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ヴェリタスの最終定理5:復讐者ヘレナ・ヴェリタスの和解【2位/このシリーズだけで完結してます】  作者: LIU WANPAI
●第13章:私には帰る家がある

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終局3:危機を乗り越える家族たち!

「……よくも、私の家に土足で踏み込んでくれたな」


王都の上空、ノヴァの巨大要塞の最深部。

分厚い鋼鉄の隔壁を、虹色の魔力光線が紙切れのように消し飛ばした。

硝煙の中から現れたのは、一人用の最強形態『フルバースト・ヴェリタス』の重装甲に身を包んだエラーラだった。彼女の周囲には、怒りの感情に呼応するように、無数の魔導キャノンが展開されている。

拘束されたリウとルル、そして抽出装置に繋がれ、意識を失っているレオ。

その光景を見たエラーラの眼差しに、冷酷な科学者の顔とは違う、狂気にも似た殺意が宿った。


「そこから彼らを解放しろ。さもなくば、この要塞ごと貴様の存在確率をゼロに計算し直してやる」


デウスが玉座から立ち上がる。


『貴様ハ、過去ノ戦イデ多クヲ失イカケタ。ソノトラウマガ、貴様ヲ、孤独ナ要塞ヘト変エタノダ。ソノ鎧ハ、貴様ノ恐怖ノ象徴ニ過ギナイ!』


「黙れ!この力は、私が私であるための絶対的な証明だ!」


エラーラが絶叫と共に、全砲門を一斉に解放した。

巨大なエネルギーの奔流がデウスに迫る。だが、デウスは避けることもせず、抽出装置のレバーを引き下げた。


『絶望ノ残滓、全開。……強制初期化!』


レオの身体から、底なしの泥のような真っ黒なエネルギーが引きずり出され、要塞のコアへと注ぎ込まれた。それは、大戦で死んでいった無数の命の無念と恐怖……絶対的な「絶望の概念」だった。

黒い波紋が空間を駆け抜け、エラーラの放った虹色の光線を瞬時に相殺し、霧散させる。


「……魔力が、喰われた……!?」


波紋はエラーラの身体を直撃した。

エラーラが己の知能のすべてを注ぎ込み、完璧な計算のもとに組み上げた至高の重装甲──『フルバースト・ヴェリタス』が、内部から爆発するように弾け飛ぶ。虹色の光の粒子が虚しく散り散りとなり、エラーラを呑み込んだのは、目の前の敵の攻撃などではなかった。

抽出装置から溢れ出た『絶望の概念』は、100年前の大戦の死者たちの無念にとどまらず、エラーラ自身が人生の中で刻み込まれ、精神の奥底に封印してきた「底なしの地獄」を強引に引きずり出したのだ。


「あ、が……あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」


エラーラの口から、悲痛な絶望の絶叫が迸った。

視界が真っ赤に染まり、頭脳の奥深くに叩き込まれた惨劇の記録が、強烈なフラッシュバックとなって彼女の全神経を焼き尽くしていく。


それは、人間という種族が持ち得る、極限の悪意、醜悪な保身、そして理不尽な裏切りの記録だった!


警察から「身寄りのない可哀想な子だ」と頭を下げられて引き取り、親心にも似た慈愛で保護した孤児の少年!

暖かなスープを与え、将来の夢を語り合っていたその背後から、少年が冷たい瞳で魔法の杖を振り上げ、エラーラの頭骨を激しく叩き割った感触!

飛び散る己の脳漿と血の温かさ、そして「最初からお前を殺したかったんだよ」という嘲笑!


権力と法という名の壁の前に手足をもがれ、逃げ場のない暗い部屋に幽閉された過去!

望まぬ男に屈し、涙を流しながら三人の子供を産まされた記憶!

だが、その幼い命たちに愛情が芽生えた直後、男はエラーラの目の前で三人の子供たちを戦場に送り込み、惨殺されるように仕向けた!

幼子の途切れた叫び声!


幼少期に自分を捨てた実の両親が、裏社会で国際犯罪組織のリーダーへと成り下がり、大人になったエラーラが血と涙を流して完成させた血汗の研究成果を横取りした光景!

親だからと信じようとしたエラーラの目の前で、彼らはその論文を金に変え、高笑いしながら彼女を冷たいドブ川へと突き落とした!


友を事故で失い、発狂寸前で血の涙を流していたアリシア!

彼女が壊れてしまわないよう、二度と悲しみに苛まれないよう、己の持つあらゆる魔導技術を駆使し、優しさと祈りを込めて、アリシアの記憶を「友など最初からいなかった」と書き換えた!

まともに生活できるようにと差し伸べた、精一杯の善意だった!

だが、書き換えの綻びに気づいたアリシアがエラーラに向けたのは、感謝などではなかった!

