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彼の愛が重すぎる  作者: 只野優子
3/10

何でそうなるの?

兄のお使いを終えた優子はショッピングを楽しんでいたら…

『へへ♫お駄賃で買いたかった物を買えた』


兄のピンチを救った私はお駄賃を沢山もらい、買い物三昧でストレスを発散し、お土産にケーキを買い夕方に帰宅した。

夜機嫌良くリビングでテレビを見ていたら兄が帰宅。試合を終えたボクサーの様に真っ白の兄。てっきり商談が上手く行かなかったのだと思い、気を使い自室に避難し部屋で友人と電話していると、母が部屋に来て降りてくる様に言う。


ここ最近問題を起こしておらず、怒られる様なことはしていない…はず?だけど。少し身構えリビングに入ると険しい表情の父と兄。それを見た私は脳内で警報音が鳴り出した。父に促されソファーに座ると父が


「優子。突然で悪いがお見合いを受けてくれ」


突然の父の申し出に反射的に拒否すると、隣に座る兄が私に頭を下げた。もう意味不明で固まる私。

そんな私に母が温かいコーヒーを入れてくれる。混乱しつつ父に説明を求めると…


「意味わかんない。二言三言話ししただけだよ。それでなぜ見合いになるの? 相手の人イカれてるわ」

「俺も悪い冗談だと思いつつ、大口の取引先だし無下に断る事ができなかった。それに上司からも懇願されて…」


突然のお見合い話。お相手は昼間に会ったあの男前だった。そして事の経緯はこうだ。


商談は兄のあの図面を提示した事で無事纏り、新しい設備に兄設計の機器が入る事になったそうだ。安堵した兄は私に追加の謝礼を出そうと考えていたら、突然あの男前が


『先ほどいらした女性は御社の社員ですか?』


一瞬兄も上司も誰の事か分からず、考え込んでいると男前は


『ホテルのロビーに書類を届けに来た女性ですよ。社に戻られたのですか?』


そう言われてやっと私の事だと分かった様だ。兄は事情を説明すると、男前は立ち上がり兄に頭を下げて


『どうか彼女と会う機会(チャンス)をいただきたい』


そう言いお見合いを打診した。困った兄に男前はこの話は取引とは関係無く、プライベートな事柄でもし上手く調わなくても、取引に影響することはないと話した。そして彼は兄の上司に兄を説得する様に頼み込んだそうだ。


この意味の不明の男前が生涯の伴侶となるクリストファーだ。彼は欧州で有名な機器メーカーの副社長で、祖父は自国で爵位を得ている歴史のある超セレブ。

そんな彼がなぜ下町育ちで見た目も平凡な私に、お見合いを持ちかけたのか分からない。


必死に懇願する彼にキャパオーバーの兄は、とりあえず返事を先送りにし、瀕死の状態で帰宅した訳だ。


「上司からも断る事を前提で構わないから、会うだけ会ってくれって頼み込まれた。仕事と関係ないと言われたが、今回の取引を皮切りに取引を増やしたいのが会社の考えなんだ。だから…」

「会社的に相手の要望に最低限応えたいのね」


私も会社勤めしているからその辺は理解できるが、でも全く関係無い私が受ける義務はない。

それに外国人は嫌だ。それは差別では無く地元を離れたく無く、結婚しても極力実家の近くに住みたいと思っている。だから外国の方と結婚したら地元どころか、海外に行く事になる可能性がある。

相手の気の迷いだとは思うが、万が一相手が私を気に入り求婚なんてされたら、地元を離れなければならない。


『そんなの絶対嫌』


そう思いながら再度拒否すると…

お読みいただき、ありがとうございます。

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