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魔法で式神召喚したら魔法少女がやってきた    作者: ソルト
第二章 異世界 流浪編
72/221

28話 新たな戦いの舞台 中編

主人公目線ではありません


 どうしてこうなった?

その言葉が正人の頭の中をぐるぐる回る、

まず三人にかかっていた布をめくる、当然三人とも裸だ、

そしてシーツには血が・・・

そう、相手が亜由美と美奈と思っていたので普通にしてしまったのだ。

状態からすると二人とも「処女」だったようだ。


とりあえず二人を起こさないようにして下着を着けて二人を改めて見ると、

二人とも同じ腕輪をしているのに気が付いた、

しかも魔法少女変身アイテムと同じデザインだ、

中央についてる魔力石が光っていないので魔力が枯渇している、

そこで、魔力を送ってみる、すると腕輪が光り、

彼女たちを包む、光が薄れると、亜由美と美奈の姿になった。


「なるほど、仕掛けはこれか、でも良く出来てる。」


姿形はもちろん、においまで同じになるとは。

すると二人が目を覚ましたようでごそごそ動き出した、

そして目が開いた二人は起き上がり、正人を見る。


正人が無言で睨んでいると、

美奈の姿をしたヨウコが「ばれたかな」と言った。


声はヨウコのままなので違和感を感じた。


「これはどういう事なんだ?」


「既成事実作り・・・かな。」


ヨウコがフフンといった感じで答える、

姿は美奈のままだからギャップが激しい。

ルーダ王女の方は顔を赤くしてうつむいている、

こちらも亜由美の姿なので違和感を感じる。


「とりあえず、紛らわしいから元に戻ってくれ。」


変身を解く二人、とりあえず服を着てもらうようにして正人はルーダ王女に向き直る。


「貴方も既成事実作りですか?何を求めておいでなのか教えていただきたいのですが?」


「わ、私は転移でこちらにこられた時から貴方様を慕っておりました、

事故で行方不明になってからも

ずっとお待ちしていたのです、

でも帰ってきた貴方は獣人の方を妻にされていて・・・

ヨウコ様からこの話を持ちかけられた時チャンスだと思ったのです、

たとえ別のひとと思われていても

貴方に抱かれてうれしかったのです・・・・・・。」


目を伏せ涙を浮かべながら訥々と語る王女、

痛々しい姿に流石に正人も詰問はしにくそうだ。


ヨウコの方はしてやったりという感じで対照的である。


正人はため息をつくと今度はヨウコに向いて、

「事実を作ってどうするつもりだ?」と聞いた。


「もちろん、妻の一人として迎えてもらうのさ!王女もな、

国の問題があるならお前がルアンの王になればいいんだ。」


あまりに都合の良い話に正人がなにか言おうとした時、

ドアがいきなり開いて入り口に立っているのは。


はつゆきだった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「はつゆき・・・」


正人は驚くと同時に、昨夜切っていたパスが朝自分が取り乱した時につながったのだと気が付いた、

そしてこちらの状況を知り急いで駆けつけたようである。


だが、様子がおかしい、

服装もいつものワンピースとかでなく戦闘用防護服である。

手に持っているのは日本刀だ、

大戦時に前世の艦に乗り込んでいた士官の物を写したものだろうか?


そして部屋に入るとその刀をすらりと抜き、構えながらこう言った、


「恨みはありませんがお命頂戴します。」


その切っ先はルーダ王女の方を向いている・・・


「冗談はよせ。」正人は顔を引きつらせながら何とかそういった。


はつゆきはそれには答えず一気に間合いを詰めた、

本気の殺意を感じた正人は瞬間的に魔法を発動させる、

王女の前に複合防壁が形成されるが、

はつゆきの振るった刀はその防壁をまるでチーズをナイフで切るように

さっくりと断ち割った。


「!まずい!」


瞬間的に正人は王女の腕をつかみ自分に引き寄せる、

王女の体のあったところに刀が振り下ろされる、

もし引き寄せてなかったら真っ二つである。


「はつゆき!やめるんだ!」


正人は王女を後ろにかばい声をかけるが・・・


「正人どいて!そいつ殺せない!」


まさかのあの電波な台詞を聞かされるとは思わなかった正人はのけぞりそうになるが、

持ち直してさらに声をかける。


「なぜ王女を狙う!どうしてなんだ!」


「正人のため。」


「なに?」


「この二人は正人を不幸にする、絶対に一緒にさせてはいけない、

だから排除する。」


後ろで王女が息を呑むのが聞こえた。


そしてはつゆきはヨウコに向き直り、


「例え神であろうとも正人を不幸にするものは許さない。」


ヨウコはガクブル状態である、かろうじて声を出した。


「話せば判る・・・話し合おう。」


「問答無用!」


はつゆきの太刀がヨウコを捉える!前に正人の魔法が間に合った。


ギャリィィィィン!


太刀は黒い結界結晶に止められていた

、しかし結晶も一部砕けヒビが入っている。


恐るべき破壊力である、

正人はあの太刀は神剣か聖剣並みの力があると見た。


すると入り口に人影が現れて中に入ってきた、

その姿をみた正人は安堵の声をあげる。


「しらゆき!はつゆきを止めてくれな・・・・・・」途中で声が止まる。


しらゆきも戦闘用防護服を着ていて、

手に持っているのは艦内用の武器ミニミ軽機関銃だったからだ。


「正人さん・・・彼女たちは私が撃ちます、今日ここで!」


構えて安全装置をはずすしらゆき、

彼女たち二人は本気でこの場でヨウコと王女を殺るつもりらしい。


ヨウコたちの前に立ち正人は叫ぶ。


「彼女たちを撃ってはいけない、撃つのなら俺を撃て!」


そこまでやってようやくはつゆきたちを止めることが出来たのであった。



誤字・脱字などありましたらお知らせください。


次回投稿は6月27日18時です

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