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All For Love ~Serious love never ends?~  作者: 犬
第一冒険譚 ーInceptionー 《Suit ♡》
43/46

第40話 ミッドナイト・クルーザー.Ⅱ

話の内容が思い出せない方へ…

こちらを振り返って見ては…?

*特にこちら。

*回廊巡り → 第4話

*ニアの能力 → 第8話

* R・I・P(反逆する囚人たち) → 第34話

「突然で悪いが、私から1つ提案がある…」

アストロは少し声を小さくして、再び話し始めた。


「さっきの携帯のチャットから、ラオンの対戦のことは何となく理解している。

そして、間違いなくコールマンと同じアンチアビリティ持ちだということも。

問題は、なぜ"R・I・P(反逆する囚人たち)"のやつが襲ってきたのかだ。

これはあくまで推測の域を出ないが、魔王を召喚している奴と、"R・I・P(反逆する囚人たち)"は協力関係にある…!

だから回廊巡りしている私たちを狙っている。

提案を今から話す。

他の奴らのアンチアビリティが分からない以上、この"ホープフルシティ"に留まるのはまずい。

寝ている間や休んでいる間に攻撃される可能性がある。

だからとりあえずこれから来る夜間の間も、常に移動し続けた方がいいだろう。

それが私の提案だ…」


「でもアストロ、どうやって移動しながら休憩するのよ。

ラオンはさっきまで戦ってたし、馬でここまで来たのよ。

休ませてあげなきゃ可哀想でしょ…」


ニアはアストロの提案に賛成したかったが、冷静にそう判断して話す。

ただラオンは、思いついたようにアストロとニアに言った。


「ニア、心配しなくていい。

そしてアストロ、君の提案は凄くいい。

僕はその提案に乗っかりたい。

シュネルカイザー家はスート:♡で1番レベルの高いライカルルを治めているんだ。

そして、ライカルルは"情報"の役割を担っている。

だからこの地帯一体のことは知っているんだ。

ここの"ホープフルシティ"の奥に、『希望隧道』というトンネルがある。

ここは「ネイチャーオード/♡-5」に繋がっているトンネルだ。

それを通り過ぎた後、バスに乗り南へ向かう。

そうすると"ハーバリアガーデン"にある『スイレンステーション』にたどり着く。

ここから出ている列車。"夢之庭列車"。それに乗ろう。

これは寝台列車だから、思う存分羽を休められるし、

刻印のある『フラワーモニー/♡-7』まで安全に快速で連れてってくれる。

僕たちの最初に目指す場所はそこだ…!」


ラオンはそう言ってニアとアストロの目を交互に見つめた。

ニアはそれに頷いて、アストロも笑みをこぼして頷く。

そうして、この"ホープフルシティ"で少し腹ごしらえをして、時刻は19:00前後になった。

この戦争は辛く、決して明るくは無かった。

けれど、ラオン達はこの傷跡を心に刻み、『希望隧道』をくぐって、光の射す方をめざした。



ーネイチャーオード/♡-5ー

ここはエリア:ガーデンに属する3つの国のうち、最もレベルが低い国である。

隣接国はスート:♤の『グルームウェイ/♤-2』と、『ブロッサムブルーム/♡-6』である。

寝台列車の"夢之庭列車"は、出発駅の『スイレンステーション』から北上していき、ブロッサムブルームへと進んでいく。

その列車に乗るために、ラオン達は"希望隧道前"というバス停から、"スイレンステーション"というバス停まで、バスに揺られて向かっていた。



「ニア、このバスあと何駅止まる?

フィール・インテリジェンスで確認して欲しいんだ。

バス停の停車駅どこにも書いてなくてさ…」


ラオンはニアにそう質問すると、ニアは咄嗟にバスに触れて確認し始めた。

そうして数秒たった後、ラオンとアストロに伝えた。


「この路線だと、バス停は残り3つ。

"パルセニア南端"と"テトラ山脈停留所"と"スイレンステーション"の3つ。

降りる人がいなければすぐに着く。

降りる人が仮に居たとしても、数分で着く距離にあるわ。」


ラオンは納得した様子で聞いていたが、アストロは逆にラオンとニアに伝えた。


「大丈夫。そんな人降りないからこのバス。

私何回か旅行で来たことあって、このバスに乗ったことあるから。

昔の記憶だけど、ある程度のことなら知識あるぜ。

だからガーデンエリアのことは、私に聞いてくれれば半分くらいは答えられる。」


「最初に言ってよアストロ〜

にしても、知識がある人がいるのは心強い。

んまあ、ニアもアストロも伝えてくれてありがとう。」


ラオンは2人にしっかり感謝を述べ、外の景色をぼんやりと眺めた。

バスは賑やかな3人を乗せて、"スイレンステーション"へと向かっていく…



一方、その頃の遠くのどこかでは…


「あいつらを殺るには…

ここがベストだな。

待ってろよお前ら… 絶対ぇ、許さねぇ…

アルカトラズの仇は絶対とってやるぜ…」


そう呟いた人が居たらしい…

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