はそれにびっくりしたようだったが、笑いながら


「貴方の親友のリマーナは私が殺したわ。此処にいるのはスパイであるリマーナだけよ。親友を殺した私を殺さないの?」と言った。



「リマーナ、君を殺すよ。」


涙を流したまま彼女の首を斬ったあの感触が消えない。

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