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とんがってしまう子犬の話

子犬はとても分かりやすい。自分の感情に正直で喜怒哀楽がすぐ顔に出るし、嘘が吐けない。それから少し涙もろくて簡単な事でも目が潤む。誰から見ても分かりやすい子犬だけれど、分かりやすいからと言ってそうそう単純な訳でも無かった。


子犬も子犬なりに複雑さを持っていて、こんがらがったりややこしい気持ちになる事もある。そんな時は口をとがらせてしまったり兄に対してそっぽを向いてしまったりする。子犬は素直になれない自分に涙目になるけれど、兄はありのままを見せてくれるから素直だと言って笑った。


気持ちが散らかって迷ってしまいそうな時は、子犬は規則正しい兄の鼓動を聞く。兄はいつもと変わらない笑顔で、子犬が望むだけただ寄り添っていた。

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