アリシアはエラーラを激しく呪い、エラーラは劇薬の瓶を煽り、血を吐き散らしながら自ら命を絶った!


ある日、王都に壊滅的な大怪獣が迫っていた!

責任を恐れた役人も、保身に走る兵士も、誰一人として決断を下さず、防衛大砲の引き金を引き込もうとしなかった!

このままでは王都が壊滅する!

そう判断したエラーラは単身で砲台へと飛び乗り、すべての非難を覚悟で大砲を撃ち込み、見事に怪獣を爆砕した!

だが、待っていたのは英雄としての賛辞ではなかった!

誰もが保身のためにエラーラに罪をなすりつけ、群衆は彼女に向かって狂ったように石を投げつけた!

怪獣から命を救われたはずの市民たちが、血だらけになったエラーラを「悪魔」と呼んで街から追放したのだ!


スラムの底で手を差し伸べることができず、救い出せなかったヘレナの記憶!

成長したヘレナは、全生命体の「善意」を「悪意」へと反転させる凶悪な『思想ウイルス』を開発し、王都全体に撒き散らした!

人間が人間を喰らい合い、身内同士で殺し合う地獄絵図の中、狂気に染まったヘレナはエラーラの前に現れ、冷たい氷のような瞳で言い放った!

お前が私をスラムから救わなかったから、世界はこうなったのよ、と!


そして何より、最も深くエラーラの精神を破壊した、恐ろしい地獄!

アスナの父であり、ヘレナの育ての親でもあった狂気の科学者、シュピーゲル博士!

彼らに捕らわれたエラーラは、魔導術式によって意識だけを強制的に覚醒させられたまま、手術台の上に固定された!

生きたまま頭蓋骨を削り開けられ、己の脳みそを、匙ですくい取られて生きたまま喰われた、あの筆舌に尽くしがたい激痛と屈辱!


その恐怖を乗り越え、死闘の末にシュピーゲルを討ち果たしたエラーラに待っていたのは、ヘレナからの苛烈な憎悪だった!


「……悪魔め!絶対に許さない!」


悪魔!?


悪魔!?!?


もう、救っても恨まれ、殺しても恨まれる!

どんな選択を選ぼうと、結末は必ず理不尽な血と怨嗟の泥沼へと辿り着くのだ!


(ああぁぁぁぁっ! 嫌だ、嫌だ、嫌だぁぁぁっ!)


エラーラは頭を激しく抱え込んだ。

エラーラが日頃見せているあの飄々とした態度、不敵な高笑い、人を食ったような言動。そのすべては、幾度も幾度も精神を焼き切られ、魂を破壊された末に辿り着いた、「正気を保つための防衛機制」に過ぎなかったのだ。そうやっておどけていなければ、瞬時に狂気へと呑み込まれてしまうほど、彼女の心は傷だらけだったのだから。


(誰も……助けてくれなかった……)


絶望の記憶の中で、エラーラは幾度も「助けて」と叫んだ。

だが、救いの手など一度たりとも差し伸べられなかった。

警察も、市民も、保護した孤児も、愛した者も、誰一人としてエラーラを助けはしなかった。

それどころか、彼女が善意で手を差し伸べれば差し伸べるほど、人間たちは勝手に自滅し、狂い、エラーラを悪魔と呼んで地獄の底へと蹴り落としたのだ。

他人の心など、不確定で、身勝手で、醜悪な『バグ』でしかない。


信じれば裏切られ、愛せば殺される。


(だから……だから私は!……だから私は決めたのだ……!)


(誰も信じない!誰の力も借りない!誰の心も頼らない!助けてもらうことなど期待しない!救いはない!私一人の完璧な計算と、私一人の絶対的な力だけで……すべてを完結させる『最強の存在』にならねばならなかったのだ!そうでなければ……そうでなければ!私は……息をすることすらできなかったのだから……!)


「助けて」と言えなかったのではない。


「助けて」と言ってしまった結果、より凄惨な地獄を見せられ続けたからこそ、彼女は一人で最強になるしかなかった。


それしか、己の尊厳と存在を守る術を知らなかったのだ。


だが。今。その孤独な誓いすらも打ち砕かれた。

一人で完璧であろうとした重装甲は砕け散り、計算式は破綻し、エラーラはただの小さく震える血まみれの肉片となって、要塞の冷たい床に転がっている。


「もう……嫌だ……。誰も……誰も私に関わらないでくれ……っ!」


極度の過呼吸で胸が千切れそうに痛む。大粒の涙が止まらない。視界は真っ暗になり、かつて自分を裏切り、虐げ、喰らった者たちの嘲笑が耳元で渦巻いている。


『ハハハハハ!見タカ!過去ノ恐怖ニ縛ラレタ弱イ者ハ、結局、何一ツ守レハシナイ!』


要塞の天井で、デウスが冷酷な処刑の剣を振り上げる。

重く黒い影が、絶望に沈むエラーラを完全に覆い尽くしていく。


(最初から……私には、何もなかったんだ。私を助けてくれる者など、この世界のどこにも……)


