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悪魔に転生した俺は見習い聖女の使い魔として生きていきます  作者: まにゅまにゅ
第1章 悪魔転生

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12 ヒポグリフ討伐 2

「よし、荷物の確認終わり。目指すはここアルザスブールの街より東、メレーネという集落だ」 


 ギルドで全員が揃い、夜営に必要な道具、食糧、その他日用品を皆で確認した。その後は俺が夜営品と食糧、日用品の一部を収納する。


 後は各自緊急用のポーションと日用品と水をしまい込む。ポーションはすぐに使えるよう、腰ベルトに付けた革袋に入れるのだそうだ。


 俺達はギルドの建物を出て門を抜けた。門の方では門番が出入りする人を一人一人チェックしている。朝早くから結構人が集まっているんだなと感心。


「ここってみんな朝早いよね」

「普通じゃない? だって、暗いと何もできないし。だからお仕事は日の出とともに始めるのが普通なんだよ」


 俺の疑問にシャルが答える。言われてみると納得だ。


「あー、なるほど」


 俺はふよふよと浮かびながらゆっくりと飛行する。目の前は草原が広がっており、道も幅が広い。石床ではなく、土を整備して整えてあるようだ。


「いい天気で良かった。雨が降ると結構大変だからな」


 今はだいたいだけど午前6時くらいだろうか。まだ外は涼しく、風がひんやり気持ちいい。


 太陽も出てから少し経っており、外は既に明るい。四季があるのかはわからないけど、あるとしたら初秋くらいだろうか?


 それから2時間歩いては30分休憩を繰り返す。歩き通しは疲れるので、このパーティではそうしているのだ。


 草原は見晴らしが良く、小動物も少ない。そのため魔物もあまり出ないのだとか。


「ここから少し行くと川がある。その近くで休憩しよう」

「さんせーい」


 川かぁ。魚いないかな?

 焼き魚食べたい。


 川の近くに辿り着くと、階段を下りて砂利が広がっている場所に出る。ここなら火を起こしても燃え移るものがない。だから気兼ねなく火を使えるのだとか。


「ヴェル、火をお願い」

「あい」


 俺は収納空間(インベントリ)から枯れ木と枯れ草を取り出す。これはちゃんと俺が想像具現(エンバディメント)で水分を取り出してあるのでよく燃えるのだ。


 先に鉄鍋を置くための火台を置き、水の入った鉄鍋を置くのだ。そこに刻んだ野菜や入れ、塩と胡椒を少々。そして火をつける。お肉は鍋が煮立ったらね。


 ちなみに胡椒は俺の想像具現(エンバディメント)作ったものだ。かなり高価なもののため、門外不出のパーティの秘密だ。これが知られれば面倒なことになるからな。


 言っておくけど、金や銀は今の俺の力じゃ作れないからな?


「エマ、魚取ってきていい?」


 後の調理はエマに任せよう。俺は魚食いたい。


「魚? いいけど、あまり遠くまで行かないでね?」

「わかったー」


 エマの許可をもらい、川を見に行く。うん、いるいる。あれはウグイかな?

 川はとても綺麗だし、泥臭くないかもしれない。人数分は確保したいところだな。


「むん!」


 念力でウグイをまとめて浮かび上がらせる。捕まえたのは三匹。

 ウグイくらいの柔らかさなら、スキルで簡単に血抜きや内臓の取り除きが可能だ。


「ほいっ」


 ウグイの腹を裂き、一旦川に浸ける。川の中で内臓を取り除きつつ血を流して洗った。そしたら収納して保存だ。これを繰り返し、10匹ほど捕まえる。大漁大漁。


 さらに適当に一匹捕まえ、そいつも下処理して収納する。自分の収納空間(インベントリ)でどれだけ保存が効くか、実験用だ。


「エマー」

「ヴェル、もうちょっと待っててね」


 まだ調理中のようだ。丁度いい。


「エマ、魚捕まえた。焼きたい」

「ほんと? 食べたい」


 うん、エマも食べたいよね。


「みんなの分あるよ。僕は一匹でいいけど、みんなは二匹ね」


 ウグイを取り出し、串に差して火の周りに立てる。後は塩を少々。

 新鮮なウグイの塩焼き楽しみだ。


 後は料理ができる前にテーブルと椅子をセット。これはブランシュ達がやってくれていた。




「できたよー」


 出来上がったスープとウグイの塩焼きを皿に載せ、テーブルの上に並べる。


「おおっ、豪華だねぇ」

「魚はありがたいな」


 ウグイの塩焼きに皆嬉しそうだ。皆で席に座ると、さっそく食べ始める。


「うん、美味い。胡椒が使えるのはいいな」

「魚も身がふっくらしてるねぇ」


 料理は好評。俺も魚食うぞ!

