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膝の上で
兄の膝の上に抱き抱えられるのがとても気に入っている子犬。目を閉じて胸に耳を当て鼓動を聞く。髪を指で梳くように撫でられる。
大事にされてる、と感じる。
気持ちは言葉にしたり触れたりしなければ伝わらないと思う。兄は分かりやすく伝えてくれる。子犬は自分の思いも伝えられているかと気になって兄の顔を見上げて尋ねた。
兄は微笑んで子犬の髪に触れていた手を子犬の手と合わせ指を絡める。兄よりも小さな手。だけど常人ならざる力があった。子犬にとっては生れつきのものだから使い方は分かっていた。けれど兄に愛撫される内に昂ぶって加減が出来なくなってしまう時がある。そんな時は衣服の端を掴む。服なら直す事が出来るから。
子犬がそんな風に気を付けているのを兄は知っていた。触れて欲しいだけでなく触れたがっているのに。
伝わってるよ、と応えると子犬はこれ以上ない笑顔になる。熱っぽい目元が潤んでつないだ手に頬ずりをする。それからその手を胸元に寄せゆっくりと下げていく。やんわりと触れられて甘く息を吐く。手を動かすとそれに合わせて声を上げる。熱くなる身体を抱き寄せられ昂められて兄の手の中でイった。




