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寝床の真ん中で
そろそろ寝ようと兄が寝床に行くと子犬が真ん中を陣取っていた。こちらに背を向けて布団も被らず、手足を投げ出して本当の犬のような姿で横たわっている。
普通に眠くて先に休んでいる時はこちらに顔を向け、壁際に寄ってちゃんと半分空けている。それはそれで『ここにいて欲しい』と言う願望の現れでもあって、眠っているように見えても青年が隣に入ろうとするとふと目を覚まして、顔を見て満足そうに笑う。
こんな風に寝床を占領されていると青年が布団に入るにはどうしても子犬に触れる必要がある。つまり、こう言うのは甘えたい時だ。名前を呼んで上から顔を覗き込むと子犬はやっぱり起きていて、笑い声を立てて仕掛け罠みたいに両手足で兄を捕まえた。




