第33.5話 Wake Me Up When September Ends
ローズは目が覚めた。
いつも起床する時間通りに…
ローズの朝は早い。
なぜ早いのかは本人もよくわかっていないが、
両親が起きる前に、よく目が覚めてしまう。
だからローズは、いっつも起床後いろいろ準備した後に、
隣接する図書館に通っている。
今日もいつもと同じように目が覚めた。
カーテンと窓を開けて、深く息を吸う。
眩しい日差しがあたり一面に差し込み、部屋の中が照らされた。
ローズは眩しそうに顔を歪めながら、窓の下に広がる庭を覗く。
庭に植えられた"デルティーノ"や"バロンライト"の花は、そよ風に揺られて左右に揺らいでいる。
その様子を微笑ましいように見つめていたローズだったが…
ふと窓に反射した自分がローズの視界に入り、
そこで寝癖がひどいことに気がついた為、急いで鏡を見ながら髪を梳かした。
一通り準備を終えたローズだったが、すぐに図書館に向かうことはなかった。
それもそのはず、今日はラオンがいない。
ラオンには「スローダンサー」というペットがいて、
可愛らしい碧眼の黒猫で、とても上品である。
しかし今日は、そのペットの主であるラオンがいない。
だからローズは、ラオンの代わりに世話をしてあげたのだ。
「スローダンサー。おはよう。
今日もとてもかわいいよ。」
そうセリフを残して、図書館へ向かった。
図書館はかなり広い。
それもそのはず、この城。すなわちシュネルカイザー家は、このヴィクトリア大陸の"情報"を担っているからだ。
このヴィクトリア大陸は5つのスートに分かれている。
♡、♢、♧、♤、jokerの5つだ。
そしてそのスートを治めているのが、レベル:Aに値する国である。
♡のA=ライカルル。♧のA=フェーブ・オルフェニオン。
♢のA=カジノパレス。♤のA=ミッドナイトストリート。
joker=サウンディーバー。
これらの国が代表して、各スートを治めているのだ。
さらに、この国たちは、それぞれこの大陸の"何か"を担っている。
さっきも述べたように、♡のAは"情報"を。
♧のAは"産業"、♢のAは"経済"を。
♤のAは"武力"、jokerは"芸術"を。それぞれ担っている。
だから、ここの図書館は広大なのである。
ローズがここに来たのは、日課だからという理由だけではない。
兄の存在にあたる"ラオン"の、魔王討伐旅に必要な情報を収集するためでもあった。
そのため、ローズは小さい体を一生懸命フル活用して…
地図帳,歴史書,科学雑誌,論文,その他… の本をかき集めた。
まず最初に開いたのは地図帳だ。ここにはヴィクトリア大陸の地図や、スート毎の地図。さらに、レベル毎の地図までもが詳しく描かれている。
そして、刻印の場所や観光スポットまで書いているため、この本一つで膨大な情報が得られるのである。
ライカルルはハートの形をした陸地を囲むように、ハートの湖に隔てられており、さらに2つの国に囲まれている。
刻印が置いてある場所は、シュネルカイザー家であるエアラル城と、カルスト大聖堂の2箇所にある。
このような情報も1ページで理解できてしまうのだ。
そして、次に開いたのは歴史書と科学雑誌だった。
歴史書も科学雑誌も、偉人や専門的なことがメインに取り上げられているため、必要なさそうにも思えたのだが…
ローズは、何個か気になったものがあったらしく、ピックアップしてメモしていった。
・囚人牢獄変
・全国囚人捜査
・アンチアビリティ
・バフ/デバフ一覧…
それらのことを調べてるうちに、朝食の時間が差し迫ってきたいた。
そのため、ローズは急いで自分の能力である"ジョイント・ゲイザー"を使って、ラオンの視界を覗いた。
ラオンは寝てたが、この能力の前では無効である。
そうしてローズは、ラオン達が緑幻洞にいることを特定すると…
メモした内容にメッセージを添えて、伝書鳩に渡した。
とても久しぶりの私です。
長い期間やらなかったけど…
連載は絶対に終わらせます。
今回のタイトルは
『Green Day』の
「Wake Me up When September Ends」
を参考にしています。




