第47話:夜空の奇跡とケーキ外交
読者の皆様、こんにちは!
第47話では、炎帝竜イグニアとの激闘がついに完全決着!
夜空から降り注ぐ奇跡の光、王国全土を挙げた7泊8日の大祝勝会、そして魔王城で繰り広げられる「ケーキの乱入者」と新たな食糧問題外交をお届けします!
どうぞお楽しみください!
ゲームのボスを撃破して満足した駄女神ガチャラは、ふらりとバルコニーへ歩み出た。静まり返った夜風を感じながら、遠く暗闇に包まれた西方砦の空を見つめ、静かに手をかざして何かを行った……。
……
一方、今や瓦礫の山と化した西方砦の戦場。
レオンの断罪の剣に叩き伏せられた炎帝竜イグニアの巨大な体が、淡い光を放ち始めた。その巨躯は灰となることなく、ゆっくりと光の粒子となって夜空へ溶け込んでいく。
次の瞬間、漆黒に染まっていた夜空から、眩いばかりの神聖な光が戦場全体へと降り注いだ!
倒れ伏していた数十万の兵士や冒険者たちの体が温かな光に包まれ、一人また一人と意識を取り戻して身体を起こし始めた。
「一体……何が起きたんだ?」
一人の兵士が自分の手を見つめながら呟く。
「あの神々しい光はなんだ……?」
「待て! イグニアが消えているぞ!」
「見ろ、あそこにいるのは勇者レオンだ! 彼がイグニアを倒したのか!?」
「勇者様が古の竜を討ち取ったんだ!!」
「マジかよ……!」
「理由はともあれ、俺たちの勝ちだーーーッ!!」
「「「おー―――――ッ!!!!」」」
地鳴りのような歓声が戦場中に響き渡った!
ロイ、エリーナ、クララの3人は、気を失ったレオンの身体を支え上げ、涙を流しながら笑い合い、勝利の喜びを分かち合っていた。
……
イグニアの侵攻を食い止め、王国への被害を皆無に抑え込んだ兵士、冒険者、そして勇者パーティーを称え、7日7晩に及ぶ盛大な祝勝会が催された。灼熱の猛威によって不毛の地と化した西方砦一帯を除き、アクロシア王国全土が歓喜の渦に包まれたのだった。
……
一方、魔王城——。
リンはエルフの女王シルフィリアと小さなティーパーティーを開き、国政についての歓談を進めていた。しかし、リンの視線は苛立ち混じりに横へと向けられていた。部外者であるはずの女神が、遠慮もなく何個ものケーキを平らげていたからだ。
「……ところで、あなたは何をしに来たのですか?」
リンが呆れ顔で尋ねる。
「えーっ? だってリンちゃんが国政の相談をするんでしょ? 私はその立ち会いに決まってるじゃない!」
ガチャラは口の周りにクリームをつけたまま胸を張った。
「人族の歴史には介入しないとおっしゃっていませんでしたか? 単にケーキが食べたかっただけでしょう」
「まあまあ、魔王様。女神様にも同席していただきましょう」
シルフィリアがクスクスと笑いながらフォローを入れる。
「ほら見なよー! シルフィリアちゃんは優しいのに、リンちゃんはいつも私に冷たいんだから!」
調子に乗る女神と、笑顔のエルフ女王。リンは二人の息の合ったやり取りに諦めの溜息をついた。
「ハァ……まあいいでしょう。それで女王陛下、私にご相談とは一体どのような件でしょうか?」
シルフィリアは表情を少し引き締め、切り出した。
「実は……我がエルフ族は主に野菜や果物を主食としております。迷いの森には野生動物が少なく、肉類の食糧が慢性的に不足しているのです。魔王様の領域は乾燥地帯でありながら、豊かな食文化を築かれていると伺いました。我がエルフ族も、皆様のように豊かな食生活を送れるよう、知恵をお借りできないでしょうか」
ティーカップを口元へ運ぼうとしていたリンの手が、ぴたりと止まった。
(……いつの間に、ここは『魔王領』から『魔王王国』扱いに昇格しているのですかね?)
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最後までお読みいただきありがとうございました!
第47話では、イグニア戦の完全決着と、裏で発動していたガチャラの奇跡、そして魔王城での新たな食糧外交問題をお届けしました!
エルフ族の食糧問題を解決するため、リンはどんな現代知識(?)を披露するのか!?
ぜひ次回もお楽しみにお待ちください!
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それでは、次回の更新もお楽しみに!