エラーラは抗う術を完全に失い、抗う意思すらも砕かれ、二度と目覚めることのない絶望の暗闇へと、静かに目を閉じたのだった。


「……バカ!  ……目ェ開けなさいよ!  この、へっぽこ科学者!!」


その時、金色の流星がデウスの顔面に叩き込まれた。


「グォォッ!?」


不意の一撃に、デウスが大きく体勢を崩す。煙の中から現れたのは、全身ボロボロになり、息を乱しながらも、極太の尻尾をピンと逆立てたニーアだった。彼女の腕の中には、気絶したアスナとヘレナが抱えられていた。


「ニーア君……!?」


「ったく……独りで背負い込んで、独りで勝手に絶望して……私たちが、そんなんで喜ぶとでも思ってんの!?」


ニーアは、アスナとヘレナをそっと床に寝かせると、白衣の胸ぐらを掴んでエラーラを無理やり立たせた。そして、彼女の胸に、一つの古びたデバイスを強く押し付けた。


「これ!使いなさい!!」


それはエラーラが先ほどまで着ていた虹色の『ナンバー』のような洗練されたものではない。表面は傷だらけで、ハンダ付けも不器用。

だが、それを受け取ったエラーラの瞳が、驚愕に見開かれた。


「これは……君が、作ったのか?魔力を持たない君が作れるはずがない!……どうやって?」


「はあ?あのねえ、魔力がないからって、何も作れないなんて、そんなの誰が決めたのよ!」


ニーアは、泣き出しそうな、それでいて、誇り高い笑みを浮かべた。


「あんたが過去に、つまりこの時代で、この『ナンバー』を提唱してくれたおかげで……私の時代では、魔力を持たない人間はもう『不具』なんて呼ばれなくなったのよ。あんたの過去が、時代を超えて私の未来を救ってくれたんだから!」


ニーアの言葉に、エラーラの胸が激しく打つ。


「私がいた未来じゃ、魔導爆弾のせいで、アスナも、ヘレナも……みんな死んじゃった。ええ……どうしようもないくらい、絶望したわ」


ニーアの瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちる。


「だけどね!私は諦めなかった。魔力がない私には、祈ることしかできないって言われたけど……ふざけんなって!私は、世界中に散らばったあんたたちの魂の欠片を、この手で泥水すりながらかき集めた!私を救ってくれた『あんたの技術』に、大好きな人たちの『魂』を全部ぶち込んで……私がね……私の手で完成させたのよ!!」


『無駄ナコトヲ。ソンナ玩具デ、コノ絶望ノ力ニ抗エルモノカ!!』


デウスが再びエネルギーを充填し、巨大な破壊の光線を放とうとする。

だが。エラーラの顔には、もう恐怖はなかった。

彼女の手の中にある傷だらけのナンバー。そこから伝わってくるのは、冷たい金属の感触ではない。

アスナの、不器用で真っ直ぐな優しさ。

ヘレナの、狂おしいほどの深い愛情。

絶望の未来で死んでいった『もう一人の自分』の無念。

そして何より……魔力を持たないただの少女が、途方もない愛と執念だけで奇跡を形にした、ニーアの希望の光。

かつての凄惨な歴史を乗り越え、昇華させた魂の結晶が、ここにあるのだ。


「……ハハハ……ハハハハハ!そうだな。私は愚かだった。たった一人で世界を救う計算式など、最初から破綻していたのだ!」


エラーラが、ニーアのナンバーを己の胸に装填する。


「一人で完璧になる必要などない!私の残した足跡が未来の君を救い、そしていま!君の愛が、過去の、いまの私を救ってくれた!この背中を押してくれる絆があれば……私は、いつだって最強の科学者で在り続けられる!」


ナンバーが起動する。

しかし、エラーラの身体に巨大な装甲は現れなかった。

現れたのは、いつも彼女が着ている、少しヨレた「白衣」。ただの初期形態。

だが、その白衣の裾には、アスナを象徴する『竜の鱗』の紋様が黄金の光と共に浮かび上がり、背後にはヘレナの『黒色の魔法陣』が、そして胸元には、ニーアの祈りを形にした『金色の歯車』が、幾重にも連なって展開されていた。


