クッキーの悲劇2
中の人
シャイニング→サイバー
アニータ→ブレイド
サイバー→ロス
ロス→アニータ
ブレイド→シャイニング
「え、嘘ですよね?うち、指示なんてできませんよぉ」
「僕、隊長のまんま戦うんですか!?」
「これでどうしろっていうんだよ!?」
「しょうがないの!だってc地点が盗られちゃったっていうんだもん!」
シャイたちが取り返さないと!と意気込んではいるが、果たしてどうなるのか、それはシャイニング自身にも分からない。
「とにかく!明日だからそれまで各自武器の扱いを習得しておいてね!」
翌日
いつものように準備を整えたものの、不安で一杯といった表情の面々が集まる。
「ほんとに私戦うの?」
「シャイだって怖いけど、やるしかないよ!」
「うちも頑張りますー」
「銃だけどいっぱい練習したから大丈夫!」
「…なんにもすることねぇわ。」
それぞれに気合いを入れ直し、最終確認に入る。
突入準備を完了し、位置につく3人。
その時無線から聞こえたのは、聞き慣れているはずなのになにか違う声。
「みなさん用意はいいですか?」
『頑張ります…/おっけーだよ!/だいじょぶでーす』
「それでは…任務開始です」
「みんな、怪我すんなよ」
パンッと乾いた銃声を皮きりに、シャイニングたちは動き出した。
「当たった!」
アニータの遠距離射撃によって1人敵が沈む。
「ブレイドちゃんってすごいなぁ…こんなに遠くても外さないんだ」
なにやら感心した様子のアニータに黒い影が落ちる。
パンッ!
「がっ!?」
短く叫んでアニータに迫っていた敵が絶命した。
「危ないなぁもう!アニータってば死んじゃいますよ!?」
「ありがとうサイちゃん…銃出来るんだねー」
「そんなの当たり前ですよー!それに今は隊長だし」
ほら前向いてどんどん殺しちゃってくださーい、と軽く言うサイバーに苦笑し、無線に向かい
「了解」
と告げた。
ザシュッ!ドシャ!
紅い鮮血が飛び散る。倒れていく兵士の中で立っているものが1人。
「ふふっ」
いつもなら相手を気絶させるだけで罪悪感をかんじてしまうシャイニングだったが、今日は違った。なぜなら
「ふふふふふすごいねこの刀!なんでも切れちゃう!」
サイバーだからだ。
お飾りなんて御免だと思っていたシャイニングにとって、戦いに参加出来るのはうれしいことだった。今までは参加したくても気性の優しさからか積極的にはなれなかった。
(シャイだってちゃんと戦える…!)
多少の違和感と不安を抱えながらも、高揚感は有り余るほどで。本能の赴くままに踊り続ける。
「うーん、ふたりとも楽しそう?おっと危ないな…っと」
パンパンパンッ!
周りの敵を順調に殺しつつ、アニータとシャイニングの様子を窺っていたサイバーだが、こちらもある新しいことに気付いた。
「僕、周りみれてる…?ていうか仲間ちゃんと見てる!」
敵と血に染められた視界しか知らないものにとって、危険を見逃さないよう目を光らせておくのは至難の技である。自分のことに気が回らなくなるからだ。
その時
「サイ!!後ろ!」
「え?」
敵を切り刻み続けるシャイニングの周りを殺しにかかっていたサイバーは気づいていなかったのだ。背後に忍び寄る敵に。
キィィンッ!
「…れ?」
高い金属音が響き渡る。いつまでたっても来ない痛みに目を開けると、眼前には紅しかなかった。
「なにぼーっとしてるの!早く!」
ギリギリッ
シャイニングと敵の刀が音を立てる。慌てて目の前の敵を打ち倒した。
パンッ!ドシャリ
「ふぅー!サイってばだめだよぉ!ちゃんと注意しなきゃ!」
ナイフを投げながら説教するシャイニングにお礼を言った。
「シャイちゃん!紅いのいきなりびっくりしましたよ!?でも、ありがとうございますシャイちゃん!」
(そうだよね…今は僕が隊長。人一倍周り見なきゃ!)
残る敵はほぼなしに近いが、それぞれ全力で対応する。
「俺らはいつもこんな風に戦ってたんだな」
「そうですね、案外無茶苦茶してますよ」
モニターを凝視しながら会話するブレイドとファントム。
「ああ…お前、なんか指示しなくていいのか?」
ブレイドはモニターを見つめたまま動かない。
「大丈夫ですよ。みんなはちゃんとやってますから。」
「結構危なくないのかこれ?」
心配そうなファントムに対し、ブレイドは悠然と構えている。
「そう見えて、そんなに危険ではないです。誰かが本当に危なくなる前に誰かのフォローが入りますから」
きっぱり断言したブレイド。
「ふーん…まぁ、敗北予言者のお前が言うんならそうなんだろうな。じゃあ俺は俺で仕事するか。」
よっこいせと立ち上がり、歩き出す。
「どこ行くんですか?」
迎えにいってくる、そろそろ終わりなんだろ、と無線機片手に告げるファントムに、ブレイドは笑いながら言った。
「頑張って下さい、冥府守人さん」




