第41話:古の竜の伝説、人族の絶望、アンド勇者の休暇申請
読者の皆様、こんにちは!
第41話では、異世界の地理や古の超大魔法の伝説といった世界観が大きく広がります!
人族の国々が伝説級の存在の目覚めに恐怖し絶望する一方、魔王城では相変わらずの宴会と、勇者レオンからのまさかの「休暇申請」が……!?
どうぞお楽しみください!
この異世界には、中央からやや南寄りに一つの巨大な大陸が存在していた。人族は大陸の北側約60%を領有しており、そこにはアルファベット順に名付けられた三大主要国家が存在している。
1. アクロシア王国(Acrocia):大陸の中央に位置する巨大国家。豊かな自然資源と広大な穀倉地帯を誇る。
2. ビバーナ王国(Bebarna):最北端に位置する国家。極寒の気候に包まれ、一年中雪と氷に閉ざされている。
3. シガーリア王国(Cigarlia):アクロシアの東側に隣接する大国。
一方、西側は長々と続く山脈と巨大な火山地帯が伸び、南側には人族と魔族の領土を明確に分かつ天然の要塞、「荒廃地帯」と呼ばれる広大な荒野が広がっていた。
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人族の某王国の玉座の間——。息をのむほどの重苦しい緊張感が漂っていた。
王の御前に深く膝を折る調査隊の兵士たち。その傍らで、厚い古文書を手にした宮廷大魔導士が、震える声で国王へ報告を奏上していた。
「はるか古の昔……この大陸の北端にて、二頭の古代竜——『金の光竜アウレリア』と『大地の竜テラティア』による熾烈な死闘が繰り広げられたと伝えられております。その戦いは凄絶を極め、北方の地を地図上から永遠に消し去ったほどだとか……」
宮廷大魔導士は生唾を飲み込み、言葉を続けた。
「その未曾有の災厄を鎮めたのは、降臨せし神聖なる『女神ガチャラ様』にございます。女神様は六大属性を一つに融合させた超大魔法【ヘクサ・エレメンタム・アポカリプス】を放ち、二頭の古代竜の争いを一瞬にして終わらせました。この神話級魔法が世界で行使されたのは、後にも先にもその一度きり……」
「その恐ろしい争いを打ち払った女神様の超大魔法の逸話こそが、古より伝わる魔法書の伝説にございます……」
玉座の国王は頭を抱え、絶望に満ちた深い溜息を吐き出した。
「……では、その伝説の超大魔法に匹敵するほどの絶大な力を持つ存在が……ついに目覚めてしまったというのだな……」
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場面は変わり、魔王城——。
リン、女神ガチャラ、アンドシルフィアナ女王の手によって、魔王城とエルフの森の城を繋ぐ [ポイント固定型転移魔法陣] の設置が完了した直後のこと。
駄女神ガチャラが両手を高く掲げ、声を張り上げた。
「リンちゃん! 今日はパーッとパーティーを開きましょうよ!」
リンは死んだ魚のような目で女神を見つめ、静かに問いかけた。
「宴会……またですか?」
「だってぇ! せっかく転移魔法陣が完成したんだからお祝いしなきゃ損じゃない! それにシルフィリアちゃんの送別会も兼ねてね! ね、シルフィリアちゃん!」
突然振られたシルフィアナ女王は一瞬固まり、慌てて頷いた。
「えっ? あ……はい!」
リンは疲れ切った顔で深々と溜息を吐いた。(この駄女神、何かと理由をつけて宴会を開こうとしますね……)
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一方、人間界——。アルバイトのシフトを終えた勇者レオンの元でのこと。
リンの分身は神域結界を展開し、レオンを呼び寄せて人間界の自宅へ送り返そうとしていた。
だが、ゲートをくぐる直前でレオンがピタリと足を止めた。彼は眉をひそめ、申し訳なさそうな表情でリンの分身を振り返ると、意を決したように切り出した。
「あの……魔王様……」
「何でしょうか?」
「その……しばらくの間『休暇』をいただくことは可能でしょうか……?」
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【あとがき】
最後までお読みいただきありがとうございました!
第41話では、異世界の三大国家と古代竜の伝説、そして社畜のように働く勇者レオンからの切実な「休暇申請」をお届けしました!
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それでは、次回の更新もお楽しみに!