『ハハハハ!装甲モナク、出力モナイ!狂ッタカ!』


「狂っているのは貴様の計算だ!」


エラーラは、右手の指先を相手に向けた。


「単なるスペックなど、家族の絆が描く『無限の計算式』の前では無意味なのだよ!!」


デウスから、要塞ごと王都を消し飛ばす破壊光線が発射される。

極大の光の奔流がエラーラを呑み込もうとした瞬間。

エラーラは、ただ一発の魔力弾を放った。


「いけええええええっ!」


指先から放たれたその一発の光弾は、エラーラの『軌道計算』によって敵の攻撃の僅かな隙間を縫い、アスナの『飛竜の炎』を纏って巨大な光線を正面から押し返し、そしてヘレナの『魔法貫通』によってデウスの多重防御シールドを紙のようにすり抜けた。


「これが、真理だッ!」


三人の力が完全に融合したその一発は、デウスの黄金の胸部装甲を正確に貫き、内部のメインコアを粉砕した。


『我ガ絶望ノ力ガ……ソンナ、敗レル、ト……!?』


エラーラの放った一撃は、破壊の閃光ではなく、虹色に輝く無数の光の粒子となってデウスと巨大要塞を優しく包み込んだ。


「絶望など、愛の前の前座に過ぎない!……とは、言わんよ」


光の中で、エラーラは慈愛に満ちた瞳で過去の亡霊を見つめた。


「君たちが流した血と、絶望の泥濘があったからこそ、私たちは『平和』の温かさを知ることができたのだ。忘れない。君たちの過去は、すべては、現在(いま)を形作る一部だ」


虹色の粒子が触れるたび、強固なデウスの装甲がサラサラと光の砂になって崩れ落ちていく。


「……もう、眠りなさい。おやすみ、歴史(きのう)の亡霊たち」


要塞が崩壊し、光の砂が王都に降り注ぐ。すると、焦土と化していた大地から一斉に青々とした緑が芽吹き、色とりどりの花が咲き乱れた。それは破壊ではなく、過去のすべてを肯定し、未来へと繋ぐ「再生」の光だった。


抽出装置が破壊され、解放されたレオが、ゆっくりと宙を舞って地上へと落ちていく。

エラーラは空へ飛び上がり、その小さな身体を、今度は誰の力も借りず、自分自身の両腕でしっかりと抱きとめたのだった。

ゆっくりと地上へ降下しようとした、その時だった。

何もない空中に、凄まじいノイズと共に真っ黒な亀裂が走った。空間そのものがガラスのように砕け散り、そこから赤い瞳を無邪気に輝かせる白髪の少女が飛び出してきた。行方不明になっていたグリッチだ。


「お姉ちゃーん!そっちも終わったー?」


グリッチは、まるでスキップでもするかのように宙を歩いてエラーラに駆け寄った。その華奢な身体はあちこちが黒焦げになり、服もボロボロに破れていたが、本人は全く気にする様子もなく満面の笑みを浮かべている。


「グリッチ君!?き、きみは今までどこで何をしていたのだね!?」


エラーラが目を丸くして問いかけると、グリッチは得意げに笑った。


「実はね、空間のブレを検知したから、ずっと裏側に回っていたんだよ!デウスが現実世界で暴れてる隙に、亜空間に隠してた主力部隊と数万の機械兵団、ぜーんぶ私が亜空間に引きずり込んで、木端微塵に壊し尽くしてきたの!」


「なっ……」


「お姉ちゃんの夏休みの邪魔をする悪い虫は、私が全部叩き潰しておいたからね!ね、えらい?私えらい!?」


グリッチは、返り血と機械油にまみれた手でピースサインを作った。

手段を選ばない一点突破の狂気的な強さ。彼女が別次元で敵の無限増援を完全に食い止めていなければ、いくらエラーラたちであっても防ぎきれなかったかもしれない。


「アリシアお姉ちゃんたちも無事みたいだし、早く帰ってスイカ食べよー!」


無邪気に笑う最強の少女言葉に、エラーラは深く、深いため息をついた。

そして彼女は、呆れたように苦笑しながらゆっくりと一歩前に出ると、一切の躊躇なく右手を伸ばした。


「えらいぞ、グリッチ君」


エラーラの細い指先が、返り血と機械油でどろどろに汚れたグリッチの銀糸のような髪にそっと触れ……そのまま優しくぽんぽんと撫でた。


「え……?」


純白だったはずの白衣の袖口に真っ黒な汚れが染み付いていくが、エラーラはそんなことを微塵も気にする素振りを見せない。

かつての彼女であれば、自らの完璧に計算された領域に、他者の予測不能な汚れが入り込むことなど絶対に許容しなかっただろう。だが、今の彼女にとって、この不器用な愛情を向けてくれる家族の存在は、どんな無菌室よりも心地の良いものへと変わっていた。


「君のおかげで、私たちの夏休みは守られた。……よくやってくれたね」


自らの白衣が汚れることもいとわず、ただ、愛おしそうに頭を撫でてくれるエラーラの真っ直ぐな温もりに、グリッチは一瞬だけぽかんと目を丸くし、それから最高に嬉しそうな笑顔で破顔したのだった。

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