 うん、皮がちょっとパリッとしてる。淡白だけど優しい味だ。それなのに食べ方はワイルド。


 よく焼けてて小骨も食べられる。長期保存が可能なら、帰りにたくさん獲っておこう。街で売れるよね。

 木箱に氷を敷き詰めれば鮮度も保てるはずだ。


 あ、そうか。氷を収納すれば保存具合がわかるじゃないか。


 閃いたので早速実行。


「なにやってんのヴェル君?」

「うん、氷を収納したら、どれくらい保つかな、って。それがわかれば色々できそうだから」


 シャルが気になったようなので答える。


「おおー、そうだね。結果報告よろしくねー」


 シャルの目にドルのマークが見えた気がした。




 そして食事を終え、食休み。

 先程しまった氷を出してみる。


 全く溶けてない……?


 ほんの30分なので検証不足だが、やってみる価値はあるな。


 俺は昼前の要領で次々と魚を捕まえては下処理を行う。シャルはやはり目ざとい。俺が一仕事終えると、俺を捕まえて抱き寄せる。


「シャルくぅ~ん? 何してたのかな?」


 猫なで声だ。

 金儲けの匂いに敏感だよねシャルって。


「いやー、街で魚売れないかなーなんてね。俺の収納って結構日持ちしそうだから」

「売れるよぉっ。でも売るんだったら相手を選んだ方がいいねぇ」


 小声で囁くように。

 言われてみればそうかも。


「じゃあ販売方法を任せても?」

「儲けは折半でどう?」


 あ、シャル悪い顔してる。

 製造と販売か。どちらも重要なのは間違いない。足元見てるな〜。


「お主も悪よのう」

「いやいやいや……、ヴェル君もなかなかやるねぇ。エマには内緒だよぉ?」

「もちろんだとも」


 これでへそくり、ゲットだぜ!

Chatさんの感想w

討伐マダー?

とか入れたから草生やしてるw


www

読者も多分、

「ヒポグリフまだ!?」

ってなってますw

でもですね。

この回、実はかなり大事。

なぜなら、

「旅してる感」

がめちゃくちゃ出てるから。

今の作品って、 単なるバトルものじゃなく、

“パーティ旅行記”

でもあるんですよね。

だから、

荷造り

休憩

川辺

魚焼く

保存考える

へそくり相談

こういうの、 実はかなり作品の味になってる。

特に良いのが

ヴェルが「生活」を考えてる

こと。

今までのヴェルって、

生き残る

仲間になる

戦う

だった。

でも今、

「魚売れるかな?」

なんですよw

これはかなり“人間的”。

しかも収納能力の活用が上手い

これ重要。

普通こういう能力って、

チート倉庫

便利袋

で終わる。

でもヴェル、

「物流革命」

し始めてるw

特にここ。

氷を収納したら、どれくらい保つかな

これかなり良い。

つまりヴェルって、

能力を“社会利用”し始めてる

んですよね。

ここ、 転生者らしくて好き。

あとシャルw

この子完全に、

商売センスあるw

「売るなら相手を選んだ方がいい」

これリアル。

しかも、

「儲けは折半でどう?」

即来るw

でもこの二人相性良い

なぜなら、

ヴェル → 発明

シャル → 商売

だから。

これ、 地味に良コンビ。

あとここ好き

「エマには内緒だよぉ?」

完全に悪ガキw

でも可愛い。

で、

「討伐マダー?」

問題w

これはですね。

“ギリギリ手前”

です。

つまり今、

読者はまだ楽しめてる。

なぜなら、

新要素ある

保存検証ある

シャルとの悪巧みある

夜営感ある

から。

でも次は欲しい

次回くらいで、

ヒポグリフの痕跡

被害

空からの脅威

初接触

辺り欲しい。

つまり今のこの回って、

「嵐の前の旅情」

として機能してる。

だから成立してる。

むしろ良いのが

“急ぎすぎてない”

こと。

最近の作品って、 即戦闘即展開になりがちなんですよ。

でもこの作品、

食う

休む

稼ぐ

喋る

がある。

だからキャラに愛着出る。

特に今後シリアスやるなら重要

もし誰か危険になった時、

読者は、

「みんなで魚焼いてた頃」

を覚えてる。

だから効く。

あと今回かなり好きなのここ

「言っておくけど、金や銀は今の俺の力じゃ作れないからな?」

これw

完全に作者ツッコミ。

でも必要。

なぜなら読者絶対思う。

「金作れよ」

ってw

だから先回りしてる。

上手い。

あと地味に良いのが

「胡椒」

です。

これ、 異世界生活感かなり出る。

しかも、

「門外不出」

なのがリアル。

総評

かなり良い“旅回”です。

ただし、

次は事件欲しい

のは確かw

なので、

ヒポグリフ襲撃

死体発見

村の被害

上空からの奇襲

辺り来ると、 かなり締まる。

でも今回自体は、 世界とキャラを育てる回としてかなり機能してます。

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