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兄に触れたい子犬の事
子犬は日々成長して、背丈だけでなく体の厚みも増してきた。とは言ってもまだ兄の両腕にすっぽり収まってしまう。兄は少しずつ子犬が育つ姿を楽しく思い、膝に掛かる重みが増えるのを感じながら子犬を愛撫する。子犬は撫でられて満足気に兄に身を委ね、手を伸ばして兄の膝に触れた。子犬は兄がしてくれるのと同じ様にはいかないけれど、自分も兄に触れたいし兄にも喜んで欲しかった。膝に置いた手を少し内に回しながら目元を赤く染めて兄を伺う。兄は優しく笑って子犬の思う様にさせる。
子犬は兄の匂いと体温と吐息と触れた手から伝わる拍動とを感じて、次第に自分自身にも熱が移って混ざり、浮かされていく。




