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ヒロインの代わりに魔王討伐しちゃったわ  作者: ChaCha


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20/81

14歳リディア、人生最大の決断(と逃走)

14歳になったリディアは、公爵家の教育を順調にこなしつつ、

魔法レベルカンストを目指して鍛錬を続けていた。

聖魔法と精霊魔法の制御は成熟し、

魔力の流れを視覚化できるほどの集中力も身につきはじめている。

侍従として育ったシンは、仕事も身のまわりの世話も見事にこなし、

頼もしい存在としてリディアの傍に立っていた。


だが――やっかいなことがひとつだけ増えた。

第二王子アイキムからのお茶会招待。

12歳の誕生日会で挨拶だけして即退場した結果、

なぜか逆に気に入られたらしく、

王宮から定期的に招待状が届くようになってしまった。


(……正直めんどくさい。

 研究と訓練を進めたいのに。

 できることなら逃げたい。)


そこへある日――

公爵家執務室に呼ばれたリディアは、父ヒロージから告げられる。


「第二王子アイキム殿下より、

 お前を正式に婚約者候補として推挙する旨が届いた。」


……思考が一瞬停止した。


さらに直後。

魔族領域からの魔物凶暴化、そして魔王復活の報。

王命により、公爵家にも出撃準備が求められるようになった。


「王立魔術師団との合同任が下される。

 魔王討伐の計画が始まる。」


その言葉を聞いた瞬間――

リディアの脳内で光が走った。


(……そうだ!

 今こそ戦線に参加しよう!!

 一番の逃げ道は最前線や!!)


王宮滞在? 婚約?

そんなものより、

“自由な魔法研究と魔王討伐参加”こそ魅力的だった。


――聖女級魔力よ、

 私を戦場へ導くのだ!!


こうしてリディア14歳の“逃走計画”は

静かに――しかし確実に始まった。


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