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魔法で式神召喚したら魔法少女がやってきた    作者: ソルト
第二章 異世界 流浪編
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3話 関所

またフラグゲット?

 里人たちを火葬して埋葬するのに二日かかった、その間は倒した魔獣の肉と、里の家から

集めた食料を料理して食べつないだ。

テレーゼはメイドなどをしていたせいか料理は上手で有り合わせでも、

おいしい料理が食べられた。

テレーゼの家は里長の家系で村の中心の屋敷は他の家よりも大きかった、

半分以上破壊されていたが燃やされてはおらず、無事な部屋もあったので

そこで寝泊りした。


三日目にこれからどうするか俺たちは話し合うことにした、

テレーゼの部屋は奇跡的に無傷だった。

そこの椅子に座った俺は彼女に聞く。


「転移魔法が使える人はどこに行けば会えるんだ?」


「ここがだめだったら獣王都に行くしかないよ。」


「そうか、でも人族は入れないんじゃないか?」


「その前に関所があってね、許可証の無い者はそこで捕まるね。」


「うーん」


行き詰ってしまった、彼女一人でも里の人の所に送りたいのだが、

そういうと、


「恩人にそんなこと出来ない。」


と言われてしまった、魔獣を倒し、里人を埋葬するのを手伝ってくれたからだと言う。

でもそれでは先に進めない、

獣人なら問題ないのに・・・

仕方がない。

俺はある魔法を使うことにした。


テレーゼが食事の支度をしに部屋を出ている間に

俺は袋からあるものを取り出した、

それはシルバーの髪の毛、グリーゼの遺髪だ。


それを手に取り俺はトリガーを引く。

髪の毛を光が包みその光が俺を包む、

光が消えた後に立っているのは俺、ではなくグリーゼだった。


「成功したみたいだな。」


テレーゼの姿見をのぞきながら俺は独り言を言う。

声もおそらく生前のグリーゼの声だろう。


この魔法「遺伝子模写」は俺が「奥の院」での修行中に考えた魔法だ、

対象の遺伝子を読み取って自分に遺伝子レベルでコピーするのだ。


これなら指紋も虹彩認証も楽勝だな。


そんなことを考えていたら、ドアがあいてテレーゼが入ってきて固まった。

死んだ人がそこに立ってたら驚くよな、

謝らなくては。


「テレーゼすま 「グリーゼ!」


テレーゼは弾けるように飛びついてきて抱きしめられた。

俺はなすがままになりながら、どこで説明しようか考えていた。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


俺はいま絶賛正座中だ、この世界の獣人たちも罰は正座なのか、

そんなつまらないことを考えながら、俺は説教を受けていた。


「びっくりさせないでよ!本当に驚いたんだから。」


本当にすまんかった、反省はしてる、後悔はしてないけど。

だがこれで、獣王都に行ける。


準備出来次第出発して、

関所のところまでやってきた、

アウラートゥスの里が壊滅したので警備が厳重になっているようだ。

俺はけがもしてないのに頭に包帯を巻き腕をつっている。

関所の兵士にグリーゼの知り合いが居る可能性があるからだ。

グリーゼは村一番の戦士で王都の軍から勧誘が来るほどなのだ。

有名人だったんだな。


早速声がかかった、


「グリーゼ殿、ご無事でしたか!心配しましたぞ。」


「ああ、すまんな心配かけたみたいで。」


俺ことグリーゼは魔獣との戦闘で何とか最後の魔獣を倒したがそこで力尽き

倒れたことにしておいた、そこでテレーゼに介抱されてここまでこれたのだと、


「テレーゼ姫もご無事で、グリーゼ殿も婚約者殿に介抱されればすぐに元気になりますな。」


気になることを言ったな、姫、婚約者?


関所からは王都に向けて乗り合いバスが走っているそうなのでそれに乗る。

バスなんかあるんだ、動力は魔力を使ってるそうだ。

なんかヨウコの持ち込んだものじゃないだろうな。


バスの中で話を聞く、


「うちは一応爵位をもってるからああ言われるんだ。」


一応って偉いんじゃないの?


「そんなことはないよ、里長は全員爵位があるけど、結婚相手の制限とかないしね。

人族のほうが面倒なんじゃない?」


そうなのか、そう言われればそうだな、他の国との兼ね合いでこうした制度を作ったらしい、

だが、実力主義が基本なのだそうだ。


「グリーゼは幼馴染でね、子供の頃はずっと一緒に遊んでた、婚約は親が決めたんだけど、

どうしても結婚相手として見れなくて、それに王都に行きたくてね。」


そのために反対を振り切って出てきたそうなのだ、獣王都だと連れ戻されるかと思って、

わざわざ、人族の国まで来たと言う、徹底してるな。


思い出話をするとテレーゼは涙ぐんだ、俺はそっと彼女の肩を抱いた。

彼女は俺の顔を見て少し笑顔を見せた。


「ほんとに、グリーゼにそっくり、彼に抱かれてるみたい。」


中身以外はそうだろうね、と俺は心の中で返事した。



誤字・脱字などありましたらお知らせください。



次回投稿は5月30日18時の予定です


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